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クラウンブリッジ補綴学講座
プロフィール
1. 教室員と主研究テーマ
教 授 佐藤 亨 全身と咬合を考慮した頭頸部筋群マニュピュレーション法の有効性に関する研究 (A00‐0520-1)
口腔の状態と睡眠についての研究 (A03-0520-4)
ジルコニア系,アルミナ系セラミックスの接着に関する研究 (A06-0520-1) 講 師 久永 竜一 歯の透明感の評価と伝達 (A97-0520-1)
野本俊太郎 各種象牙質接着システムの補綴領域への応用に関する研究 (A03-0520-2) μCT 装置による上顎骨歯槽突起部の骨形態計測学的研究 (A03-0520-1) 四ツ谷 護 外側翼突筋における筋電図学的研究 (A06-0520-2)
酸性モノマー非含有接着性レジンセメントの色調に関する研究
(着色材料による色調変化について)
変形性顎関節症モデルマウスにおけるNG2プロテオグリカンと
Ⅵ型コラーゲンの相互作用に関する研究
新谷 明昌 口腔内感覚と下顎運動の関連性について (A06-0520-4)
腰原 輝純 メカニカルストレスに対する歯根膜組織の恒常性維持について (A07-0520-2) 助 教 神田 雄平 Tissue Engineering用Scaffoldの生体機能化−バイオリアクターを応用した
顎骨再生 (A06-0520-6)
酒井 貴徳 高透光性ジルコニアを積層した透光性ジルコニアの光学的特性,曲げ強さ
レジデント 原 舞 ジルコニアのみのクラウンを想定し, TZ-PXを用いた対合歯のエナメル質磨耗に 関する研究
村井 友理 T.denticolaにおける産生プロテアーゼ, dentipainの特性,活性を調査する 露木 悠 支台歯形態がオールジルコニアクラウンの強度に与える影響について 前田 芙沙 オールセラミックスクラウンを用いた補綴装置についての力学的検討 小林 佐穂 歯冠用硬質レジンと金属との接着性に関する研究
平野 綾 ジルコニアの窓開け形態が前装陶材の破壊強度に及ぼす影響 柚本真理子 fiber post の機械的性質について
大学院生 川崎 貴裕 ファイバーポストを用いた支台築造の耐久性
黒田 祥太 口腔内スキャナのスキャン手順および患者・術者の体位の違いが 上下顎フルアーチの光学印象の精確性に及ぼす影響
黒石 元 CAD/CAM用レジンクラウンで製作された小臼歯クラウンのPMMA支台に おいて,使用するセメントの違いが破壊強度に及ぼす影響
木村 峻輔 一壁残存歯質の形態による違いが,ファイバーポストを応用したレジン支台 築造の破壊荷重に及ぼす影響
南里 彩乃 口腔内スキャナを用いた最後臼歯を支台とした3ユニットブリッジの 平野 瑞穂 CAD/CAM冠支台歯形態の脱離に対する影響
2. 成果の概要
1) 限られた残存歯質に形成したフェルールがファイバー繊維強化型コンポジット (FRC) ポスト併用レジン 支台築造体および歯冠修復物の破壊耐久性を検討した. 歯冠部は 1 壁に残存歯質の高径 (h) と厚径 (t) の異 なる残存歯質壁を形成した.この形成した根管にΦ1.6mm のFRCポストと支台築造用レジンを併用した支台 築造を直接法で行った. 築造後, 支台歯形成を行い, 歯冠補綴装置のクラウンを合着した. 支台築造歯の破壊 試験は引張側に残存歯質部位を設置し,万能材料試験機を用い, 歯軸に対し30°の方向からクロスヘッドスピ
ード1.0mm/minで荷重を負荷した. 繰返し荷重試験は, 疲労試験機に試料に30°の角度で荷重が負荷されるよ
うに設置し,段階的に荷重を増加した. 静的破壊では歯冠部に1壁の残存歯質がある場合には,破壊荷重値は 増加する傾向が見られた. 一方,繰返し荷重負荷試験では,残存歯質の高径と厚径が増加すると耐荷 重 が 増 加した.
レジン支台築造した一壁残存歯が破壊荷重に及ぼす影響 歯科学報 118巻3号Page241(2018.06)
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2) 軟骨基質の多くを占めるプロテオグリカンの中でも細胞膜貫通型の NG2 プロテオグリカンに着目し,Ⅵ 型コラーゲンとの相互作用を解析することを目的とした. 成熟個体の未処置マウスを用いたNG2とⅥ型コラ ーゲンの共局在の確認の後,変形性顎関節症の進行を把握するために関節円板部分的切除術後の OA モデル マウスを試料とし下顎頭関節軟骨の形態変化を観察した. 病態の進行とともにNG2の発現部位には相違がみ られ, 下顎頭表層の軟骨細胞の配列不正や非連続性が見られた. 特に8〜12週齢においては, エンドサイトー シスのマーカーであるclathrinやα-adaptinと共にNG2が細胞内に取り込まれているのが確認できたこ と か ら
TMJ-OA進展においてNG2とⅥ型コラーゲンの相互作用が, 下顎頭関節軟骨の退行性変化の初期変化に影響
を与えることが示唆された.
