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広告会社で制作のお仕事をされる松村知さんにお話を伺う──

Dalam dokumen Socially (Halaman 125-133)

面談者 松村 知

(2019年社会学科卒業)[写真下段]

※プロフィールは本文後ろに記載 取材・構成・編集

東野 好花(社会学科3年)

髙橋 美衣(社会学科3年)

インタビュー日:

 2021年8月23日(月)

目にするものだと思うのですが、そういうものは 扱っていなくて、対お客様、対学生に向けた広告 を作っている会社になります。その中で私は制作 部に所属しているので、営業の人がお客様の悩み を聞いてきて、こういったものが必要だと決まっ たら企画を考えて、実際に受注したらそれを作っ ていくという制作の部分をやっています。

─実際にWebサイトを作ったりもするのですか。

 そうですね、作ったりもします。うちの会社に 就職活動で入ってくる人への売りのポイントが、

営業をして悩みを聞くところから作って納品する ところまで一貫して行っているという点なので、

提案もするし、実際にデザインして、ライティン グするところまで全部やっています。

─どこかに委託するのではなくて、全て自分たち で行っているということですね。

 もちろん、部分的にWebの構築を外部のパート ナーさんに委託するとかはあるんですけど、基本 的にはトータルで管轄しているという感じです。

─広告会社を選んだ理由はあるのですか。

 中学生の頃からコピーライターになりたいなと 思っていて、自然と広告の業界をみていました。

特に他の業界には興味がなくて。だからといって 特別に何か勉強をしていたわけではなくて、学生 時代はめちゃくちゃ遊んでいました(笑)。選んだ 理由については、広告業界となると大きい会社に 行きたいというのはもちろんあって、就活の時は そういう企業も見ていたし、代理店じゃなくても 制作会社で有名なところのインターンに行ったり もしました。だけど、結構社長が感じたのと同じ でめちゃくちゃ働くし、CMの制作会社だったか らとにかくめちゃくちゃな働き方をしていて、イ ンターンに2週間行ったけど、一緒についていた 先輩がすごく怒られているし、土日も休みがなく て深夜も働いているし、しかも自分たちで企画を

ゼロからできるわけじゃなくて、代理店から降り てくる仕事をやっていくという業界の構図が垣間 見えてしまって。もちろんそういうところで働く 意義もあると思うのですが、私的には自分で考え たものを自分で作っていくことが出来る会社に 行きたいと思って、段々ベンチャーよりの思考に なって、その時にうちの会社みたいなところに出 会ったという感じです。

─実際に働く中で、提案の部分から制作まで一括 で出来ることに関して、具体的に良いなと感じ る部分はありますか。

 やはり、お客様の声が直接聞こえるのはいい なと思います。何のために作っているのかとか、

作っている映像やWebがお客様のためでもあり、

その先のお客様にとってのターゲットの人のこと を一番近くで考えられるので、そこはやりがいに なっていると感じます。

─制作している中でこれは違うなと思ったとき は、何度も何度も繰り返し作り直すのですか。

 途中でひっくり返るようなことももちろんあり ます。ただそういうことを無くすための努力は自 分たちの会社で改善していこうとしています。例 えば、制作スタートの時から、誰に確認を取らな きゃいけないかとか、そういったところまでしっ かり順序立ててやろうという取り組みは会社の中 でしているので、多分みんなが想像しているよう な、お客様先の社長が出てきて、「こんなのダメ だー!」という風になることは少ないと思います。

─お客様先が企業さんとなると、その点で難しい と感じる点や、逆にそれだからこそ面白いと感 じる部分はありますか。

 企業さんごとに文化が違うので、その部分を見 極めて提案していくことは必要かなと思います。

採用領域となると、例えば建設系だと、建設でも プラントを作っていますとか、鉄骨のこの部分を

作っていますとか、「え、そんな仕事あるの?」み たいな企業さんに出会うこともあって、お話を 聞いていくと大切な仕事なのだな、と思うのです が、それを採用のために学生に伝えるとなったと き、どうやって魅力を伝えれば良いのだろう、と 考えてしまうことがあります。あとは、提案をし ていく中で、例えば建設系だと昔ながらの縦社会 が残っていて、面白い企画を思いついても、受け 入れられにくいこともあり、会社によって事情が あったりするので、全てやりたいことが100%で きるかといったらそうではないです。でもそれを お客様の担当者と、どうやったらこの企画を実現 できるのかとか、少し難しいかもしれないけど、

「こういうことがやりたいんです」と、お客様先 の担当者と仲間になってやっていくこともあるの で、実現できた時は私たちも嬉しいし、お客様も

「揚羽さんに頼んでよかったです」と言ってくれる ので、そこが頑張りどころの部分かなと思います。

─お客様からの要望に応えるだけではなくて、こ ちら側からも提案をして、掛け合わせて作って いくというイメージでしょうか。

 そういう感じです!

