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4. 資本主義的生産のしくみ①:企業の論理を考える

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(1)

2002

経済原論Ⅱ

2002.4.16

資本主義的生産のしくみ①:企業の論理を考える 4.

0.前回の確認事項 生産物と商品 (1)

生産手段の私的所有によって社会的分業が分断された社会では、他人が必要とする生産物を商 品として交換しあう。社会の総労働の諸部門への配分(=社会的分業編成)は商品交換の成否に よって事後的に達成される。その際の指標が交換価値(商品の交換比率)であり、その実体が社 会的平均的な労働時間によって規定される価値である。そこでは価値を基準とする価格変動によ って需給バランスを調整するメカニズム(=市場メカニズム)がはたらく。

商品と貨幣 (2)

価格は商品価値の貨幣表現である(価値尺度機能 。貨幣はいかなる商品とも交換されうる特 別な商品(一般的価値物)として、商品流通を媒介する(流通手段機能 。したがって、貨幣は 商品流通を媒介したり、支払手段として機能するかぎりにおいて必要とされるものであるにもか かわらず、社会のすべての富を代表しているかのような外観をまとう。つまり、商品交換は本来

は人 生産者 と人 生産者 との関係=社会的分業編成であるが 私たちの目にはモノとモノ さらにはモノとカネの関係として映る(物神性 。カネがあれば何でも手に入るように思われて くる。そのカネの取得を目的とする経済主体が生まれてくる。

1.資本主義的生産の担い手:企業 企業活動の目的

(1)

(商品販売を通じて儲けを得るために生産する ※産業資本)

・生産と営利の追求

(儲かりさえすれば、

・特定の使用価値の生産ではなく、儲けの源泉となる価値の生産 何をつくってもかまわない)

貨幣から資本へ

(2)

・営利活動のために投下される貨幣、したがって一定の事業を終えた後により大きな貨 幣量として手元に戻ってくる貨幣を資本という。つまり、自己増殖する価値。

・商品の流通 W−G−W(買うために売る)

この行為が意味を持つのは最初の

W

と最後の

W

が異なる使用価値であるとき

1 2

つまり W −G−W

・資本の運動 G−W−G(売るために買う)

この行為が意味を持つのは「最初の

G

<最後の

G

」であるとき つまり G−W−G (=G+

' ∆

G)

利潤=剰余価値 企業活動のサイクル(資本の運動の総過程)

(3)

①最初の貨幣Gの調達

(←歴史的にみると・・・)

・経営者の自己資金

・金融機関や他の貨幣所有者からの借入れ(利子と引き換え)

・株式発行による出資金の調達(配当と引き換え)

講義 4 (資 本主 義的 生産 のし くみ ①)

Shuji HISANO 1 .jtd

(2)

②事業目的に見合う商品Wの購入

Labor power commodity

・労働力市場→労働力商品A(購入代金=賃金)

Pm means of Production

・生産財市場→生産手段 (機械設備、原材料など)

③商品W の生産

'

・生産過程(労働過程)

④商品W の販売と貨幣G の取得

' '

(専門企業の成立 ※商業資本)

・流通過程

消費手段→消費財市場 生産手段→生産財市場

・GとG の差額=剰余価値の発生

'

⑤貨幣G の再投資

'

・貨幣Gの再投資(単純再生産)

・利潤→・借入分の利子と元本の支払い

・借入地の地代の支払い

・経営者の役員報酬の支払い

・株主の配当の支払い

・再投資(拡大再生産)

2.剰余価値はいかにして発生するのか 等価交換の原則

(1)

、 。

・一方の得は他方の損 社会的には相殺されるから価値通りの商品売買を前提に据える

・価値どおり生産手段と労働力商品を購入し、価値どおり商品を販売して、どこに剰余 価値が形成されるのか???

価値形成のからくり

(2)

・商品売買(流通過程)で誰も損得が生じないとすれば、秘密は生産過程にある。

・消費する過程で価値に変化が生じる商品=労働力

・労働と労働力の区別

労働=一定の目的をもった活動、時間的に継続する一つの過程的行為 労働力=人間の肉体に備わっている労働能力

したがって「労働力の発動=労働力商品の消費が労働」という関係

・労働によって形成される価値・・・商品価値=労働時間

・労働力商品の価値=労働力商品の生産(再生産)に要する社会的平均的労働時間

(賃金) =労働者そのものの生産に要する 〃

=労働者の日々の生活に必要な消費財等の生産に要する 〃

、 ( ) ( )

→剰余価値は 雇用主 企業 が労働力商品の代金として労働者に支払う価値 賃金 と、労働者が生産過程(労働過程)で新しく形成する価値との差額。

3.社会的・歴史的関係としての資本

※労働力商品の売買が可能であるために

①労働者が自分の労働力を商品として売ることができるということ(法的にも人格的に

講義 4 (資 本主 義的 生産 のし くみ ①)

Shuji HISANO 2 .jtd

(3)

講義 4 (資 本主 義的 生産 のし くみ ①)

Shuji HISANO 3 .jtd

も自由な契約者として個人が確立しているという意味での「自由 )」

②労働者が労働力を商品として売らなければならないということ(自ら生産手段を所有 していない、生産手段から切り離されているという意味での「自由 )」

→「二重の意味での自由な労働者」の存在が前提

③他方の極に、資本として投下するだけの蓄財(貨幣の蓄積)が必要

=本源的蓄積

※これらの条件は歴史的に形成された

経済学の問題として注目すべきは,資本・賃労働関係がたえず再生産されているという こと。

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