2019 年度 愛知学泉大学シラバス
科目番号 科目名 担当者名 基礎・専門
別 単位数 選択・必修 別
開講年次・
時期
1202313 臨床医学Ⅲ
Clinical Medicine Part Ⅲ 大島 美穂子 専門 2 選択 3年 前期 科目の概要
チーム医療、健康増進・疾病予防、食育・栄養指導、食品の研究・開発などで管理栄養士として活躍するために疾病 の正確な知識の習得は必須である。管理栄養士にとって重要な疾病(呼吸器系疾患、腎・尿路系疾患、運動器系疾 患、血液系疾患、免疫・アレルギー系疾患、生殖器系疾患、感染症)の疾病発生機序、症状、診断、治療などを理解す る。この授業では、栄養士に必要な科学的根拠に基づいて判断する能力を身に着ける。
学修内容 到達目標
① 各種の疾病において現れる重要な自覚症状、他覚 症状等を理解する。
② 各種の疾病の診断のための臨床検査方法(生化学・
生理学・画像等)を理解する。
③ 各種の疾病の治療方法を、栄養に重点を置いて理 解する。
① 各種の疾病において現れる重要な自覚症状、他覚症状 等を説明できる。
② 各種の疾病の診断のための臨床検査方法(生化学・生 理学・画像等)を説明できる。
③ 各種の疾病の治療方法を、栄養に重点を置いて説明で きる。
学生に発揮させる社会人基
礎力の能力要素 学生に求める社会人基礎力の能力要素の具体的行動事例
前に踏 み出す 力
主体性 授業では教員の質問に積極的に答え能動的に参加できる。授業以外の時間では、課題に ついて自己学習で資料や参考書を利用して知識を深めることができる。
働きかけ力
実行力 到達目標を確認し、目指す成績目標を設定すること。そのうえで、目標が達成できるよう予 習や復習に取り組むことができる。
考え抜 く力
課題発見力 疾病の正しい知識を学習することで、疾病における栄養に関する課題を見つけ出す。
計画力 予習と復習で、能率よく自己学習を進めることができる。
創造力 教員の出すヒントをもとに自分の考えを創り出す。
チ ー ム で 働 く 力
発信力 教員からの質問に、ほかの学生にも理解できるように的確に答える。
傾聴力 講義内容や相手の意見を丁寧に聞き取り、自分の意見を述べることができる。
柔軟性 情況把握力
規律性 遅刻、私語、居眠りなど講義に支障をきたす行動をせず、ルールを守ることができる。
ストレスコントロール力 テキスト及び参考文献 テキスト
香川靖雄他編、人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 総論 改訂第 2 版(南江堂) 3456 円(税込み)
香川靖雄他編、人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 各論 改訂第 2 版(南江堂) 5616 円(税込み)
他科目との関連、資格との関連
他科目との関連:解剖学、生理学、生化学
資格との関連:栄養士、管理栄養士、栄養教諭一種
学修上の助言 受講生とのルール
解剖学、生理学、生化学の知識は疾病を理解するうえでも 必須である。それらを十分理解して授業に臨むとよい。
携帯電話の電源は切り、カバンにしまっておくこと。
【評価方法】
評価方法 評価の 割合
到達
目標 各評価方法、評価にあたって重視する観点、評価についてのコメント
筆記試験 80
① ✓ 授業で取り上げた疾病、症状、検査、治療等について理解し、栄養との関係 を説明できる。
授業で学んだ内容の理解度を、穴埋め問題と論述式問題とを併用して評価 する。必須の学修内容を理解し、ポイントを押さえ、自ら考え記述しているか 評価する。
授業で取り上げた疾病の原因、症状、検査、治療等について理解し、栄養 との関係を説明できる。・・・S
疾病の、原因、症状、検査、治療等を説明できる。・・・A
疾病の、原因、症状、検査、治療等の基本的用語を説明できる。・・・B 疾病の、原因、症状、検査、治療等の基本的用語を記述できる。・・・C C のレベルに達していない。・・・F
② ✓
③ ✓
小テスト 10
① ✓ 第 13 週までの内容について理解度を確かめるために小テストを行い評価する 基本概念や語句を理解できているか確認する。
穴埋め問題を中心に、論述式問題も出題する。
② ✓
③ ✓
レポート
成果発表
(口頭・実技)
作品
社会人基礎力
(学修態度) 10
① ✓ 「主体性」自ら知識を深める姿勢・行動がみられること
「実行力」自己の学修目標を設定してその達成に努力すること。
「課題発見力」疾病における栄養に関する課題を見つけ出すこと。
「計画力」予習・復習で能率的に自己学習ができること。
「創造力」疾病の予防に関する自分の考えを創り出せる。
「発信力」的確に、他の受講者にも分かるように解答できること。
「傾聴力」授業に集中し、内容を理解し、要点を記録できること。
「規律性」教室でのマナーを守り、質の高い学びの場にできる。
② ✓
③ ✓
総合評価
割合 100
筆記試験、第 14 週に行う小テストおよび社会人基礎力(毎回の講義で行う確 認テストの成績も加味する)の成績を総合して評価する。
【到達目標の基準】
到達レベルS(秀)及び A(優)の基準 到達レベル B(良)の基準