変形性顎関節症モデルマウスにおけるNG2プロテオグリカンとⅥ型コラーゲンの相互作用 歯科学報118巻5号 Page464(2018.10)
3. 研究活動の特記すべき事項 シンポジウム
シ ン ポ ジスト 年 月 日 演 題 学 会 名 開 催 地
佐藤 亨 2018. 6.17 接着技術を活用した補綴歯科治療 の最前線と未来への展望
日本補綴歯科学会
第127回学術大会 岡山市 学会招待講演・特別講演・教育講演
講 演 者 年 月 日 演 題 学 会 名 開 催 地
佐藤 亨 2018. 7. 8 咬合も審美も正中・重力線から 2018年度日本咬合学会 第23回学術大会特別講演
東京都 千代田区
佐藤 亨 2018. 9.29
素敵な笑顔でよく噛める
〜そのために皆さんがやるべき こと,知っておくべきこと〜
日本歯科審美学会 第29回学術講演会 市民フォーラム
川越市
佐藤 亨 2018.12. 2 歯科審美・形態美と咬合筋から 考える咬合の診断と対応
愛知学院大学 歯学会
第93回学術大会特別講演 名古屋市 学術学会に相当しない団体が開催するセミナー・研究会・カンファレンス等における発表・講演
講 演 者 年 月 日 演 題 会 合 の 名称 開 催 地
佐藤 亨 2018. 4. 7
CAD/CAM冠臨床の勘所
メタルボンド・オールセラミッククラウン どう使い分けますか?
東京歯科大学
山形県同窓会学術講演会 山形市
佐藤 亨 2018. 4.14
CAD/CAM冠臨床の勘所
メタルボンド・オールセラミッククラウン どう使い分けますか?
東京歯科大学
広島県同窓会学術講演会 広島市
佐藤 亨 2018. 4.21
CAD/CAM冠臨床の勘所
メタルボンド・オールセラミッククラウン どう使い分けますか?
東京歯科大学 市川浦安同窓会 学術講演会
市川市
佐藤 亨 2018. 5.27
CAD/CAM冠臨床の勘所
メタルボンド・オールセラミッククラウン どう使い分けますか?
福島県歯科医歯会
2018 年度学術大会 福島市
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講 演 者 年 月 日 演 題 会 合 の 名称 開 催 地
佐藤 亨 2018. 6.23 歯科審美・形態美と咬合
〜正中と筋肉位から考える〜
日本口腔インプラント学会認定 2019 年度青森インプラント 研究会 認定講習会
弘前市
佐藤 亨 2018. 9. 1
CAD/CAM冠臨床の勘所
メタルボンド・オールセラミッククラウン どう使い分けますか?
太田新田歯科医師会
学術大会 太田市
佐藤 亨 2018.11.19
CAD/CAM冠臨床の勘所
メタルボンド・オールセラミッククラウン どう使い分けますか?
麹町歯科医師会学術大会 東京都 千代田区
佐藤 亨 2018.11.23
不定愁訴(頭痛,倦怠感など)への 対応
〜咬合位決定時の姿勢始動を利用 して〜
山形市婦人歯科医会
学術大会 山形市
佐藤 亨 2019. 2.16 クラウンブリッジ補綴 最近の臨床からワンポイント
東京歯科大学
84 期同窓会学術講演会
東京都 千代田区
佐藤 亨 2019. 2.23
CAD/CAM冠臨床の勘所
メタルボンド・オールセラミッククラウン どう使い分けますか?
東京歯科大学
青森県同窓会学術大会 青森市
佐藤 亨 2019. 2. 3
ノンメタル歯冠修復
CAD/CAM冠の臨床
ファイバーポストを使用した 支台築造
埼玉保険医協会 大宮市
4. 教育に関する業績、活動 教育ワークショップ・FD研修
講 演 者 年 月 日 ワ ー ク ショップ名 役 割 開 催 地
四ツ谷 護
神田 雄平 2018. 4.22
第21回試験問題作成に関する ワークショップ
〜共用試験CBT 問題作成のための アドバンス・ワークショップ〜
受講者 東京都
千代田区
佐藤 亨 久永 竜一 野本俊太郎 四ツ谷 護 新谷 明昌 腰原 輝純 神田 雄平 酒井 貴徳 露木 悠 川崎 貴裕
2019. 3.11 クラウンブリッジ補綴学 に 関 す る
ワークショップ 受講者 東京都
千代田区
-4- 共用試験
氏 名 年 月 日 種 別 役 割 開 催 地
野本俊太郎 2019. 2.
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2018 年度東京歯科大学
第 4 学年 OSCE 課題責任者 東京都
千代田区 久永 竜一
四ツ谷 護 新谷 明昌
2019. 2.
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2018 年度東京歯科大学
第 4 学年 OSCE 評価者 東京都
千代田区
腰原 輝純 酒井 貴徳
2019. 2.
23-24
2018 年度東京歯科大学
第 4 学年 OSCE 器材係 東京都
千代田区
神田 雄平 2019. 2.
23-24
2018 年度東京歯科大学
第 4 学年 OSCE 誘導係 東京都
千代田区 他の大学・研究機関等における大学生・大学院生を対象とする講義・実習
担 当 者 名 年 月 日 テ ー マ ・演題 大 学 ・ 機関 所 在 地
佐藤 亨 2018.11.29 歯科審美と咬合
〜正中と重力線から考える〜
日本大学松戸歯科大学
特別講義・大学院セミナー 松戸市