第4学年1組 国語科指導案
1 単元でつけたい力
場面の移り変わりに注意しながら,登場人物の性格や気持ちの変化,情景などを叙述を基に想 像して読み,リーフレットにまとめる。
2 単元名 リーフレットを作って,自分の思いを伝えよう 「一つの花」
3 単元を貫く言語活動とその特徴
本単元を貫く言語活動として,リーフレット作りを第二次,第三次で位置づけた。
この単元では,C読むことの指導事項(1)ウ「場面の移り変わりに注意しながら,登場人物 の性格や気持ちの変化,情景などについて,叙述を基に想像して読むこと。」を指導する。そこ で,物語に登場する人物の気持ちを考えたり,リーフレット作りでは,各場面における人物の気 持ちや願いなどを文や言葉から想像して書き表すことに役立てたりしていく。またリーフレット を作成する際は,特徴である複数の記事(パーツ)も意識させていく。
また,指導事項(カ)「目的に応じて,いろいろな本や文章を選んで読むこと。」,言語活動例 オ「必要な情報を得るために,読んだ内容に関連した他の本や文章などを読むこと。」を受けて,
第三次までに戦争に関する並行読書をし,その中で戦争や家族に対する「人々の思いや願い」に 特化した内容を書き表し,廊下に置き他学年に紹介をしていく活動を取り入れていく。それらの 学習が,登場人物の性格や気持ちの変化,情景などを叙述を基に想像して読むことや,読書範囲 の広がりがみられる言語活動へとつながるようにしていきたい。
4 単元について
(1)児童について
物語文の学習において,「場面の移り変わりをとらえ,人物の心の動きを想像しながら読む。」
については概ねできている。リーフレット作りについては,説明文「アーチ橋の進歩」の学習 で経験をしてはいるが,不慣れな点があり,作成の仕方について丁寧な指導を要する。特に物語 文でのリーフレット作りは経験がないので,記事を書く場所や人物の思いの書き方など丁寧な指 導が必要になる。また文章中の叙述を基に想像することについては,言葉から想像することが困 難な児童もおり,個人差がある。読書についても同様で,好みが分かれ今までに読んできている 量にもかなりの差がみられる。戦争教材である本単元をきっかけに,他の戦争の本にも手を伸ば す児童が多くなるよう,指導にあたりたい。
レディネステストでは,「一つの花」がいつのころの物語なのかという問いに対して,「戦争 のはげしかったころ」と理解できた児童が85%であった。ただし,「戦争中であることがわか る言葉」の問いには,防空頭巾,配給の切符,大事なお米の正答に対して,かばん,汽車の駅,
おにぎりと回答した児童が28%おり,戦争中の話ということはわかっていても,そこに出てく る戦争関連の言葉については区別できていないことがわかる。「父が戦争に行く際,母は誰のた めにおにぎりを作ったのか。」という選択問題に対して,「おなかをすかせたゆみ子」と答えた 児童が52%であった。また,「父がゆみ子を高い高いする理由」として,「ゆみ子が喜ぶこと を一つでもしてやりたい」と答えた児童が57%に対して,「ゆみ子がはやく大きくなってほし いから」と誤答であった児童が43%おり思ったよりも多かった。登場人物の気持ちや願い等の 心情面について,単元を通して読み込む必要がある。
(2)単元の構成及び教材について
第一次 第二次 第三次
リーフレットを作って,自分 物語文をリーフレットにまと おすすめの本をリーフレッ
の思いを伝えよう めよう トで紹介しよう
・モデルのリーフレットを ・物語の内容を読み取る。 ・戦争に関する本をもと 確認して,学習計画を立 ・リーフレットに載せたい記 に,表紙・人々の思い
てる。 事を書く。 ・心に残った場面を入れ
・文章の姿をとらえる。 たリーフレットを作る。
・他学年に紹介する。
並行読書
・リーフレット作りに向けて多くの本を読む
(3)指導について
第一次では,モデルのコスモスリーフレットや第三次で作るリーフレットを確認させることで,
単元の見通しを持たせ,学習のゴールがはっきりとわかるよう指導にあたりたい。また,全文を 確認して「一つだけ」を全て抜き出し,第二次に向けた課題としたい。
