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PDF 共分散と相関係数 - University of the Ryukyus

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Academic year: 2024

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(1)

命題2.17 (i) V(aX+b) =a2V(X),ここにa, bは定数である。

(ii) Z = (X−E[X])/

V(X)とすると、E[Z] = 0かつV(Z) = 1となる。(このZを標準化された変量 という。)

証明: (i)µ=E[X]とする。E[aX+b] =aE[X] +b=+bより

V(aX+b) =E[(aX+b−aµ−b)2] =E[a2(X−µ)2] =a2E[(X−µ)2] =a2V(X).

(ii)a= 1/

V(X),b=−E[X]/

V(X)として(i)を用いればよい。 ¤

定義2.10 X を確率変数、nを自然数とする。

(1) E[Xn]をn次の積率、E[|X|n]をn次の絶対積率という。

(2) 定数cに対して、E[(X−c)n]をcのまわりのn次の積率、E[|X−c|k]をcのまわりのk次の絶対 積率という。

(3) µ=E[X]とするとき、E[(X−µ)n]をn次の中心積率という。

(4) mX(t) =E[etX],t∈R,Xの積率母関数という。ψX(t) = logE[etX],t∈R,Xのキュムラン ト母関数という。

ただし、上記はそれぞれの期待値が定義される場合にのみ考えるものとする。

2.10 共分散と相関係数

以下、L2(Ω)で、確率変数XE[X2]<∞を満たすもの全体を表すとする。

定理2.18 (Cauchy-Schwarzの不等式) X, Y ∈L2(Ω)のとき、E[XY]は定義され、

|E[XY]|2≤E[X2]E[Y2] (2.28)

が成立する。等号成立のための必要十分条件は、(a, b)̸= (0,0)なる定数a, bが存在してaX+bY = 0 a.s.

となることである。

証明: H¨olderの不等式によりE[XY]は定義され、(2.28)が成り立つが、等号成立条件を示めすため改めて

証明する。E[X2] = 0, 即ち、X = 0 a.s. のとき、(2.28)は0 = 0として明らかに成立し、また、a= 1, b= 0としてaX+bY = 0 a.s. も成立する。

E[X2]>0のとき、

0≤E[(tX+Y)2] =t2E[X2] + 2tE[XY] +E[Y2] =E[X2] {

t+E[XY] E[X2]

}2

(E[XY])2

E[X2] +E[Y2] (2.29) が任意のt に対して成立するので、(2.28)は成立する。一方、(2.28) で等号が成立するとき、(2.29)で t = −E[XY]/E[X2]ととればE[(tX+Y)2] = 0となる。よって、tX +Y = 0 a.s. を得る。逆に、

aX+bY = 0 a.s. とすると、P(= 0)>0より= 0となることに注意する。このとき、Y =aX/ba.s.

より

|E[XY]|2= (a

b )2

E[X2]2, E[X2]E[Y2] =E[X2] (a

b )2

E[X2] となるので、(2.28)の等号が成立する。 ¤

2.19 X, Y ∈L2(Ω)のときE[(X−µ1)(X−µ2)]は定義され、

|E[(X−µ1)(X−µ2)]|2≤V(X)V(Y) (2.30) が成立する。ただし、E[X] =µ1,E[Y] =µ2とした。(2.30)で等号成立のための必要十分条件は、(a, b)̸= (0,0)なる定数a, bが存在してa(X−µ1) +b(Y −µ2) = 0 a.s. となることである。

29

(2)

証明: 定理2.18のX, Y|X−µ1|,|Y −µ2|に置き換えると、

E[|(X−µ1)(Y −µ2)|]2≤E[(X−µ1)2]E[(Y −µ2)2]<∞

より、E[(X−µ1)(Y −µ2)]は定義される。他は、定理2.18のX, YX−µ1, Y −µ2に置き換えれよい。

¤

定義2.11 X, Y ∈L2(Ω)なる確率変数X, Y の共分散Cov(X, Y)、相関係数ρ(X, Y)を次で定義する。

Cov(X, Y) = E[(X−µ1)(Y −µ2)] =E[XY]−µ1E[X]−µ2E[Y] +µ1µ2=E[XY]−µ1µ2, ρ(X, Y) = Cov(X, Y)

V(X)V(Y)

ただし、µ1=E[X], µ2=E[Y]とし、相関係数はV(X)V(Y)>0のときのみに定義されるものとする。

命題2.20 相関係数ρ(X, Y)について次が成立する。

(i) 1≤ρ(X, Y)1.

