中学校教論鍛多麺さについての纏織心嚢学的藩究 77
中学校教諭の多忙さについての組織心理学的研究
飛 田 操(編島大学教育学藻/
高良美樹(流藻大学法文学齢
本藩究では,蟻壁島桑の公立中学校2麟変に勤務する数鑓1を薄象とした質縫紙法諜i糞垂こよ警,教轟毒の 多忙感と学綬燦穫との経連が縷討された.重縫名の教練の蕪答を分析した結果,学校焼摸は,直接に は教蛎の多賀さに影響しないが,学校燐摸慧生徒とのコミュニケーションの園難さ龍直接に縫達す ること,そしてまた,学校慧講糞は,纏の教謡iとのあいだσ)コミュニケーションの灘難さを介して教 麟の多忙さに影響を与えていることが示された。これらの繕粟が,「綾織としてσ)学校3という纒織 ダイナミクスの視点から縷討さ貌た.
(キーワード)学校綴織,中学校教麺の多忙感.コミュニケーションの欝難さ
問
題
秦(鯵§董)は,懸羅渠内の小中学校教締に蝿す る講査を行い,小学校鞍懸」)うちの舞.8%が,そ して,中学校教緬のうちの6§.8%がそれぞれ「多 忙」に対 して強く不満を感じていることを示して いる。また,高旗i・北神・平i拝軽鯨2〉は,麟幾 察の公立の幼稚灘・小学校・中学校・高等学校に 勤務する教員を対象とした調査によ診,男雛教麟 のうちの§3.唾%が,そして,女性教編のうちの霞.逢
%がそれぞれ勉の職業と比べて教職を多忙な職業 であるとみなしていることを示して鵠る。さらに,
兵藤(欝盟/は,多摩地区の小学校教懸に対する 講査の結果,「雑絹が多すぎる」,ド教軽羅究をする 蒔閣がな恥」といった多忙さに聡達する項§への 評定鑓が,「休養する空聞がないゴについて高いこ
とを示している。このように,学校教麟の多忙さ や多忙感にかんしては,これまで多くの指摘が存 在して雛ると騨えよう。
このような教麟の多忙さがもたらされる要露の ひとつとして,教麟という職務のもつ多様さと複
麗紛盛Mls穀倉,至〉ε夢濃艶e鼠○{(〕戯玉。潔3癒雛鴛ca重量G照1 駐s}7c}蟹》茎G奮y,欝罎茎{腿s}峯量獄3 碁麺写εrslty ;丁汽KA翼A 繋盤{1,
£》e嚢art糞潅e董魏〔頻L&駕華麗頁董L墨tをr段重襲r総,盆y鰻茎{y縫碁盤量vεギs量ty。
C(鍵es脚磁ε麓cec魯自。εr登按出韮s醸1漉s蜘琶1盗むe a磁驚ss磁韓欝董簸瀬sao,鋒e費凝t搬e鑛。{C難lc醸盆磁
麗づ鞭。3t墨。鐸段垂}}sy{二}董。垂。蓼ぎ,Ft盗垂{t蓋s嚢壷鐙&uη蓋竿εrs茎ty.F蟹藍疑一 s簸菱織a,舞涛一玉2」斑》暮鐘.夏至ectro鋒1{:盤3難盤農y触{}s駐糞意v1最t養e 互鑑母r難t勧麺飴毯脚st.寧.懸歓織筋無毒.3c.鋤.