─わかりました。ありがとうございます。では、

仕事をしている中で、一番大変だったなと感じ た経験などありますでしょうか。

 単純に、忙しいというのはあります。大手の広 告代理店は、クライアント1個持って、その会社 をずっと担当する大変さがあると思うんですよ ね。例えばそこの会社と相性が悪かったら心の病 気になってしまうとか結構聞いたことがあるけ ど、うちはまた別で、繁忙期になると何個もクラ イアントを持って同時進行でやっていくこともあ るんですね。それで単純に忙しいっていう大変さ があると思います。あとは、お客様先の担当者が 人事の方だったりして制作に慣れていないことも あるので、教えながらやっていくのが私たちの仕 事ですけれど、そこでうまくコミュニケーション

が取れないと「なんでこんな文章になっているの ですか」とか後から言われてしまうことがあるん ですね。ですので、そこを丁寧にやっていかない といけないなと思います。大変というか、気をつ けないといけないところですね。

─採用のサイトを作る中で、自分が就活していた 頃の思いなどを盛り込むことはあるのですか。

 ありますね。うちの会社は若手が活躍している 会社で、就職活動をしている人と年も近いので、

ターゲットの気持ちになって考えられるというの はできると思います。ただ、もう3年目、4年目 になると忘れちゃうけど(笑)。

─それでは、今コロナ禍になって、仕事をする上 でなにか変化はありましたか。

 もちろん、リモートワークになったというのは 大きな点です。ただ、うちみたいな会社はもとも と自由な感じだったから、割とすんなり対応でき たと思います。一方で、営業から制作まで一貫し てやっていくとなると、会社の中で何か困ったこ とがあればすぐ聞きに行けたというのが無くなっ てしまったので、特に新卒1年目の子とかは所属 意識があまり芽生えていないことや、仕事の感覚 が掴めていないことがあるのかなと思います。あ とは、お客様先でも結構リモートになっていると ころも多いけど、会社によっては電話で打ち合わ せするのが当たり前というところもあって、企業 さんによっても違うので、そこで改めて柔軟じゃ ない会社もあるのだな、と思いました。すんなり

「リモート大丈夫です!」と言ってくれる会社も あるんですけどね。あとは上場企業のお客さんも 結構多いんですけど、緊急事態宣言が出て、国か らの要請で7割削減となると、それを守らなきゃ いけないというのがあって、それによってなかな か仕事が進まないことも結構あります。撮影をす る案件があったのですが、本当は2月に撮影する 予定が、緊急事態が何度も出るので、未だに撮影 できてない案件もあって。毎回、宣言が明けて、

「やりましょう!」となったと思ったらまた(緊急 事態宣言が)出て、「会社的に難しいです」と言わ れることもあって。そういう部分で大変に感じる こともあります。

─お客様が企業さんとなると、相手先の状況に よって、やり方が変わってしまうということで すね。では、コロナによる課題は何だと考えま すか。

 自分もまだ会社に入って3年目でまだ若手って 考えると、今って簡単に転職できる時代じゃない ですか。それはもちろん良いことだと思うのです が、今の会社でやりがいを持って働くことって大 切だと思うんですね。うちの会社だと、理念に共 感して、やりたいことを自分でやっていける会社 なのに、それがなかなか伝わらないともったいな いなと思いますね。これはどの会社にも言えるこ とだと思うんですけど。

─それでは、広告会社で働くのに向いていると思 う人や、働く中でどのような性格の人が多いと 感じますか。

 うちの会社に限って言うと、何でもやりたいと 思う人が向いているかなと思っていて。仕事とし て多いのは採用系の仕事なのですが、そこからお 客様の話を聞いていくと、「それって会社の中の 改革をしないといけないんじゃないですか」とか、

「ちゃんとステークホルダーに対しての発信を次 はやっていかないといけないんじゃないですか」

とか、自分で考えて、やったことのない領域で も「お客様のためにやったほうが良いし、自分も やってみたい」と思える人が良いのかなと思いま す。あとは人任せにしないで、自分で考えられる 人が良いのかなと思います。そうじゃないと、た だ来る仕事を流して、自分でこなしていくみたい なことになるので。他の広告系の会社で働いてい る人を見ても、「それって自分のやりたいことな の?」と思うこともあるので、うちの会社の場合 はそういう人が必要かなと思います。

─逆に主体的に動ける人じゃないと、仕事につい ていけないということですね。

 そうですね。裏を返せばそういうことになると 思います。それを辛いと思ってしまう人だとな かなか伸びなかったリ、悩んでしまうので、タフ さは必要かなと思います。ただ、働いている中で 思ったのは、結構心の病気になっちゃう人が多く て、うちの会社だけじゃなくて、どの会社でもど の業界でもあり得るなと思っているし、私自身も 結構タフだと思っていたけど、全然あり得るな と思っていて。だから、ちゃんと自分が困ったと きに発言できるような、「ちょっと私は今無理で す」って言えるような会社だといいよなという風 に思います。結構見てきたんですよね、「え、この 先輩が?」とか、他の会社の友達でも、すごく明 るかった子が鬱になっちゃって今仕事お休みして いますって話も聞いていて。だから誰にでもなり 得ることだなと思うので。多分、「鬱になるのは心 が弱いからだ」とか、ちょっと思っちゃっている 部分もあると思うのですが、そんなことないよっ て伝えたいなと思いますね。

─相談できる環境のほうがいいということです ね。今まで話を聞いてきて、コンサルティング みたいな仕事だなと感じていて。企業さんと関 わっていく中で様々な問題点が見えてくると思 うのですが、ただWebサイトを制作するだけで はなくて、根本的な何かアドバイスなどをする ことはあるのですか。

 そうですね、まさに言っていただいた通り、何 か作っているだけでは何もお客様の課題解決には つながっていなくて、例えツールを作るのではな かったとしても客観的にお客様にアドバイスをし ていくことはとても重要なことで。だから最近は 効果検証ができるようにしていきましょうという 流れもあって、うちの会社でもサーベイっていう アンケートを取るようなツールを作ったりもし てます。アクセンチュアってコンサルの会社だと 思うのですが、そこもデザインの会社を買収した

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