第二次では,リーフレットを作る際の視点を明確にして丁寧に説明をしていきたい。視点内容 は,①表紙,②戦争時代の様子やつらさ③父が出征する時(駅のプラットホーム)の父と母の願 い,④10年後の母の願いやゆみ子の思い⑤「一つの花」の題名にこめられた思いである。特に,
それぞれの思いを考える時間では,指導事項にある「叙述を基に想像して読むこと。」を意識さ せ取り組ませたい。その手だてとして,文中に多く出てくる「一つだけ」という言葉に注目させ,
それぞれの言葉に込められている心情や違いについて考え,言葉の重みを捉えさせたい。また題 名にこめられた思いを考える際は,友だちの意見をきいたり,アドバイスをもらったりするなど の交流活動を取り入れていきたい。
第三次では,単元に入る前から,読書活動推進補助教員とともに本を吟味し,「戦争に関する 本コーナー」を設置して,戦争がおきていた時代や一つの花の作者である今西祐行の本への関心 が高まるような環境を作っておく。リーフレット作りでは,表紙,人々の戦争に対する思いなど,
第二次で学習したリーフレット作りでの書き方を生かせるようにしていきたい。そしてリーフレ ットが完成した時は,小集団で紹介し合う場を設定し,自分の作品との共通点や相違点をつかま せていく。さらに完成したリーフレットが他学年にもわかりやすく,読みやすいものになるよう 指導にあたりたい。
仮説1
文章の姿をとらえ,課題を持たせれば,主体的に取り組み,読む力がつくであろう。
①教師が提示したリーフレットを確認することで,作成意欲や単元の見通しを持たせる。
②学習に入る前から音読をさせて,物語の内容をつかませておく。
〈文章の姿〉
一つの 花
今西祐行○「一つだけ」という言葉の重さのちがい。↓ゆみ子「一つだけちょうだい。」母「一つだけちょうだいと言えばなんでももらえると思っているのね。」父ゆみ子をめちゃくちゃ高い高いするのでした。
○父が戦争に行く時母…「ええ,もう食べちゃったですの…。ゆみちゃんいいわねえ,お父ちゃん兵隊ちゃんになるんだって。」父…プラットホームのはしっぽのごみすて場のような所にさいていたコスモスの花を見つけたのです。「さあ、一つだけあげよう。」ゆみ子…お父さんに花をもらうとキャッキャッと,足をばたつかせて喜びました。
○十年後の母やゆみ子買い物かごをさげたゆみ子がスキップをしながら、コスモスのトンネルをくぐって出てきました。
仮説2
単元を貫く言語活動を位置づけ,読み取ったことを再構築させれば,深まりのある 読みができるであろう。
①叙述を基に人物の心情を想像したことを,コスモスリーフレットにまとめる。
②リーフレット作りで学習した視点を基に,選んだ本のリーフレットを作る。
仮説3
単元と関連させた読書活動を取り入れていけば,読書の幅が広がり,進んで本を読 んだり,活用したりする力がつくであろう。
①読書活動推進補助教員と協力して,戦争に関する本のコーナーを設置し,並行読書が できるようにする。
5 単元の指導目標
○戦争の時代に関する本を意欲的に読んだり,リーフレットにまとめたりしようとする。
(関心・意欲・態度)
○時代の状況や人物のおかれた立場を考えて,登場人物の性格や気持ちの変化,情景などについ
て,叙述を基に想像して読むことができる。 (読む ウ)
○登場人物の行動や心情を表す表現に気づき,その意味を感じることができる。
(伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項イ(ア) ) 6 単元の評価規準
国語への関心・意欲・態度 読 む 能 力 言語についての知識・理解・技能
・意欲的に本を読んだり, ・時代の状況を考え,叙述を基 ・登場人物の行動や心情を表 リーフレットにまとめた に人物の気持ちを読んでい す表現に気づき,リーフレ
りしようとしている。 る。 ットに表している。
7 単元の指導計画 (10時間)
過程 育てたい力 学習活動( 方 評価方法 規 評価規準) 形態
・教師のモデルを見て,単元の姿 ○教師が作ったリーフレットと第三次で作成 一斉
見 をつかむ。 するリーフレットを見て,学習のゴールを
確認し意欲を高める。 〈仮説1〉
出
す ・文章の姿をとらえる。 文章の姿をとらえよう。
(1)
○文章の構成を確認する。 〈仮説1〉 一斉 リーフレットを作って,自分の思いを伝えよう