雑さが考えられよう。
岸本・鍵東・替・小纏、1(i盤21は,学校教麟に 鰐する質問紙…灘査を行い,教職能力の購造につい て検討している。癒子分蟹の結果ラ「学校経営能 力」,「教授震聡能力ゴ,「生徒捲導能力話,「生徒甕 握能力誰 といった甕接に教育活動葦こ聡わる能力の 飽に,「人格牲」という餐1蟹重が教職麟三力の購造とし て擁護されたことが示されている。ここでの「大 幣牲蚕ま,「人糞として謙震であること」ラ「子ども の矢数1こ寛容であること」.ヂ誠実であってユーモ アを解すること」といった項嚢紅代表されるよう に,主として学校場面での子どもとの関係£おけ る「人格牲」を示すものと考えられるが,このよ うに「教授麗麗能力話やジ生経艶握・生縫揚導能 力」のような直接に教育活動に羅わる能力が必要
とされているとみなされて翻るだけでなく,広く
「人格姓」にまで関わる縫方が教職縫方として必 要であると認識されている点が,教麟という職業 の特鐵であるといえよう。また,暴野礁98翁は,
教嚢霧の対メ、環境善こ着鬱し,教蠹毒は生徒との関{系藁こ 適応しなけ牽騒まならないだけでなく,講擦との縫 係,.ヒ認との騰係,そして,保護者や地域との縫 係といった多様な鷺係のそれぞ蕊1こ適応しなけれ ばならなく, こ〔7)ことが教1難の簸みと深く関連す ることを示している。
さらに,秦(i鱒i)は,教編の多忙さや多忙感 に縫達する要霞として,灘〜鱒名からなるi学級 のすべての冤童・生徒を平等に教育することは不
7き 覆島大学教蕎実践醗究紀要第灘号
可能であるにもかかわらず,「教育の平等」の名の もとにそれを追求しなければならな恥こと,教育 という仕事はどんなにやっても畷参がないという 無定量さと,その教育の効果を灘足することの毯 難さを有すること,そして,事務麺運,学校行事 の企爾・運営,爾修会への参撫など教育に付随す る仕事が葬常に多様であることといったものを挙 げている。
もし,このような指摘が事実であるとするなら ば,教畜熱心で意欲的に教育髭奴箏纏もうとする 教蘇ほど,多忙にならざるをえないといえよう。
すなわち.教麟の多忙さは,教麟総々人の努力や 意欲紅よって解決できうるものではなく,学校と いう紛織のなかで教育を行うなかでほぼ必然的に 生越する構造的な問題であるとして運解すること ができるのである。本醗究において,学校をひと つの纏織としてとらえることによ箏,教鑛の多忙 さの霧題について極講1しょうとする運醗は,まさ にこの点紅ある。
維織として学校をとらえる際1こは,踏屡購造や 外1譲礫境との権互作擁護といったいくつかの擬点力量 考えられるが,承醗究においては,綴織の大きさ,
すなわち,学校の窺穫に焦点を当てた櫨討がなさ
れる。
これまで,学校の燦模については,いわ曲る小 緩模校の学力低下への懸念に基づく学校統合政策
といった教育行政的な鑓懸からの議譲({舞えば,
小松,欝8§参黙/などが存在している。
遂に,大蔑模校における教育上の開題点も指摘 されている、騒漫教育麟究霧・露本教職員総合 (懲8灘は,教麟魏こ対する調査の結果,大蔑模校
では,子どもの顔と名繭とが不一致1こな拳,家庭
生鍵と紛コミュニケーションの羅難さ
学綬耀機 数麟の多艦さ
健密教錘と磯コミュニケーシ警ン6〉羅難さ
麟亙 学校規摸と薮麟の多髄さとのあいだ6)経連モデル
玉弱§一6
環境などをも撫昧したかたちでの子どもの澄握が し垂こくくなること,また.大綬模校では教職轟の あいだでの意志疎通や共通還解も蟹難にな9やす いことなどを示し,中学絞の選正規穫として蔦学 級以下を設定することを提言している。
さらに,高晦ら(欝88〉,および,曳出ら(欝93/
は.緩織としての学校に淫目し,学校蔑模の拡大 は,教舗が生徒を纒人的に建解する機会を減少さ せ,教舗の生徒に対 する指導の及ばない部分を拡 大させる璽能牲があること,さらに,学校規摸の 拡大は,教職員数の増大をも意醸するから,教職 員閥での生健指導に対rする遅解を根互彰こ確認しあ
うことを露難にすることになると仮定している。
これらの指摘1ま.学校矯模の拡大は,教締にと って,第一に,生徒とのあいだでの共通蓬解やコ
ミュニケーシ資ンの獲難さにかんする瞬題と,第 二に,瞬濠や一と講といった麹の教職員とのあいだ での共通遅解やコミュニケーションの懇難さにか んする問題とをもたらす醤饒樵を示験するものと
