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総合研究所・都市減災研究センター(

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総合研究所・都市減災研究センター(UDM)研究報告書(平成23年度)

テーマ5 小課題番号5.3

総合研究所・都市減災研究センター(UDM) 新規導入設備(平成23年度)

リアルタイム広域情報共有システム

村上正浩、久保智弘・久田嘉章(工学院大学・建築学部・まちづくり学科)

1.概要

リアルタイム広域情報共有 システムは、これまでに開 発・ 運用してきた既存シス テム群 (図 1)の高度化 を図り、これらのシステム がもつ機能を 統合したシス テムである。 本システムは 工学院大学新宿校舎中層棟 6 階 B-0691 室に設置し(図 2)、通信事業者が提供するインターネット環境および長距離無線 LAN などの自 営通信網によるイントラネ ット環境において利用する ことができる。 平常時にお いては地域点検マップづく りや図上演習訓練、防災訓 練などに活用し、地域協働 ・広域連携体制の推進を図 る。一方、 地震発生時にお いては地域防災拠点となる 工学院大学新宿校舎・八王 子校舎の 被害推定を行い、 緊急対応組織の早期立ち上 げと速やかな初動対応を支 援するとともに、地域協働 ・広域連携による効率的な 災害情報・被害情報等の共 有を可能とし、大学災害対策本部や新宿駅周辺防災対策協議会内での被害全体像の早期把握 、さらには学生・

教職員ならびに地元企業や滞留者等の安全確保に係る緊急情報などの速やかな情報提供を実現する。

図 1 既存システム群 図 2 システムサーバー(新宿校舎 B-0691 室)

2.システムの構成

本システムは、地震発生直 後において 新宿・八王子校 舎 の加速度計の情報をもと に 両校舎の構造的な被害 をリアルタイムに推定し、 緊急対応組織の立ち上げと 初動対応を支援する「リア ルタイム 地震観測システム

(図 3)」、地図をベースと して様々な災害情報・被害 情報等の共有を可能とし、 地域協働・広域連携による 様々な応急対応を支援する「広域情報共有システム(図 4)」から構成される。これらのシステムは、平常時 においては地域点検マップ ・帰宅支援マップ・安全安 心マップ等の作成、図上演 習訓練、 地震防災訓練、意 識啓発活動などに活用し、地域防災活動や広域連携体制づくりを支援する。

リアルタイム地震観測シス テムは、新宿校舎および八 王子校舎に設置している加 速度計の情報をもとに、

インターネットエクスプローラーを使って、リアルタイムな加速度波形(図 5 左)、直近 60 秒の最大加速度・

最大速度・最大変位、特定チャンネルの直近 60 秒の最大震度、リアルタイムな校舎の揺れの動画(立体図、

図 5 中央)、建物振動状況 (平面図動画、震度、層間変形、図 5 右)等を共有することができる。クライア ント側の PC で情報を閲覧するには Java 環境が必要である。

広域情報共有システムは、WebGIS(Geocloud、インフォ マティクス)ベースに Java 環境で開発したもので あり、インターネットエクスプローラーを使って、表 1 の情報を双方向で共有することができる(図 6)。ク ライアント側の PC については、動作環境として、 OS:Windows XP SP3 以上、CPU:Core2 Duo 以上、メモリ:

2GB 以上、HD:空き容量1GB 以上、Java 環境:Java Runtime Environment 6、が推奨される。

リアルタイム地 震 観 測 システム 地 域 点 検 マップ作 成 システム

図 上 演 習 訓 練 支 援 システム 災 害 情 報 共 有 システム

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総合研究所・都市減災研究センター(UDM)研究報告書(平成23年度)