・文中から言葉「一つだけ」を見 ○全文を通読し,「一つだけ」を多くさがし 個
つける。 サイドラインを引く。
方・規 全文を読んで,言葉を多くさがすこ とができたか。
・文中から言葉「一つだけ」の重
考 さについて話し合う。 「一つだけ」の言葉の重さを考えよう。
え 文中にある一つだけの言葉の
重さはそれぞれ違う。その中 ○文中の全ての「一つだけ」について,重さ 一斉 る でも情景や思いを想像し,父 の違いを話し合う。
がゆみ子に伝えた言葉がひじ 方・規 同じ言葉でも重さの違いに気がつけ
・ ょうに重い。 たか。
深 ・戦争時代の様子やつらさ,願い
について理解する。 戦争時代の父や母の願いについ
め て考えよう。
戦争の時の言葉や情景を基に
る 考えると,生活のつらさや父 ○戦争に関する文や言葉をさがし,そこから 一斉 や母のゆみ子に対する願いが わかる様子やつらさ,ゆみ子に対する願い
(5) 多くある。 について話し合う。
・食べ物が少ない ○リーフレットに戦争時の様子やつらさ,願 個
・ばくだんを落とされるので いについて書く。〈仮説2〉
いつもきけん。 方・規 戦争の時代の様子や人物の願いにつ
・ゆみ子にお腹いっぱい食べ いて,文や言葉を基に理解できたか。
させてあげたい。
・父や母の願いについてとらえる。 父が戦争に行く時の父や母は,どうい う願いだったろうか。
ゆみ子に渡した一輪のコス
モスには,父のゆみ子に対 ○駅の場面での父・母・ゆみ子の様子や気持 一斉 する思いや願いがある。 ちについて話し合い,その中から父・母の
・幸せにくらしてね。 願いをとらえる。
・お母さんとなかよくね。 ○リーフレットに父が出征する時の思いや願 個
・元気に育ってくれよ。 いを書く。 〈仮説2〉
方・規 父・母の願いについて叙述を基に書 くことができたか。
本時 ・母とゆみ子の様子や気持ち,願 コスモスのトンネルには,どのような 5/10 いについてとらえる。 願いがこめられているのだろうか。
コスモスのトンネルには,父
や母の思いや願いがつまって ○コスモスのトンネルにこめられた願いにつ 一斉
いる。 いて話し合う。
・平和な時代になってよかっ ○リーフレットに10年後の気持ちや願いを 個
た。 書く。 〈仮説2〉
・ゆみ子,これからも明るく 方・規 母とゆみ子の気持ちや願いについて 元気に生きてね。
・友だちと話し合いながら題名に
こめられた思いについて考え 「一つの花」にこめられた思い
る。 を考えよう。
○「一つの花」にこめられた思いを,友だち グループ
「一つの花」には,父や母の と話し合いながら考える。
ゆみ子に対する思いがこめら ○リーフレットに「一つの花」にこめられた 個
れている。 思いを書く。 〈仮説2〉
・幸せ ・希望 ・思い出の花 方・規 交流活動を通して題名から想像でき ることを考えることができたか。
ま ・本を選び,リーフレットを正確
と に書き表す。 おすすめの本をリーフレットに表そ
め う。
あ 〈視点〉
げ ①表紙 ○並行読書をしていた本の中から選び,リー 個
る ②戦争や家族に対する フレットに表紙・人物の思い・心に残った (4) 人々の思いや願い 場面をかき表す。 〈仮説2・3〉
③心に残った場面の絵と ○完成したリーフレットをグループ内で紹介 グループ
その理由 し合う。
④感想
方・規 リーフレットを正確にわかりやすく 書き表すことができたか。
・自分のリーフレットの内容を正
確に伝える。 おすすめの本をリーフレットで しょうかいしよう。
○グループごとに完成したリーフレットを紹 グループ 介し合う。
○全員のリーフレットを廊下に置き,他の学 個 年に見てもらう。
方・規 リーフレットの内容を正確に伝える ことができたか。
8 本時の指導(5/10)
(1)目標
○人物の気持ちを想像しながら,リーフレットに書こうとしている。
(関心・意欲・態度)
○叙述を基に,十年後の人物の気持ちや願いを読み取ることができる。(読むこと ウ)
○登場人物の行動や心情を表す表現に気づくことができる。
(伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 イ(ア))
(2)展開