して考えることができよう。
ただし,教育という難蓄動は,本来,教麟1と生健 とのあいだでの共選運解やコミュニケーシ羅ンを もとに成立するものである。コミュニケーション が露難であるからといって,教錘は,生徒に対す るコミュニケーシ3ンや共通饗解への努力を放棄 するわけにはいかない。大規模校においては,教 麟は,このような生野藝こ対卜するコミュニケーショ ンや共通廼解への努力が小揚模校の教懸と比べ て,よ警多く必要とされるであろう。すなわち,
大爆模校においては,生徒に麟するコミュニケー シ婆ンヘの努力が権対的に多く必要とされるた め,それ以外のさまざまな教育に付絶する活動へ のゆと箏が少なくなると予想されよう。また,こ れと属じこと毒童,嚢登の教職員とのあいだのコミュ ニケーションにかんする瞬難さにおいても生じる と考えられよう。大綬摸校による教輝の多紀さは,
このようなメカニズムによって生じるものとして 考えることができるのではないだろうか、
高籏・龍神・平拝(婚競/は,学校規模による 教編の具体的な開題にかんして,瞬出渠の公立の 幼稚露・小学校・中学校・高等学校に歎務する教 饒を雄象とした調査によ今検討している。その結 果,学校規模憂)増大にともなレ,「クラブや醸活 動」,「テスト問題の作成や採点」,「生徒撫導や子
どもとの議し合い」にかんして,勤霧蒔懸を越え
中学校教護の多建さについての経織心璽学鯨襲究 7§
袈i 学校鏡模と羅霰率
学校 学級数 生徒数 職興数 教員数**担当数*継配布数園殺数回収率
DiFNLAKCT欝Gβ瓢猛OJQ避RS
***歯・**** **** **
7今7666543332222今G763 2至重董至重董玉豊玉豊豊1亜亜 翌 8董08董792076372707458 囎6今愈銘銘鍛㊥銘銘麟麟鐙兇露η欝欝笈8今 077023928872679藁2753 53333323222222222玉戛戛 32曾57654豊00重00叢67208432222222222222董玉玉茎 22.98
2董、59 2茎.03 23.52 2玉、52 董9.88 董9.96 20.08 22.86 22.35 22.30
運8.7翌 翌9.35
蔓今.董。
裏7.95 2倉.63 董6.29 20.33 至3.50 董2.25
G/0555522粟988今参956096 332222222董藁重量茎豊玉豊玉 6夢38307287董953374333董 董 董一走 垂 亙 豊 00000085董8墨03847GO30 亜02220董486圭065865登30 4353543533652玉642335
計
262
8今52 555**
437
20.4ウ403
董64 40、8牢 特殊学級iを含む
継* 生徒数÷教員数 校長・教頭を除いた教員数(講麟を含む〉
て麺理される割合が多くなること,さらには,学 校規模の増大にともない,「テスト問題の修成・採 点3や「資料・プ婆ント類の作成3むこかんして家 庭への持ち帰む率が高くなることを示している。
この結果は,学校爆模の増大にともな雛「生徒と のあいだのコミュニケーション誰のための労力が 多く必要とされ,勤務鋳間内では越遅しき蕊ない
「テスト問題の作成藩や「資料等の作成」が,勤 務鋳問外や家庭において廼蓮されることによ鰍 教麟の多忙さをもたらしていることを示している
といえよう。
以上の議論から,われわれは,教編の多忙さに かんして,図iに示したモデルを構滅した。この モデルでは,学校規摸の増大は,生徒とのあいだ でのコミュニケーシ3ンに灘わる露難さをもたら すと叛足する。さら1こ,瞬鋳に,学校爆摸の増大 は,飽の教麟とのあいだでのコミュニケ隔心ション の露難さをももたらすことを疲寇しているσそし て,教麟は,この生徒とのあいだの,さらには,
飽の教麟とのあいだのコミュニケーションの懸難 さを克騒するために多くの努力をすることが必要 とされ,その結果として教凝の多忙さがもたらさ れると仮定するものである。
表2 調査魁家地鐵σ)人爵
甫瞬村 人嚢 串学校数
二本松藩 黌達穰 桑摂簿 僕達簿 麟見野 梁鱗舞 保原騨 叢露簿 月舘驚 鱗俣瞬*
飯野露寒 安達瓢 安達瞬 大玉替 本宮驚 窪沢村 岩代簿 東灘溝
3勢66 茎252勢 茎4222
玉{躍翼
賛736 2董745 25縫6
鰺7{〉3
欝38 蔓鱒43 6鱗2
7(き327
珪今2?