★授業で取り上げた疾病の原因、症状、検査、治療等につ いて正しく理解し説明できること。(①)
★授業で取り上げた疾患の栄養との関係を説明できること。
(②)
S(秀)=①+②、A(優)=①または②
★授業で取り上げた疾病の原因、症状、検査、治療 等について重要な名称や用語を記述でき(①)わかり やすく説明できること。(②)
B(良)=①+②、C(可)=①
週 学修内容 授業の 実施方法
到達レベル C(可)の基
準 予習・復習 時間
(分)
能力 名
1週 /
〇呼吸器系の疾患 気 管 支 喘 息 、 慢 性 閉 塞性肺疾患について 理解する。
講義
ディスカッション
気管支喘息、慢性閉 塞性肺疾患の症状と 検査について説明で きる。
(予習)テキスト第 17 章 B-1, 2
(気管支喘息、慢性閉塞性肺疾 患)を確認すること。
(復習)確認テストに向け気管支 喘息、慢性閉塞性肺疾患を復 習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
2週 /
〇腎・尿路系の疾患 急 性 ・ 慢 性 糸 球 体 腎 炎、ネフローゼ症候群 について理解する。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
急 性・ 慢性糸 球 体 腎 炎、ネフローゼ症候群 の症状について説明 できる。
(予習)テキスト第 18 章 C-1, 2, 4(急性・慢性糸球体腎炎、ネフ ロ ー ゼ 症 候 群 ) を 確 認 す る こ と。
(復習)確認テストに向け急性・
慢性糸球体腎炎、ネフローゼ症 候群を復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
3週 /
〇腎・尿路系の疾患 急性・慢性腎不全、慢 性腎臓病について理 解する。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
急性・慢性腎不全、慢 性腎臓病の症状につ いて説明できる。
(予習)テキスト第 18 章 C-3(急 性腎不全、慢性腎臓病)を確 認すること。
(復習)確認テストに向け急性腎 不全、慢性腎臓病を復習するこ と。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
4週 /
〇腎・尿路系の疾患 慢 性 腎 臓 病 、 前 立 腺 がん、尿路結石につい て理解する。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
慢性腎臓病の治療、
前 立 腺 が ん ・ 尿 路 結 石の症状について説 明できる。
(予習)テキスト第 18 章 C-6, 7, 9(透析、前立腺がん、尿路結 石)を確認すること。
(復習)確認テストに向け慢性腎 臓病の治療、前立腺がん・尿路 結石を復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
5週 /
〇運動器系の疾患 骨粗鬆症、骨軟化症・
くる病、変形性関節症 について理解する。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
骨粗鬆症、骨軟化症・
くる病、変形性関節症 の病態について説明 できる。
(予習)テキスト第 20 章 B-1~3
(骨粗鬆症、骨軟化症・くる病、
変形性関節症)を確認するこ と。
(復習)確認テストに向け骨粗鬆 症、骨軟化症・くる病、変形性関 節症を復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
6週 /
〇運動器系の疾患 筋ジストロフィー、フレ イルティ、サルコペニ ア、ロコモティブシンド ロームについて理解す る。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
筋ジストロフィー、フレ イルティ、サルコペニ ア、ロコモティブシンド ロ ー ム の 病 態 に つ い て説明できる。
(予習)テキスト第 20 章 B-4、5
(筋ジストロフィー、サルコペニ ア)を確認すること。
(復習)確認テストに向け筋ジス トロフィー、サルコペニアを復習 すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
7週 /
〇血液系の疾患 貧血(鉄欠乏性貧血、
巨赤芽球性貧血・悪性 貧 血 、 再 生 不 良 性 貧 血、溶結性貧血)につ いて理解する。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
鉄欠乏性貧血、巨赤 芽 球 性貧 血・ 悪性 貧 血 、 再 生 不 良 性 貧 血、溶結性貧血の原 因を説明できる。
(予習)テキスト第 21 章 B-1~4
(鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性 貧血・悪性貧血、再生不良性 貧血、溶結性貧血)を確認する こと。