テーマ5 小課題番号5.3

図 5 リアルタイム地震観測システムから提供される情報例

図 6 広域情報共有システムの画面構成

表 1 広域情報共有システムにより双方向で共有できる主な情報項目

情報 項 目 情報 内 容

鉄道 等 運 行状 況 □新 宿 駅 (チェックボックス):JR 東 日 本 (山 手 線 、埼 京 線 、湘 南 新 宿 ライン、中 央 線 、中 央 ・総 武 線 )、小 田 急 電 鉄 (小 田 急 線 )、京 王 電 鉄 (京 王 線 、京 王 新 線 )、西 武 鉄 道 (新 宿 線 )、東 京 都 交 通 局 (都 営 地 下 鉄 )(新 宿 線 、大 江 戸 線 ) 、東 京 地 下 鉄 (東 京 メトロ )

(丸の内 線 、副都 心 線)

□八 王 子 駅 、京 王 八 王 子 駅 (チェックボックス):JR 東 日 本 (中 央 線 、横 浜 線 、八 高 線 )、

京王 電 鉄(京 王 線 )

道路 状 況 □新 宿 駅 周 辺 道 路 (チェックボックス):第 一 京 浜 、第 二 京 浜 、玉 川 通 り、厚 木 大 山 通 り、

甲州 街 道 、井の頭 通り、五日 市 街道 、青 梅 69 街 道 、新 青 梅街 道、川 越 街道 、中山 街 道、北 本 通り、岩 槻 街道 、日 光街 道、水 戸 街道 、蔵前 橋 通り、千葉 街道

□八 王子 駅 周辺 道 路 (チェックボックス):甲州 街 道 、滝 山 海道 、東 京環 状 線 、青 梅 街道

滞留 状 況 場所(エリア表示)、滞 留状 況(テキスト入力 、写 真添 付 可能)

高層ビル情 報 ビルの安 全 性 、けが人 発 生 状 況 、けが人 受 入 可 能 人 数 、滞 留 者 受 入 可 能 人 数 、被 災 情 報(数 値 入力 、リストボックス)

医療 機 関 情報 場所(アイコン表示)、受入 可 能 人数 、受 入状 況

火災 発 生 箇所 場所(アイコン表示)、火災の規 模 等(リストボックス)

要援 護 者 等受 入 場所 、応 急救 護 所 など 場所(アイコン表示)、情報 内 容(テキスト入 力 、多様 な形式のファイル添 付 可能)

掲示 板 内容(テキスト入力 、多様 な形 式 のファイル添付 可 能)

集計 結 果 新宿 駅 西 口地 域の高 層ビル 30 棟の被害 情 報等 の集 計 結果 図 3 リアルタイム地震観測システム 図 4 広域情報共有システム

①リボンメニュー:「ホーム・災 害 情 報 ・その他 情 報 」タブを切 替える。各ボタンをクリックし、当 該機 能 を実 行 する。

②レイヤ切 替 パネル:各 レイヤの表 示 状 態 を切 替 える。各 レ イヤをダブルクリックすると、「情 報 テーブル」に当 該 レイヤ に保 存されているアイテムの詳細 情報 一 覧を表 示する。

③プレビュー:「レイヤ切 替 パネル」で選 択 しているレイヤをプ レビュー表 示 する。

④情 報 テーブル:当 該 レイヤの全 アイテムの詳 細 情 報 を一 覧で表 示する。

⑤地 図 パネル:レイヤ切 替 パネルで表 示 状 態 のレイヤを、背 景地 図に重ねて表示 する。

⑥詳 細 情 報 ダイアログ:「地 図 パネル」上 で選 択 しているアイ テムの詳 細 情報 を表示・編集 する。

⑦索 引 図 :「地 図 パネル」の表 示 領 域 を青 枠 で表 示 する。索 引 図 上 で青 枠 をドラックすることで「地 図 パネル」の表 示領 域を移 動できる。

⑧掲 示板パネル:掲示 板の記 事 を表 示・追 加 する。

⑨鉄 道・道 路パネル:鉄 道・道路 情報 の表 示・更新 を行 う。

⑩集 計パネル:各 情報 項 目の集 計結 果 を表 示 する。

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総合研究所・都市減災研究センター(UDM)研究報告書(平成23年度)

テーマ5 小課題番号5.3

Referensi

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