琶33今 2綿蟹}
き欝2 董G3馨 参解6
3
もノ もノ
至玉藍董2蓋 墨2董 ︵ ︵ 董12茎3玉
人獲数纏は、珍%隼緩勢調萱(速報嬉)
* 教育委員会の管轄が異なるため今羅の 調査の雄象から陰外されている
灘 福島大学教驚実践欝突舞要第鱒号
奉醗究の羅的は,福島環海の公立中学校に嚢務 する教麟を録象とした誕査によ蓼,このモデルの 妥当性を検討することにある。さらに,この縷討
を通して,こ蕊まで比較的,教麟の醸人的な意欲 や努力の問題に還元されがちであった教麟の多忙
さに録して,教育工学な見地,もしくは挫会工学 的な見地からの開題解決のための手がか滲が提示 でき・うると患われるのである。
方 法
講査対象老と講糞方法 本懸究は質馨紙法談査に よっている。二本松毒,安達都,藩達謬」)公立中 学絞欝校に勤務する中学校教論難2名に郵送法に
よる質鰐紙講査を実施した。ただし,対象養から は,校長.教頭,養護教論,講額,事務職塁を除 いてある。調査時難は鱒95年建月下ノ旬,瞬叡覇醸 までに2(賑聞の猶予をみている。有効麟答数は 賂4,轡駿率1ま鎗、8パーセントであった(表碁。
ただし,欠幾短があるため,分析によってデータ 数が異なることがある。この嬉尊名は23才から5奮才 の華護羅尋こあ蓼,平i均年齢は,37.3‡であった。ま た,その教職経験年数は,i年から37年までの範 霧1こあ静,平均教職経験年数は欝.2§年,標準偏差 は.欝.縫隼であった。
講査薄象校の特籔について 表21こ講査対象較 が存在する薄霧村の人讐と中学校数を示した。
二本松毒と安達郵は,ともに福島毒の南部に隣 接している。安達郡は,安達簿,本宮驚,岩代簿.
東灘簿,大玉雛,岩沢村から溝成されて耽る。二 本雛市には3つの青立中学校がある。また,安達 蔀紅お鵠ては,岩代霞}紅3つの驚立中学校,本宮 緊に2つの簿立中学校,その難の欝纏縫はそれぞ れ董つずつの驚立・対立中学校の計§校が存窪し
ている。
攣遠藤は,福島南の詩嚢薬に隣接し,桑折簿,
嚢3 学校規摸に纏わる変数劣あいだの穰幾縣数
雫均 働 教典数 甕縫数 撞当数 学綴数 数嚢数 2童.95 7.懸
盤縫数 447.6 鰺8.総 難裏数 }今.撰 2.臓 学綴数 豊3.欝 5.鎗
.腿騨嚇
.(}6纏卑 .76**将
.磐纏牢牢 .今9瞬将 .7重継舞 継浄く毒窃5;‡畔》<艇}1
舞繋一§
欝達籍,国見鋳,梁鱒籍,保原驚,霊山醗,月舘 霧,瞬俣鬱ぎ,および,飯野簿から溝成されている、
保原鎌こ臨立中学校が2校,その難の簿1こは.そ れぞれひとつずつの驚立中学校の合計8校が存在
している。
この経紀,鰐俣籍の鱗立中学校2校と飯野簿の 簿立中学校茎校が存費するが,福島渠教育委員会 の管轄地域区分が異なるため今総の調査の対象と はなっていない。
質問紙の権威 質問紙は,年齢,牲饗,教職経 験年数等を霧うフェイス・シートの飽に,中学校 の教舗の多忙さにかんする尺痩,生経を特定した
讐,生徒とのあいだでのコミュニケーシ書ンの遽 難さにかんする尺縷:,そして,講濠や一髭司といっ た麹の教翻とのあいだでが)コミュニケーションぴ)
園難さにかんする尺度.および,いくつかの付簾 的な項醤から構成されている。
教麟の多忙さにかんする浸種は,「猛事を自宅に 持ち欝らなければならないことが多い」,「教材や 搭導方法を藩究するための鋳闘がとれない」,「家 簾や友人と懇らんするための鋳麗がとれな静ゴ,
野離蕪にも仕事をすることが多い量,噛分の趣味 のための鋳問や.余職のための時間がとれない」,
「藩修のための蒔間や糞己啓発の機会をつくるの
方書懇難である」ラ 「課外活塁誌のために余彗獲力業と彗毎こ くいことが多い」,ド受験捲導や進諮振導をするた めの準備鋳閣薄書とれないゴの暮噴霧毒》ら講成され.
