高校入試模擬テスト 第1回
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超
ナ ビ
スー パ ー
一
⑵「早い( 連体
形
「 ) 」
「 お か し い ( 連体
形
「 ) 」
す
ごい
( 終止形
「 ) 」
深 く ( 連用
形
は ) 」
も の の 性 質
や状態を表し、語尾が「かろ/かっ・く/い
/い/けれ/○」と活用でき、言い切りの形
( 終止
形
) が「
~い」で終わるから形容詞。「つ
い」は活用がなく、主に用言を修飾する副詞。
「~してしまう/~する」など述部に決まっ
た言い方を要求する「呼応
( 陳述・
叙述
) の副
詞」。
⑶「石けん
( 名詞 ) ・を ( 助詞 ) /作る
( 動詞 ) /
こと
( 名詞
に ) ・
( 助詞 ) /なっ
( 動詞
て ) ・
( 助詞 )
/い
( 補助動詞
) ・た ( 助動詞
) 」
「/」は文
節の区切り、「・」は単語の区切り。
五段活用の動詞の連用形は、下に助動詞「た」
や助詞「て」「たり」などが付くときは、他の
助動詞・助詞に続くときとは、違った形に活
用する。これを音便 おんびんという。音便には、イ音
便
( 書き
ます→書いた
撥音便 ) 、 はつ
( 読みます
→読
んだ
促 ) 、 そく
音便
( 待ち
ます→待った
) の三種類が
ある。4番目の文節の「なっ・て」は促音便。
最後の文節の「い」
( 「いる」の連用形
) は
補助動詞で、「い・た」は「なっ・て」を補助
しており、二つの文節は「補助の関係」。
⑷「石けんにぐんと興味が広がる」につなが
っていくから、化学式が書かれていることを、
いいこととして肯定的に見ているはず。選択
肢の中で、肯定的な気持ち、感じを表すのは、
「せいせい」と「わくわく」だが、「せいせい」
は「気持ちが晴れるさま。すっきりするさま」
で、「興味が広がる」にうまくつながらない。
「期待やうれしさ、楽しさなどで胸が騒ぐさ
ま」を表す「わくわく」が適切。
⑸
「父さんの影
響かも」を具体的に述べた、「俺
も将来、
( 父さんのよ
うに
) 科学者
になりたい って憧れたんだ」を中心にまとめる。
⑹傍線部③のように感じた理由、あるいは奏 かな
人 とに謝りたい内容は次の段落に書かれている。
最後の一文は「
( 実
際にはわざわざ口に出して
奏人に謝ったりはしないが、
) ひそ
かに、深く、
反省する」ということ。マチは、科学部は運
動部と違い、水曜日と金曜日しか活動がない
こと を琴
こと穂 ほ
に言われ
て ( 科学 部 の 活動に は 運
動部ほどの真剣さ、必死さがないのではない
かと感じ、
) ショック
だった。そして、マチ自
身も運動部に入る勇気が出なくて、「中途半端
な気持ちで科学部に入ってしまったと感じて
いた」。しかし、奏人のように科学部の活動に
真剣な人もいると知ると、そのような考え方
をして運動部に対して負い目のようなものを
感じていること自体、奏人に失礼ではないか
と思い、「ひそかに、深く、反省」した。そし
て、マチにそれを気付かせ、反省へ導いてく
れたのは、マチの傍線部②の問いに応じ、「だ
からかな。俺も将来、科学者になりたいって
憧れたんだ
( ⑸の
正答の中心部
) 」と答
えたと
きの、奏人の「いきいきとして見えた」表情
だった。
⑺「今日からは、家で石けんを見ても、ただ
見るだけじゃなくて、きっと材料や作り方が
気になるはずだ」は、これからの科学部の活
動を通して、自分のものの見方や知識がもっ
と広がっていくだろうという期待や見通しを
述べたもので、マチは「それが、とても楽し
い」と感じている。これは、Aの「水酸化ナ
トリウムを使った化学式が黒板に書かれてい
るのを見ると、わくわくした」という知的な
好奇心、探究心と同質のものだが、奏人のよ
うな、科学部の活動に真剣な人がいることを
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知った今は、より強い、確信めいた思いへと
変わっている。だからこそ、「科学部に入って
よかった」と、初めて思えた。
二
⑴「生命論的世界観」の必要性と重要性を述べるために、機械と生きものを比較している。
最初の機械とアリとの比較からわかるように、
比較的単純な機械と比べて、生きもの
( と生き
ること
) をずっと複雑、
深遠、難解なものとし
てあつかっており、明らかに生きものの特性
を語る方に重点がある。
⑵たとえば「独自に開発した技術」のように
行為
( 動詞 ) にか
かっているのではなく、「能力」
という名詞にかかっているから②が適当。人
間の能力について言っているから、「他と」を
「他の生物と」、「そのものだけに」を「人間
だけに」と具体的に書くこと。
⑶筆者は、「愛づる」という、新しい世界観を
支える言葉を紹介するために、「虫愛づる姫君」
の内容を説明し、「この姫君はすばらしい」と
している。そして、その理由を「生きものを
よく見つめ、真剣に調べて、その本質をつか
んだうえで自分の生き方を選択している」と
述べている。この場合の「生き方を選択」と
は、姫君が毛虫を始めとする虫たちを「『かわ
いい、かわいい』と大切にしていた」こと。
姫君はみながかわいいと言うチョウではなく、
毛虫の方に「生きる本質」を見て、これをか
わいがった。 ⑷「新しい社会」とは、筆者の考える「新し
い世界観」=「生命論的世界観」によって支
えられ、この考え方が充分に生かされている
社会のこと
。
筆者が考える科学の本来のあり方、考え方の順序が述べられている第6段落
の、「生きものの一員として、自分がどう生き
ていくかを決めて、どういう社会をつくって
いくと暮らしやすいかを考える」を中心にま
とめる。
⑸主題である「生命論的世界観」と、平安時
代の風俗に関する言葉
( 裳 も
着 ぎ・お歯黒・引 ひき眉 まゆ
)
以外に、聞き手が理解しにくいような言葉や
難解な表現は、まったくと言っていいほど用
いられていない。また、「機械と生きものの違
い」
( 非常
に本質的な問いかけで興味を引くし、
また、誰でも普段から見たり、触れたり、使
ったり、遊んだりして、どちらにも親しんで
いる
「虫愛づる姫君」の物語(風変わりで、 ) や
おかしくて、不気味でもある
) など
、
中高生でも興味の持てそうな題材を例として取り上げ
ている。
②頭打ちになる
③目がない
⑥あごを出す①耳をそろえる
⑤足が重い
①お金や物を全部そろえる ②限界 に達してそれ以上の進歩や発展の望 めない状態 ③とても好きである
④自分は何もせずに、そばで様子を 見ている ⑤行かなければならない のに、なかなか気が進まない様子
⑥くたくたに疲れてしまう
④手をこまねく
「足を洗う」は「今までの悪いこと やだらしない生活をきっぱりとやめ ること」ですが、英語にも同じよう な意味の慣用句があります。
”wash one's hands of something”日 本語では汚した「足」を洗い、英語 では汚した「手」を洗うといいます。
身近なものにたとえるところは各国 共通のようですね。
体の部分を使った慣用句は たくさんありますネ!
トリビア コラム
後半に「これが科学の本来の順序なのですが、
今の社会は逆です。まず技術ありき。しかも技
術の前に、経済ありきなんです」とある
(
しかもこれが、本文中に「経済」という言葉が出て
くる唯一の箇所
)
ので、そう「考えていくのではなく」、という形で「経済」を入れる。 記述問題の満点解答ポイント