時配 学 習 活 動 教師のかかわり 資 料
(指支援・指導 評評価 方規評価方法・評価規準)
1 1 前時までの学習を振り返 ・前時までの学習内容を掲示しておき,想起 前時までの
る。 させる。 掲示物
1 2 学習のめあてを確認する。
「コスモスのトンネル」にはどのような思いや願いが あるのかを,戦争の時とくらべながら考えよう。
2 3 本時の学習場面を音読す ・戦争の時と違うところがわかる文を考えな る。 (一人読み) がら読ませる。
15 4 戦争の時と比べて,変わっ ・変わったと思うところにサイドラインを引 挿絵 たところをさがしサイドラ かせ,何がどのように変わったのかを書き インを引く。 込んでもよいことを助言する。
戦争の時と比べて,変わ
ったところにサイドライン 〈伝統〉
を引いてみましょう。また
線の横にどうのように変わ 指 前時の内容と比べて,どういう部分 ったのかを書き込んでもい が違うのかを文や言葉を基に考えさ
いです。 せる。
○ゆみ子はお父さんの顔を覚え 評 登場人物の行動や心情を表す表現に ていません。自分にお父さんが 気づけているか。
あったこともあるいは知らない
かもしれません。 方 規
↓ 戦争の時と比べて,変わったところ
・お父さんがいないこと。 をさがし,サイドラインで表してい
・お父さんが戦争でなくなった るか。
こと。 指 前時の様子と比較することが困難な
児童には,戦争の時のページにもどり
○でも,今 本時の内容との違いを見つけるよう助
↓ 言をする。
・幸せにくらしていること。
・ミシンがあること。
・肉や魚が食べられるようにな 〈読む〉
ったこと。
・食べ物が豊かになったこと。 指 変わったところをさがす際,様子だ
・食べ物のしゅるいが増えたこ けでなく,気持ちも考えることを助
と。 言する。
・色々な物が食べられて幸せな
こと。 評 叙述を基に,変わった部分や母と
ゆみ子の様子・気持ちを読み取り,
○コスモスの花でいっぱいに包 書けているか。
まれています。
↓ 方 規
・コスモスの花が一つだけしか 変わったところや母とゆみ子の様 なかったのに,今はたくさん 子・気持ちについて,叙述を基に
あること。 リーフレットに書けているか。
・平和な時代がきたこと。
指 コスモスのトンネルには父・母の願 いが関わっていることを伝える。
○ 買 い 物 か ご を さ げ た ゆ み 子 が,スキップをしながら
↓
・買い物がふつうにできる時代 になったこと。
・ゆみ子が幸せにくらしている こと。
○ゆみ子が小さなお母さんにな って,お昼を作る日です。
↓
・ゆみ子が成長して料理ができ るようになったこと。
・いろいろなものが自由に食べ られるようになったこと。
・お母さんを喜ばせたいという 気持ちがあること。
17 5 変わったところを発表し, ・あらかじめ文章の短冊を作っておき,効率 文の短冊
「コスモスのトンネル」がど よく進行するよう努める。
のような思いや願いを表し ・戦争の時との違いを出させ,そこからコス
ているのか話し合う。 モスのトンネルにこめられた思いや願いな リーフレッ
どの意見が出るよう促す。 ト
・母とゆみ子だけでなく,亡くなった父の願 いも意見として出されたら取り上げる。
お母さんはコスモスのト ・母とゆみ子の様子から想像できる気持ちを ンネルにどのような思い 書くことを伝える。
や願いがあると思います か。またゆみ子はどんな 気持ちだと思いますか。
・一つだけだったコスモスがこ んなにさいてうれしい。
・平和な時代になってよかっ
た。幸せにくらしていこう。 〈関心・意欲・態度〉
・たくさんのコスモス,これか
らも一生懸命お世話をしよ 指 前時に書いた内容を確認させ,考
う。 えたことを基にリーフレットにま
・この花は特別な花。 とめさせる。
・ゆみ子,これからも明るく元
気に生きてね。 評 十年後の変わったところを意欲的 に調べ,人物の様子や気持ちをリ 8 6 本時のリーフレットを作 ーフレットにまとめようとしている
る。 か。
(母) 方 規
・ゆみ子が元気に成長してくれ サイドラインを引いた理由や発表し てよかった。このコスモスは たことを基に,リーフレットにまと お父さんだと思って,これか められているか。