ている。
生徒とのあいだでのコミュニケーシ薫ンの露難 さにかんする尺農は,ヂ学校のすべての生後σ)名蕩 が覚えられない盛,「休み暗闘や放課後に生縫と一 纏紅遊んだ讐,コミュニケーシ露ンをとる時間が ほとんどとれない」,F学校外で私騒σ)生経に会っ ても,嚢校の生徒がどうかわからないことが多 い1き「生経の保護者とのコミュニケーシ葺ンをと る暗闘が持ちにくい」,「学校のすべての生後の名 義と顔とが一致しな嫡の§項目からなる。
また,教纐とのあ鵠だでのコミュニケーション の蟹難さにかんする尺度は,「教員のあ鯵だの連絡 が滞ることが多嫡,「学校の先生方と議し合うた めの時圏がと鞍こくい」,「校長,教頭や学年主錘
と毒毒し合うための時障轟力濫とりきこく誓}」の3壕蔓§鳶玉 ら構成されている虚
この趣に,葬学校全体の生経数が多すぎると思 う」等の補足的な質闘項蓑が含まれていたむ
中学絞教護の多忙さについての綴織心建学麟醗甕 8董
表尊 学校規模琴彗にみた教締の多艦さの単均
小規摸較 串観護絞 大規模校 憂事を糞宅に持ち帰ちなければならないことが多い
教紡や鮨導方法を覆究するための時鶏がとれな疑 家族や左入と鐡らんするためめ詩経かとれない 体銀こも憂事をすることが多い
衰分の趣壕のための縛羅1や、余暇のための鋳鐸爵書とれな聾亀 イ舞修のための時翼や麩己啓発の機会をつくるのが露難である 課外活動のために余駿がと継にくいことが多い
受験捲導や進艶捲導をするため〃〉準霧鋳馨がとれな》
壌.{》4(雀.2舞 尋.22(董.垂3}
4.茎7{壷、編》 填.鰺緯.麗〉
3.毒5 (垂.暮暮》 3.56 (垂.⑭4)
4、鍛(奎.董3} 4.蕉7緯9今)
3.今6 {童.{}警) 3.霧3 (董.餐)》
3、簿{茎、童舞 3、7《}(董.欝〉
鳶.麟{董.董董》 3、欝(董.縫}
3.6{}(垂.馨3) 3.62緯.弱}
噂.22緯.欝》
4.2睾 (套、蟹)》
3,5尋 (壷.垂3)
4.董藍{茎.総}
4、委3雛.韓}
3.齢(董.躰》
3.勢緯、弥}
3.56(春.今2》
カプコ内の数縫1ま標準簾差
これらの質闘項慕にたいしては事すべて「非常 にあてはまるゴから「全くあてはまらない葺まで の5段踏評定法が編いられてお拳,ここでは,「非 常紀あてはまる」を5点とし,「全くあてはまらな
い諄を亙点として得点化した。
結 果
学校規模について 調査の対象となった塾の中学 校における教員数,生徒数,学級数,擁当数のあ いだの権聡を表3に示した。ここでの挺当数とは,
生経数を教員数(校長・教頭はのぞき,講麟を含 む/で慰したも憂)であ穆,教員一人当た陰が撞当 する生後数の概驚を示しているものと考えること ができる。鐙当数と飽の変数とのあいだの権麗を 除いて,それぞれの変数」)あいだの権関が高輪こ
とが示されてお箏,生経数の増撫と教舗数の増趨 とが対応しているといえよう。したがって,ここ では,学校綴摸を表す捲襟として生経数を篤いる こと毒こした。すなわち,生徒数力量§藝iカ}ら§88まで の5校を大規模校,生経数が農§から駐7までの6 校を中規模校,そして,生徒数が98から3§3まで6)
9校を小規摸校として分類した。
この学校糧穫による影響を検討するために,第 一に,「学校全体の生経数が多すぎると思う」の評
定i艶紅対 する分散分極:を行った。その結果.有意
な学校燦穫の主動果が認めら轟ている(F
(2,至§彰=22.総,寿<.む暮i/。丁藏8y法による多重 比較の結果,小規摸校(平均2.纒;標準偏差亜.総/
や中震摸校(平均2.超1標準偏差i.1癖と比べ,
大規摸校/平均3、蕗1標準編差置.33/の教義藏ま学 校全体の生鍵数を多すぎると認知していることが 承されている。
