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学位論文要旨

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Academic year: 2025

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(1)

(別紙様式第3号)

(和文2,000字又は英文800語程度)

学位論文要旨

氏名  石川  拓郎

題    目:ヒト・イヌがん細胞株に対するスタチン系薬剤の制がん効果の解析およびその感受性 識別因子の比較腫瘍学的検討

論文要旨:

がん細胞は,その持続的な増殖や,浸潤・転移などの活発な活動のため,正常細胞より多く の体分やエネルギーを必要とする.これに適応するため,がん細胞は代謝リプログラミン グにより,正常細胞とは異なる状態をとる.コレステロール代謝の変化はそのつであり,複 数のがん細胞において,細胞内コレステロール合成系であるメバロン酸経路が異常に活性化す ることが知られている.腫瘍の成においてメバロン酸経路が重要な役割を果たすことから, 近年,メバロン酸経路の阻害剤であるスタチン系薬剤のがん治療への応に向けた研究が進ん でいる.複数の疫学研究によりスタチン服とがん関連死亡率の低下との相関が明らかとなっ ており,これを裏付けるように多くのin vitroおよびin vivo研究でスタチンの多的な抗腫瘍 効果が報告されている.しかしながら,スタチンはすべてのがん細胞に効果を発揮するわけで はなく,スタチンが効きやすいがん細胞(感受性株)と効きにくいがん細胞(耐性株)が存在 することが分かっている.がん細胞におけるスタチン感受性の違いが何に起因するものなのか は未だ不明であり,個別化医療が進む現代のがん治療において,治療対象の腫瘍がスタチン適 応か否かを識別するバイオマーカーの確が重要な課題である.また,スタチンのがん治療応

に向けた研究は医学領域で盛んにわれているものの,獣医学領域ではほとんど進んでいな いのが現状である.医療・獣医療の双におけるがん治療にスタチンを応することを指し, 本研究ではヒトおよびイヌがん細胞株をいて,スタチンの制がん効果およびその感受性に関 わる因の解析をなった.

Ⅰ章では,スタチン耐性株と感受性株の違いを出すべく,ヒトがん細胞株をいてコレス テロール代謝に関わるHMG-CoA還元酵素(HMGCR)および低重リポタンパク質受容体

(LDLR)に対する依存度を耐性株—感受性株間で較した.さらに,耐性株に対するスタチ ンの増殖抑制効果を増強する併療法について検討した.スタチン添加時に誘導される HMGCRおよびLDLR発現量の上調節能の解析では,耐性株,感受性株いずれもスタチン濃 度依存的な両遺伝発現量の増加傾向がみられ,これらの遺伝の上調節機構が耐性をもた らすわけではないことが唆された.両細胞株のメバロン酸経路への依存度の解析により,感 受性株は耐性株にべて本経路への依存度がく,とくにゲラニルゲラニルリン酸(GGPP) がその存に重要であることを明らかにした.さらに,スタチン耐性の克服につながる有効な 併療法として,HMGCRの発現抑制が耐性株に対するスタチンの増殖抑制効果を増強するこ とをした.

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(別紙様式第3号)

(和文2,000字又は英文800語程度)

Ⅱ章では,医学領域において先するスタチンの抗腫瘍効果に関する研究成果を,獣医学領 域に応することを的として,イヌがん細胞株におけるスタチンの制がん効果およびその感 受性と相関する因について較腫瘍学的検討をなった.その結果,スタチンはイヌがん細 胞株に対して増殖抑制効果を発揮するが,その感受性は細胞により様々であることが分かった. ヒトでの報告と同様に,イヌがん細胞においても上系/間葉系という形質の違いがスタチン 感受性と相関しており,スタチンは間葉系がん細胞の増殖を優先的に阻害することを明らかに した.とくに,スタチン感受性のい細胞では,上間葉転換(EMT)を誘導する因である ZEB1/2の発現量が顕著にいことから,その感受性を予測するバイオマーカー候補として, ZEB1/2が有である可能性をした.しかしながら,感受性株のZEB2を発現抑制してもスタ チン耐性を獲得することはなかったことから,ZEB1/2発現は感受性株の特徴ではあるもの の,それ体がスタチン感受性をもたらすわけではないことが明らかとなった.

本研究では,ヒト・イヌがん細胞株をいてスタチンの制がん効果,およびその感受性に関 わる因の解析をなった.ヒト・イヌいずれにおいても,スタチンは間葉系がん細胞の増殖 を優先的に阻害することが分かった.般に,EMTにより間葉系へと変化したがん細胞は, 浸潤・転移につながる細胞運動性の亢進,薬剤耐性の獲得,およびがん幹細胞化などを起こし, 悪性度を増すことが知られる.すなわち,間葉系がん細胞に効果を発揮するスタチンは悪性度 のいがんに対する有効な治療薬になると考えられる.また,in vitroにおける結果はヒトとイ ヌとで類似しており,それぞれの細胞株で得られた知を相互に活できることが唆された. このような較腫瘍学的検討により得られた結果は医療・獣医療双の発展に寄与するものと 期待される.

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