(復習)確認テストに向け貧血を 復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
8週 /
〇血液系の疾患 白 血 病 、 特 発 性 血 小 板 減 少 性 紫 斑 病 、 播 種性血管内凝固症候 群について理解する。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
白血病、特発性血小 板減少性紫斑病、播 種性血管内凝固症候 群の病態について説 明できる。
(予習)テキスト第 21 章 B-5~8
(白血病、ITP、DIC)を確認す ること。
(復習)確認テストに向け 白血 病、ITP、DIC を復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性 能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性
ストレスコントロール力
週 学修内容 授業の 実施方法
到達レベル C(可)の基
準 予習・復習 時間
(分)
能力 名
9週 /
〇免疫・アレルギー系 の疾患
免疫の基礎、食物アレ ル ギ ー に つい て 理 解 する。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
食物アレルギーの病 態について説明でき る。
(予習)テキスト第 22 章 B-1, 1
(食物アレルギー)を確認する こと。
(復習)確認テストに向け免疫の 基礎、食物アレルギーを復習す ること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
10 週 /
〇免疫・アレルギー系 の疾患
食物アレルギーについ て理解する。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
食物アレルギーの治 療 、 管 理 に つ い て 説 明できる。
(予習)テキスト第 22 章 B-1, 2
(食物アレルギー)を確認する こと。
(復習)確認テストに向け食物ア レルギーを復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
11週 /
〇免疫・アレルギー系 の疾患
自己免疫性疾患につ いて理解する。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
自己免疫性疾患の症 状について説明でき る。
(予習)テキスト第 22 章 B-3(自 己免疫性疾患)を確認するこ と。
(復習)確認テストに向け自己免 疫性疾患を復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
12 週 /
〇生殖系の疾患 妊 娠 高 血 圧 症 候 群 、 妊 娠 糖 尿 病 、 子 宮 体 がん、子宮頸がん、乳 が ん に つ い て 理 解 す る。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
妊娠高血圧症候群、
妊娠糖尿病、子宮体 がん、子宮頸がん、乳 がんの症状について 説明できる。
(予習)テキスト第 23 章 B, C(妊 娠合併症、子宮がん、乳がん)
を確認すること。
(復習)確認テストに向け妊娠高 血圧症候群、妊娠糖尿病、子宮 体がん、子宮頸がん、乳がんを 復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
13 週 /
〇感染症
代 表 的 な 細 菌 感 染 症、ウイルス感染症、
真菌感染症について 理解する。
講義
復 習 内 容 の 確 認 テ ストと解説
ディスカッション
代 表 的 な 細 菌 感 染 症、ウイルス感染症、
真菌感染症の症状に ついて説明できる。
(予習)テキスト第 23 章 A, C-2, 11(総論、ウイルス感染症、HIV 感染症)を確認すること。
(復習)確認テストに向け代表的 な感染症を復習すること。
120 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
14 週 /
〇1~13 週のまとめ 疾患の知識を定着す る。
小テスト(第 1 回から 第 13 回の内容)と解 説
ディスカッション
前週までの内容を理 解できている。
(予習)1~13 週までのノート、テ キスト、確認プリントを見直すこ と。
(復習)間違った問題について テキストで確認すること。
180 実行力 創造力 発信力 課題発 見力
15 週 /
〇検査、症候、治療の まとめ
これまで学んだ疾患の 知 識 を も とに 、 検 査 、 症候、治療について総 合的に理解する。
講義
ディスカッション
代表的な検査、症候、
治 療 を 理 解 で き て い る。
(予習)テキスト第 10~12 章を確 認すること。
(復習)代表的な検査、症候、治 療を復習すること。
180 主体性 課題発 見力 傾聴力 規律性
能力名:主体性 働きかけ力 実行力 課題発見力 計画力 創造力 発信力 傾聴力 柔軟性 情況把握力 規律性 ストレスコントロール力