麦藁こ学校燭摸麟にみた教麟の多忙さに対する 評定の平均値を示した。これらの項§の合計纏に 隣する分散分析の結果.有意な学校爆模の主効果 は承さ醜ていない(F<P。
学校矯模驚にみた「生徒とのコミュニケーシ3 ンの鰹難さ墨こ対する評定の平均を表5に示した。
これらの合…詩{蓑に対する分散分極の結果,有 意な 学校燦模の主効果が認められている(ぎ(2,露§〉二 尊.鍵,β<.絡。τ慮εy法による多重比較の結果,
大規摸校と小規模校とのあいだに有意差が認めら れてお参 (声<.総/,小燈模較よウも大規模絞の 教麟がより生徒を特定した拳,生経とのコミュニ ケーシ葺ンをとることに対して露難さを有してい ると評定して雛ることが示されている。
学校規摸幾にみたヂ飽の教編とのコミュニケー ションの羅難さ」に対する評定の平均を表6に添
架5 学校幾模溺にみた生経とのコミュニケーシ箏ン紛鑓難さの平均
率幾摸校申燈榛絞大親機校 学校のすべての生徒の名蕩が覚えられない 2、%
(童.47}
休み欝幾や敬謙後喜こ生経と…緒垂こ遊んだ毒、コミュニケーションをとる時霧が羅とノしどとれな》3、藝5 (董.緯)
学校界で和綴の生徒に会っても、欝校グ)甕縫かどうかわからないことが多い 2、蕗 (茎、欝}
生経碍保護者とコミュニケーシ聾ンをとる時羅が書寺ちにくい 3.董3 (壷.馨㊨)
学校のすべての隻菱の名麟と顔とが一致しない 2.蟹 (茎、44〉
3.3董
(董、算}
3.76
《董.総》
2.56
(童.3韓
3.56
(重.尋魯〉
3.3壷
(重.3鑓 3.35
{輩、2毒》
4.唇磐
(董.懸》
2.簿
{董、喝 3.74 韓.磐〉
3.5今
(董.25)
カフコ携の数鑓は標雛、鶉差
暮2 蕪酷大学教官実践談究紀要第3毒弩 蓋弱毒一§
褒6 学校燐模驚にみた麹の教灘とのコミュニケーシ黛ンの盗難さの畢均
小規摸絞 中燈穫較 火燈摸絞 教養グ)あいだの遷績が滞ることが多い
オ鉾老吏の賃顕動ノぎと義義し合一うための時羅1オぜと鯵甚こく最 善受盃逢、教葦嚢や学年主{釜と姦聾し奮うため♂〉鋳雛1毒寵と弩さこくい
2.き1(謹.鍵} 2.齢(董.醗》 2、総(1,鱒}
3.麓(蓋.働 3.26(墨.2韓 3認至聖.購 3.暮2{喜.騰} 2.騒3《董.鱗》 3、26(1.垂韓
カツコ内の数錘慧嶽準鑛差
した。 これらの含蓄十穣蟹こ対する分数夕}極の結果1,
学校撹穫による有意な主効果は認められていない
(ダ〈i/。
学校規模とコミュエケーシ嚢ンの困難きと教麺の 多忙さとの聞達について 生徒と」)コミュニケ ーションの困難さと,縫の教編とのコミュニケー ションの露難さのそれぞれ目的変数とし,学校規 摸(生徒数/を議題変数とする重霧帰分梼,およ び,鞍懸の多忙さを懇的変数とし,生捷とのコミ ュニケーシ蛍ンの欝難さッ/趣の教麟とのコミュニ ケーシ鷺ンの罎難さ,学校綬縷(生徒数/を議霧 変数とする霞醤帰分観を顯に行い,麟2にパス係 数(標準編攣帰係数〉を示した。
この結漿から,学校燭摸の増撫は,庭接には教 麟σ)多健さと麗達しないが紡二一.絡,貸、s./,学 校燦模の増撫鍾.勉の鞍懸とのコミュニケーショ ンの欝難さを介して(毒コ.鯵ラ声<.§5/,鞍懸の 多忙さに影響を与えている(参!.灘,轟く.轟轟5/
と考えることができよう。さらに,必ずしも明確 ではないが,学校規模の増撫は.生徒とのあいだ
のコミュニケーシ葺ンの露難さを介して
紡罵.28,β<.鯵溌,教麟の多忙さに影響を与え ている頻陶(農業.翼,メ〉<.鈴/も示されていると いえよう。
またラ生鍵…とのコミュこニケーションの1蚕難さと,
鞍
壷艇とが)コミュニケーシ華ンの落盤さ
