教育出版『新編 書道Ⅰ』(書Ⅰ 307)年間学習指導計画表 (例)
月 教科書ページ 配当時間
書の芸術性
書の美を求めて 2~3 適宜 一 さあ、はじめよう
■用具・用材
4~5 1
■用具・用材の違いによる表現 6~7 3
■姿勢・執筆 8~9
二 さあ、書こう 基本的な筆使いの確認
10~11 2
■書を生活の中に生かしてみよ う
12~13
■身のまわりの書 14
15
■書体の変遷 16~17 適宜 1 さまざまな楷書 20~21 1 2 楷書の基本を知ろう 22~27 4
3 軽快と重厚 30~33 4
4 方勢と円勢 36~39 3
5 小字の書の鑑賞と臨書 40~41 2 ○蘇慈墓誌銘の鑑賞と臨書をとおして小楷の書法を理解し,基本的な用筆法を習得する。
蘇慈墓誌銘の鑑賞と臨書
〈鑑賞〉賢愚経残巻(大聖武)
1 さまざまな行書 42
2 行書の特徴 43
3 行書の基本を知ろう 44~52 3 蘭亭序の鑑賞と臨書
4 風信帖の鑑賞と臨書 53~57 3
5 争坐位稿の鑑賞と臨書 60~61 3
1 篆書(小篆)の特徴 64 2 泰山刻石の鑑賞と臨書 65 適宜
1 篆刻について 66
2 篆刻の用具・用材 67 3 姓名印と文字の配列 67
4 印稿の例 67
5 刻る手順 68~69
6 いろいろな印 70
■ 刻字の学習 1 書と刻字
2 刻字の用具・用材と手順
71
1 隷書の特徴 72~73 2 隷書の鑑賞と臨書 74~75
1 草書の特徴 76
2 書譜の鑑賞と臨書 71
漢字の書の制作 78~81 4
漢字の書の鑑賞 84~85 2 適 宜
○楷書・行書の作品を鑑賞することにより,表現を幅広く理解し,そのよさや美しさを味わう能力を 伸ばす。
学 習 事 項
二 行 書 の 学 習
雁塔聖教序と顔氏家廟碑の 鑑賞と臨書
牛橛造像記と鄭羲下碑の鑑 賞と臨書
九成宮醴泉銘と孔子廟堂碑 の鑑賞と臨書
○刻字の手順と技法を習得する。
四 篆 刻
・ 刻 字 の 学 習
○漢字の五書体の歴史的な変遷について理解する。
○行書の特徴を知り,行書が芸術の書,実用の書の両方で広く用いられていることを理解する。
学 習 目 標
○風信帖の鑑賞と臨書をとおして平安時代初期の書が,当時の中国の影響を強く受けていることを理 解する。
○泰山刻石を臨書することにより,小篆の筆使いの特徴を理解する。
三 篆 書 の 学 習
○基礎的な篆書の学習により,篆書の特徴を理解し,用筆・運筆,結構法を習得して表現力を高め る。
○生活の中の書を再認識し,その意義や効果を考える。
○書写と書道との関係や考え方の違いを理解し,これからの学習に意欲的に取り組もうとしている。
○姿勢・執筆や用具・用材について理解し,書の学習方法を把握する。
適宜
○倣書の方法を習得し,創作への展開の可能性を理解する。
○完成までの手順と技法を習得する。
○篆刻の歴史を知り鑑賞することにより,そのよさや美しさを感じ,自分の制作する印に工夫を加え る。
一 漢字の書の学習 5
4
○主体的・意欲的に作品を制作し,表現力を身につけ,楽しく制作することができる。
○行書の表現の多様性にふれ,行書の成立について,正しく理解する。
○風信帖の変化に富み,格調の高い技法を学ぶ。
○蘭亭序の鑑賞と臨書をとおして,行書の基本的な表現技法を習得する。
○楷書・行書の制作をとおして,表現の構想から完成に至る過程を工夫し,主体的に自己実現を図る 態度を育成する。
1
○毛筆による書表現の多様性を理解し,これを積極的に鑑賞する態度を身につける。
○牛橛造像記と鄭羲下碑を題材として,臨書による古典学習の方法を習得する。
○小楷の書法の応用により,日常書写能力の向上をはかる。
○雁塔聖教序と顔氏家廟碑を題材として,臨書による古典学習の方法を習得する。
○九成宮醴泉銘と孔子廟堂碑を題材として,臨書による古典学習の基本を身につける。
○争坐位稿の鑑賞と臨書をとおして,王羲之と併称される顔真卿の行書の流暢かつ重厚な表現技法を 習得する。
○それぞれの特徴と書法を理解し,楷書の基本的な用筆法を習得する。
○規範となる行書を生み出した王羲之の書道史上の重要性を理解する。