ら幸せにくらしていこうね。
・戦争の時に比べると平和な時 指 モデルのリーフレットを提示して,
代になってよかった。コスモ 母やゆみ子の今の様子やコスモスに スはずっと大事にしていこ 対する思いの書き方を確認する。
う。
(ゆみ子)
・お父さんはいないけれど,こ れからも楽しくくらして,お 母さんのことを少しでも助け てあげよう。
・これからも大好きなお買い物 やお料理をして,幸せにくら していこう。そしてこのコス モスも大事に育てよう。
・次回は一つの花という題名にこめられた思 いを考える学習をすることを伝える。
1 7 次時の内容を確認する。
(3)板書計画
一つの花 今西 祐行
「コスモスのトンネル」にはどのような思いや願いがあるのかを,戦争の時とくらべながら考えよう。
〈戦争の時とくらべて,変わったところ〉
○ゆみ子はお父さんの顔を覚えていません。自分にお父さんがあったこともあるいは知らないかもしれません。↓・お父さんがいないこと。・お父さんが戦争でなくなったこと。
○コスモスの花でいっぱいに包まれています。↓・コスモスの花が一つだけしかなかったのに,今はたくさんあること。・平和な時代がきたこと。
○買い物かごをさげたゆみ子が,スキップをしながら↓・買い物がふつうにできる時代になったこと。・ゆみ子が幸せにくらしていること。
「コ スモス の トンネ ル 」
・平和な時代・なくなったお父さんの願い・特別な花・ゆみ子の幸せ
9 単元で並行読書した本
・戦火の中の子どもたち
・2週間のだっ走兵
・ガラスのうさぎ
・川とノリオ
・とうろうながし
・東京大空しゅう
・さとうきび畑のうた
・ぼく日本人なの
・ゆみ子とつばめのおはか
・とうさん ぼく戦争を見たんだ
・ベトちゃんドクちゃんからの手紙
・火の雨がふる
・ひろしまのピカ
・まちんと
・砂の声はとうさんの声
・戦争こじ ロンくんのなみだ
・犬の戦争日記
・おとなになれなかった弟たちに…
・かわいそうなぞう
・金魚がきえた
・ミヨちゃんのふえ
・わたしのヒロシマ
・ヒロクンとエンコウさん
・とうちゃんのなみだ
・広島 昭和20年8月6日
・ヒロシマのうた
・広島の友
・やけあとの白鳥
・6人の男たち
・天にやかれる
・原ばくの少女ちどり
・ヒロシマのおとうさん
・空になった少年
・4人の兵士ものがたり
・ああ無情
10 単元の指導計画について
○第一次で文章の姿を捉え,第二次で「願い」を中心としたリーフレットを作成し,第三次で並行 読書の中で選んだ本のリーフレットを作成した。この計画でよかった。また一つの花のリーフレ ットと三次で作成したリーフレットの視点(パーツ)が異なっており書けるか心配したが,皆まと めることができた。ただし作成時間に個人差があり,心に残った場面の絵や人々の思いや願いを書 くことが時間内に終わらずに別の時間で作成した児童もいた。
11 単元終了時の成果と課題
手立て 成果○ と 課題△
仮 ・教師が提示したリーフレットを確認する ○二次に入る前に児童が完成リーフレットを ことで,作成意欲や単元の見通しを持た 確認でき,見通しを持たせることができた。
せる。
説
・学習に入る前から音読させて,物語の内 ○家庭学習の課題として事前に全文音読を続 容をつかませておく。 けたことで,物語の流れや内容を理解する
1 児童が多くいた。
△音読の課題を出す際,ただ読ませるのでは なくポイントとなる部分を繰り返し読ませ たり,登場人物の気持ちを考えながら読ま せたりする等,読みに変化をつけた方がよ り二次につながったのではないか。
[文章の姿] [提示用リーフレット]
手立て 成果○ と 課題△
仮 ・叙述を基に人物の心情や想像したことを ○思いや願いなどを各パーツごとに書き込ん コスモスリーフレットにまとめる。 でいったので,一斉に指導ができスムーズ
に学習が進んだ。
説
○その日にまとめることがあらかじめわかっ ていたので,意識して書くことができた。
2
・リーフレット作りで学習した視点を基 ○自分で選んだ本のリーフレットが作れたの に,選んだ本のリーフレットを作る。 で,多くの児童が意欲的に取り組めた。
△二次と三次のリーフレットの形式が違った ので,二次の視点をそのまま生かせなかっ た。
「コスモスのトンネル」の挿絵