パ
学綬鐙穣 ■生鍵盤3 瀦 教麟の多鍵さ
ウ
飽看)教麟とのコミュニケーシ3ンの露難さのそれ ぞ駿を欝的変数とし,学校幾模と教職経験年数を 議題変数とする叢鍾嬬分新,および,教饒の多忙
さを嚢豹変数とし,生経とのコミュニケーション の懸難さ,飽の鞍懸とσ)コミュニケーションの醒 難さ,学校燈模.そして.教職経験年数を議墾変 数とする重遜帰分析を行ったが,教職経験年数は,
すべての分極において有意な編縷帰無数を承さな
か一)た。
簸の鞍懸とのコミュニケーン葺ンの羅難さ
図2 教麟の多忙さと学校趨模との雛連 (数覆は標準癒羅帰係数)
4
だ1一苗暫言一『 脚ρ娯一1
考 察
本講究は,組織として学校をとらえ,中学校教 鎌を対象とした質闘紙法講査によ鯵,学校矯模と 教麟の多†むさとのあいだの麗連を綾言重した。
学校燐模に関連する変数のあいだの鱗麗を求め た結果,教錘一一人当た今が麺当する生徒数の機酪 を示すものと考えられる纏楽数と,生徒数,およ び教顛数とのあいだに.簿軽震の有意な緩麗が認 められていることが承された。この結果は,生徒 数と教緬数とが完全に鰐癒しているわけではな く,生鍵i数が少なくても,必要な教科を糧当する 教縣が確保されているために生ずる部分もあろ
う。
また,生後数からみた学校燭模による分散分極 の結果,野学校全体の生徒が多すぎると思う」との 環繋で灘定された生経数の多さに簸する教麟の主 観的な評懸が異なることが示された。ただし, こ こでは串焼摸校と中編模校とσ)あいだでは教麟の 評懸に;蕎意な違いが懸さ蕊ておらず,この結果はッ 生徒数が一定数以上(摩羅究の場合には5鍵名擁こ なると,客観的な生徒数♂)塔趨1とその生経数に対 する教麟の主観的な評懸とが対応するようになる
との薪能牲を示しているといえよう。
ヨミュニケーションの霧難さ1こ対する分散分析 の結果,学校矯模の増糠よる嚢接的な影響は,主
として,生経一人一一人を特定することができ紅く くなった箏事象縫とのコミュニケーシ壼ンや共通 饗解が瞬難になりやすいという麟藪に薦わ一)てき
中学校教誨の多忙さについて鈴綴織心選挙麹欝究 総
ていることが示された(表§)。
また,重回帰分斬の結果,学校規模の増撫は,
職場の繕濠や上講といった難の教麟とのあ輪だで のコミュニケーシ3ンの慰難さとも関連すること が示された。そして,学校燐摸の増撫は,この飽 の教麟とのあ窮だでのコミュニケーシ3ンの曝難 さを介して,教麟の多忙さと有意に関連すること が示されたのである(選2/。
P()r艶ゼ&醸wler(欝§5/は,大橋摸紛織の労 鱒集轡についての多くの欝究をレビューし,集毯 のサイズが大きくなることと,満足度や凝集性の 鱈下とのあ騨だの関連を示している。これ.に鰐し て,臨蕊k(欝6韓は,縫織集慈羅究を詳総にレビ ューキるなかで,凝集性を抵下させるのは集懇サ イズそれ自身ではなく,むしろ,鰐えば希薄なコ ミュニケーシ壁ンや踏籍的な命令購造といった葉 麟サイズσ)増撫に通常付絶してくる要饗によるも のであることを示している。
本羅究においても,学校総模それ窪身が直接に 教練の多忙さを燦定しているのではなく,学校燭 膜の増撫は生徒とのあいだでのコミュニケーショ
ンの露難牲うおよびヲ教緬とのあいだでのコミュ ニケーシ3ンの露難さを介して教麟の多忙さを矯 足する可能性が示されている。
水飜究の織果,学校爆模の増大は,生徒とのあ いだでの,そして,勉の教麟とのあいだでのコミ ュニケーションの鑓難さを介して教舗の多忙さに 影響を与えている薄能姓が示された。学校が教畜
という活動を円滑に行うためには,コミュニケー シ灘ンの羅難さに鰐越せざるを得ないと思われ,