(ii) ρ(X, Y) = 1のとき、X−µ1

V(X) = Y −µ2

V(Y) a.s.

(iii) ρ(X, Y) =1のとき、X−µ1

V(X)=−Y −µ2

V(Y) a.s.

証明: (i)定義と系2.19より明らか。

(ii), (iii) 仮定と系2.19により(a, b) ̸= (0,0)があってa(X−µ1) +b(Y −µ2) = 0 a.s. となる。従って、

a2(X−µ1)2=b2(Y −µ2)2の期待値をとって、a2V(X) =b2V(Y). ここで、V(X)V(Y)>0よりa, bはと もに0ではことがわかる。(一方が0なら双方とも0となるため。)よって、Y −µ2=−a(X−µ1)/ba.s.

より、

V(Y) = (a

b )2

V(X), ρ(X, Y) = E[ba(X−µ1)2] V(X)1/2|ab|V(X)1/2 =

a

¯¯ab

b¯¯. よって、ρ(X, Y) = 1なら、a

b <0で a b =

V(Y)

V(X),ρ(X, Y) =1なら、a

b >0で a b =

V(Y)

V(X)とな り主張を得る。 ¤

(X, Y)|= 1のXY は完全相関であるという。ρ(X, Y)>0のとき正の相関、ρ(X, Y)<0のとき負 の相関という。また、ρ(X, Y) = 0のときXY は無相関という。

定理2.21 確率変数X, Y について、次の(i)–(iv)は同値である。

(i) Cov(X, Y) = 0.

(ii) XY は無相関である。

(iii) E[XY] =E[X]E[Y].

(iv) V(X+Y) =V(X) +V(Y).

証明: (i)⇐⇒(ii): 定義より明らか。

(i)⇐⇒ (iii): Cov(X, Y) =E[(X−E[X])(Y −E[Y])] =E[XY]−E[X]E[Y]よりわかる。

(i)⇐⇒(iv): V(X+Y) =E[(X−E[X] +Y −E[Y])2] =V(X) +V(Y) + 2 Cov(X, Y)より従う。 ¤

30

(3)

注意2.6 X, Y が独立であれば、無相関である。実際、X, Y が独立であれば、定理2.11より(iii)が成立 する。よって、定理2.21より無相関となる。

逆は成立しない。例えば、0< q < 1とし、P((X, Y) = (0,1)) =q, P((X, Y) = (1,0)) =P((X, Y) = (1,0)) = (1−q)/2となる確率変数X, Y を考えると、

P(X= 0) =P(Y = 1) =P((X, Y) = (0,1)) =q

よりP(X= 0, Y = 1) =P((X, Y) = (0,1))̸=P(X = 0)P(Y = 1)となりXY は独立ではない。

一方、P(XY = 0) =P((X, Y) = (0,1)) +P((X, Y) = (1,0)) +P((X, Y) = (1,0)) = 1よりE[XY] = 0, P(X = 1) = P((X, Y) = (1,0)) = (1−q)/2, P(X = 1) = P(X = (1,0)) = (1−q)/2より E[X] = 1·P(X= 1) + (1)·P(X =1) + 0·P(X = 0) = 0となり、E[XY] =E[X]E[Y]が成立するの でCov(X, Y) =ρ(X, Y) = 0.