適 宜
○臨書の種類を知り,その意義を確認する。
○全体の調和を考えて多字数を書く力を養う。
○基本的な草書を学習することにより,草書の特徴を理解する。
○基礎的な隷書の学習により,隷書の特徴を理解し,用筆・運筆,結構法を習得して表現力を高め る。
○隷書に興味や関心を持ち,歴史的位置付けを理解し,表現技法を高め,今後の生活に生かす能力を 身につける。
○書譜を臨書することにより,草書の筆使いの特徴を理解する。
六 草 書 の 学 習
10
○両古典の比較をとおしてそれぞれの特徴と書法を理解し,その表現方法を習得する。
○両古典の比較をとおしてそれぞれの特徴と書法を理解し,その表現方法を習得する。
五 隷 書 の 学 習 6
7
9
10
適 宜 一
楷 書 の 学 習
87 1 仮名の成立と発達 88 2 仮名の種類 89~90
3 基本的な筆使い 91
4 平仮名 92~93 2
5 変体仮名 94~95
6 連綿 96~97
7 蓬莱切の鑑賞と臨書 98~99 8 高野切第三種の鑑賞と臨書 100~101 9 三色紙の鑑賞と散らし書き 102~105 10 全体構成の工夫 108~109 11 大字による表現と鑑賞
〈鑑賞〉粘葉本和漢朗詠集
110~111
113 1 意図に応じた表現 114~115 2 2 自分の表現を目ざして① 116~117 3 3 自分の表現を目ざして② 118~119 3 4 名筆に学ぶ表現の工夫① 120~121 5 名筆に学ぶ表現の工夫② 122~123 6 感動や思いを表現しよう 124~127 2 7 漢字仮名交じりの書の表現
と鑑賞
128~129 2 書式の教室 132~135 2
適 宜
※ここに掲げているのは,一学期24時間(12週),二学期30時間(15週),三学期16時間(8週)とした年間70時間の目安です。
※篆書,篆刻・刻字,隷書,草書の学習については,生徒の特性等を考慮して扱うことができます。
二 仮名の書の学習
○書を鑑賞することにより多様な美を理解し,鑑賞力を深め,書を愛好する心情を育む。
○仮名の書の技法を生かし,自己を表現する喜びを味わう。
○さまざまな用具・用材と,表現との関わりについて理解し,目的に応じた効果的な表現ができる。
○仮名の成立過程,及び仮名の種類について理解する。
○用具・用材,姿勢,執筆法などの基本的事項を身につける。
○仮名の基本的な線質と,用筆・運筆との関係を理解する。
○仮名の基本的な筆使いを身につける。
○いろは歌について理解する。
○単体の基本的な造形の特徴を理解し,その美を感得する。
○仮名の運筆のリズムに注意して,いろは歌を練習する。
○変体仮名に関心を持ち,理解を深める。
4
7
○口絵
○書のある博物館・美術館
○書道用語集
○索引
○書道史略年表
○日本・中国書道史参考地図
○手書き文字による手紙のよさについて考え,伝統的な書式を生かして整正に配置よく書くことがで 3 きる。
三 漢字仮名交じりの書の学習
○言葉と表現の関わり方,表現の意図や工夫の方法を味わう。
○線質や構成の違いによる個性的な表現を味わう。
○筆者の生きた時代や文化など,作品の背景などを推察して深く味わう。
○文字の大きさ,字形,配置,書体などを工夫し,表現を試みる。
○明確な制作意図をもち,主体的・意欲的に表現を行う。
○名筆の学習を応用して,漢字と仮名を調和させながら,ねらいにそった表現ができる。
○用具・運筆の違いによる多様な線質を理解し,表現を工夫できる。
○漢字と仮名の調和の重要性を確認し,そのための工夫について考えることができる。
○活動を振り返り,今後の課題を見つけだすことができる。
○用具・用材と表現効果が密接に関係していることを理解し,表現に工夫できる。
○連綿によって表現される流動美について理解する。
○連綿について理解し,その技法を身につける。
○古典の学習により仮名の技法を身につけ,表現を工夫する。
4 2
10
11
12
1
3
○名筆をとおして日本の伝統的な書の美を感じる。
○基本的な造形原理を身につけ,創造的な表現につなげる。
○仮名の書における変体仮名の効用を理解する。