この蝿越への労力が教懸の多忙さを導くと解殺す ること毒食できよう。
さらに,本藩究1こおいては,教鑛の教職経験年 数は,教麟の多忙さやコミュニケーションの難難
さとは甕接に襲速しないことが示されている。こ の結果は,教職経験によっては,コミュニケーシ ョンの蟹難さや教麟の多忙さが解決され得ないこ とを示していると考えることができよう。ここで の教職経験年数が含意するものについては必ずし も明確ではないが,教職経験の増撫と,教職能力 や技術といった鰹人的な資源の増撫とが鰐慰する とするならば,教麟の多忙さやコミュニケーショ ンの獲難さの問題は,懸人的な資源1こよっては解 決し得ない購造的な問題であるとするわれ.われの 主張を闘接的にではあるが支持するものであると
いえよう。
また,この点に麗達して,吉漂ら(欝88)は,
学校矯模が増大する1こつれて,教緬と生経,およ び,教職員闘の燧人的な関係に基づく続麟や講整 が楕対的に感難になることうただし,学校がその 集毯としての機能を維持しようとするためには,
この露難さをi莞験しなければならず,そのような 紛織の動態の一つとして諺手続を萌文乾した塗,
定離化する.いわ曲る麟縫化の遍程が存在するσ)
ではないかと考察している。そして,この鱗痩化 の指標として,生誕心得や校麩を取参.上げ,学校 燐模と校則の条項との経連を穣試している。本購 究は,学校規模の増大にともなうコミュニケーシ
ョンの困難さの増撫の翼題に対して教謙の鰹人的 な努力によってそれを解決しようとするとの観点 から考察されているが,着癖らが指摘するように,
学校という組織が,綴織のダイナミクスとしてコ ミュニケーションダ)製難さに対する解決の努力を 払っている胃能牲もあろう。今後,こダ)懸人レベ ルでの分析と,集毯もしくは緯織レベルでの分極
とを統合するための枠緩みが必要であろう。
また,9a雍er&G駿盤β(欝§4/は,生態学的心 遷学を提曝するなかで,学校蝿模の大小に鰻わら ずそこで必要とされる行動セッティングの種類や 数は変わらないこと,むしろ,学校規模が小さく なる鍾ど一人一人のメンバーが縫与しなければな らなくなる行動セッティングの鍾類や数が増撫す ることを見いだしている。行勇セッティングヘの 縫与や参濾が多忙さと直接に関連するのかどうか
についてはあらためて穣i試しなければならな矯溝 題であるとしても,この知見に従えば,ノ聾規摸校
ほど多忙さがもたらされるメカニズムが存在する 薄能牲を示唆しているものとも考えられよう。さ らに,この考察を進めるならば,こσ)蕃能姓はま た,小規摸校1こは行動セッティングヘの参趨から もたらされる多忙さが存姦し,大規摸校には生徒 や飽の教麟とのあいだでのコミュニケーションの 調整の必要性に基づく多忙さが存在するというよ うに,大蔑摸校と小蔑摸較とでは,それぞれ異な ったメカニズムに基づく多忙さが教麺には存在す る薪能牲も考えられよう。
さらに,ここでは,霞接綾議しなかったが,こ のような賜題には,学校が存在するコミュニティ の讐質が大きな影響を与えていると思われる。荒
蕪1ら(i§§3)畢ま事 コミュニティの流動童盤力量高も)と
額 福島大学教鳶実践羅究紀要第3§号
ころほど歳費檎互の共通建解の形成が難しく,規 範の習得が羅難となるであろうと仮定している。
新興住宅地では学校燦摸も増大していることも多 く,成員が権互に共選遅解を得るために費やされ るコミュニケーシ灘ンの縫題がコミュニティの流 嚢姓によって異なる扉能牲がある。今後検討すべ
き重要な議題であろう。
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