ただし、(X, Y)が2次元正規分布であればX, Y が独立であることと、無相関であることが同値となる (cf .2.6, 定理2.22,2.23)

定義 2.12 p次元確率変数X = (X1, . . . , Xp)について、ベクトルE[X] = (E[X1], . . . , E[Xp])をXの平 均ベクトルという。また、Cov(Xi, Xj)をその(i, j)成分とするp×p対称行列を、Xの共分散行列といい、

V(X)で表す。

定理 2.22 X = (X1, . . . , Xp)p次元正規分布N(µ,Σ)に従うとする。µ= (µ1, . . . , µp) Rp,Σ = (σij)は正定値対称行列であった。このとき、E[X] =µ,V(X) =Σとなる。

証明: E[Xm] =µm, 1≤m≤p, Cov(Xm, Xn) =σmn, 1≤m, n≤pを示せばよい。まず、λ >0に対して

−∞

1

(2πλ)1/2e12y

2

λ dy= 1,

−∞

y 1

(2πλ)1/2e12y

2

λ dy= 0,

−∞

y2 1

(2πλ)1/2e12y

2

λ dy=λ (2.31) に注意する。例2.4 (iii)の記号を用いる。X = (X1, . . . , Xp)の密度関数は

f(x1, . . . , xp) = 1

(2π)p/2(detΣ)1/2e12(xµ)Σ1(xµ), x= (x1, . . . , xp).

Σは正定値対称行列なので、線形代数の対角化に関する定理から、直交行列P = (pij)と対角成分がすべ て正の対角行列D= (λij)がとれて、PΣP =Dとできる。ここで、y= (y1, . . . , yp) =P(xµ)とす ると、

(xµ)Σ1(xµ) =yPΣ1Py=yD1y=

p

j=1

1 λjj

yj2, xm−µm=

p

k=1

pmkym

で、|yx|=|detP|= 1, detΣ= detD=∏p

j=1λjj. よって、

E[Xm−µm] =

· · ·

Rp

(xm−µm)f(x1, . . . , xp)dx1· · ·dxp

=

p

k=1

pmk

· · ·

Rp

yk

[∏p

j=1

1 (2πλjj)1/2e

1 2

y2 j λjj

]

dy1· · ·dyp

=

p

k=1

pmk

−∞

yk 1

(2πλkk)1/2e12

y2 k

λkkdyk

j̸=k

−∞

1 (2πλjj)1/2e

1 2

y2 j λjj dyj.

よって、(2.31)によりE[Xm−µm] = 0,すなわち、E[Xm] =µm. 次に、

Cov(Xm, Xn) =

· · ·

Rp

(xm−µm)(xn−µn)f(x1, . . . , xp)dx1· · ·dxp

=

p

k=1

p

l=1

pmkpnl

· · ·

Rp

ykyl

[∏p

j=1

1 (2πλjj)1/2e

1 2

y2 j λjj

]

dy1· · ·dyp. 31

(4)

ここで、(2.31)であるから、

· · ·

Rp

ykyl [∏p

j=1

R

1 (2πλjj)1/2e

1 2

y2 j λjj

]

dy1· · ·dyp= {

λkk (k=l) 0 (=l) よって、P Dの(i, j)成分は∑p

k=1pikλkj=pijλjj, P DPの(m, n)成分は∑p

k=1pmkλkkpnk. 一方、Σ= P DPであったから、

Cov(Xm, Xn) =

p

k=1

pmkpnkλkk=σmn. ¤

2.23 X= (X1, . . . , Xp)p次元正規分布N(µ,Σ)に従うとする。このとき、X1, . . . , Xpが独立であ るための必要十分条件はΣが対角行列であることである。

証明: 必要性は例2.6で示した。十分性について。Σ= (σij)とかく。=jならば、Xi, Xjは独立なので 定理2.21によりCov(Xi, Xj) = 0. よって、定理2.22によりσij = Cov(Xi, Xj) = 0となる。 ¤

定理 2.24 p次元確率変数X= (X1, . . . , Xp)について、その共分散行列V(X)は非負定値(non-negative definite)となる。

証明: 任意の実数t1, . . . , tpに対し、Y =∑p

j=1tj(Xj−µj),µj:=E[Xj],とすると、

0≤V(Y) =E[{∑

j=1

tj(Xj−tj) }2

] =

p

i,j=1

titjE[(Xi−ti)(Xj−tj)] =

p

i,j=1

titjCov(Xi, Xj).

これは、共分散行列V(X) = (Cov(Xi, Xj))が非負定値であることを意味している。 ¤

32

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