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1 月 30 日 加古川野口町大辻 荒神社 宮の頭 綱掛

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Academic year: 2023

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1月30日 加古川野口町大辻 荒神社 宮の頭 綱掛

荒神社は野口神社の西方約 300m程の所にある甚だ分り悪い、小さな社である。この神社を中心に大辻の旧家約 30軒程のものが頭を持っている。別に特定の家筋とか株頭といったものはなく分家でもよいが新規に移入して来た、

新住宅や団地がどんどんできるし、その人達は全く無関心なので、勢い旧くから住んでいる家に限られてしまう。

毎年2軒づゝが当番で、頭家を勤める順番であるという。

頭家では毎年もとは1月28日、現在は改めて28日に最も近い日曜日に講中のものが集って勧請縄をつくる。縄 の長さは平年は12尋、閏年は13尋で、新藁6丸を用意する。

稲を刈るとき大たい1株ごとに鎌を入れるが8株刈って1束とする。稲抜ぎのあと稲藁はこの1束を20束集めた ものを一丸という。勧請縄をつくるときは1茎づゝ皆はかまをとり、もとを揃えて約6cm程はみ出して、1撚ごと に藁を加えて綯うので、出来上りは縄の全長に亘って百足虫のように藁先が出ている縄となる。縄の直径は太い所 で約6~7㎝別にシャシャノ木(ヒサカキ、Euryajaponica)の藁枝150本程を用意し、4本づゝを1 束に藁で縛ったものをつくる。縛った藁の先は長く延ばして置いて 2 束の藁先を結んで、これを出来上って縄の中 央に近い所へ掛ける。これも平年は12ヶ掛け、閏年は13本かける。シャシャ木の束は別に掛け残したもの5~6組 をつくっておく。これは後でお稲荷さん、地蔵堂、それから村の4方の入口に掛けた。今は荒神社の宮地の4隅に 掛ける。

また長さ20㎝位の2つ割の竹串に1辺15cm位の方形の白紙を斜に挿したもの12本(閏年は13本)を縄につき 刺す。

また、小絵馬のような形の薄板 3 枚を用意し、中央に「火産霊大神」右に「奥津日子命」と墨で裏表に並べて書 いて吊る。戯談をいったり休んだりして作るので朝9 時頃から始めて、出来上ると昼になる。これを当家の座敷の 天井に吊り両端は垂らして巻いて置くが、置く所が座敷でも庭でも必ず新蓆を敷いて置く。頭家の床の間には荒神 の軸をかけ、神官がやって来て祭壇を設けて、お祭をする。そのあとで直会となる。

大辻には元、荒神社の外に鹿島神社、大歳神社があったが、その宮地が戦争中、軍需工場の敷地となるので、現 在は荒神社の傍に合祀して、旧地は売渡すことになり、その金が現在でも頭の財産となっている。直会は最近は簡 単になったが、もとは、頭家が祭日の前3日かかかって用意をした、1升酒利と、その酒利が丁度乗る素焼の盃があ って直会はこの盃で3献した。

直会のあと当家から講中が神官を先頭に、頭家が中央のシャシャ木の掛けてある所の前後を担ぐ。他の講中の人 達は両端の所を持って、村の中を通って神社へ持って来る。荒神社の、あまり広くもない神殿に、この縄をとぐろ 巻きに置いて、神官のみが登殿して、太鼓を打って祝詞をあげ、講中は外に立って礼拝すると直ぐに縄を持ち出し てまづ神殿から出て来た神官に巻きつける。次に当番の2人を巻く。

そのあとは誰彼なく、参詣人や遊んでいる子供を巻く。但し女は巻いてはいけないという。いゝ可減暴れてから 社前の松の古木にこれを掛ける。昔は丁度社殿の前方に 2 本の老松が聳えていてその松にかけたが、ある年、社殿 から日火が出て焼けたことがある。その火が両方の松に移って枯死したので、そのとき松を約3m位の所から伐り、

根元だけを残して、この松の元幹が朽ちないように尾根を葺き、保存されているが、その幹に縄をかけるのである。

掛けた勧請縄は、そのまゝ置いておく。而して翌年の1月14日のとき取外して集めて、14日のとんどのとき焼く。

荒神社の正面鳥居を入ったところ左手に地蔵堂がある。宮の頭とは別にこの地蔵堂には堂の頭がある。1月2日が その堂の頭の日で、隣りの教信寺(天台宗)から、住職がやって来て縄をあげる。この経本には続きに白紙を綴じ こんだ帳面になっていて、過去1年間に男子の生れた家では、その日酒1升と米を持って来て、その子供の名をそ の帳面に記入して貰う。これはその人の一生涯その名を記入した順に村に残すことになる。死亡したときはその名 を消す。消した部分は破ってしまうことになるので、この帳面は始めの経曲の次に名前の残っている人が村の長老 ということになる。

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