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地方都市のこれからのコンパクトシティ像 - Tama

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地方都市のこれからのコンパクトシティ像

21911183 篠原 洸

1.背景と目的

国内の地方都市では持続可能な都市を目標とし たコンパクトシティ戦略が行われている。この戦 略は少子高齢化とともに直面する問題の解決を期 待されている。

しかしながらコンパクトシティ戦略を行ってい る自治体が全て成功しているわけではなく、失敗 例と言われている行政のどの部分が失敗なのか、

また失敗へ導かれた原因、条件の組み合わせなど を検討し、現在コンパクトシティ戦略を行い始め た都市のシナリオの相違を明らかにし、新たなコ ンパクトシティ像、各都市に適応した街づくりを 検討する

2.調査方法

コンパクトシティ戦略を行った、又は行ってい る自治体が何を課題としたのか、目指した着地点 を、都市計画マスタープランなどの行政資料から 読み取り、青森市、富山市、見附市へフィールド ワークに向かい、富山市、見附市、秋田市、交通 事業者へ取材を行った。また、自治体を見るにあ たり、人口密度と市民 1 人当たりのガソリン消 費量から、 人口密度が高いことかつガソリン消 費量が少ない都市をコンパクトシティとする、ピ ーターニュウマンの定義を(1989)をコンパクト シティとして扱う。

3.青森市の現状

青森市では除雪費用の増大、中心市街地の衰退 が課題となり、雪に強いまちづくりの実現手法と して1999年にコンパクトシティ計画が施行され た。計画の中心は駅前中心市街地の再開発であっ たが、2001年にオープンしたショッピングセタ ーアウガは2017年に経営破綻をし、現在は市の

公共施設となっており、駅前中心市街地は歩く人 の数も少なくシャッター街となっている。しかし 郊外にはイトーヨーカドーなどのショッピングセ ンターを中心とする商業集積が発生しており、市 民の買い物需要は現在も郊外に向いていると思わ れる。この現実から青森市が中心とした駅前中心 市街地再開発計画は失敗と言える。

人口集中地区人口に着目すると、2 青森市の全

体人口が0.77%減少しているのに対し、人口集中

地区人口は 2%上昇している。このことから青森 市では居住誘導区域における人口流入は失敗とは 言い切れない状況である。

4.青森市総括

市民の需要によって形成された郊外の商業集積 は市民の集客力を十分に持っているのは明確であ る。商業集積地も用途計画により制限され、コン パクトシティとして成り立っているように見える。

しかし前述のピーターニュウマンの定理に沿うと、

市営バスを利用する交通弱者を覗き、市民は自家 用車を利用しているためガソリン消費量は多くな り、現段階ではコンパクトシティとは呼べない。

近頃自家用車はガソリン消費、環境汚染をする 概念からは外れはじめており、青森市はこのまま EV シフトよりコンパクトシティと向かっていく 可能性がある。この場合青森で形成されたコンパ クトシティを市民自主形成型コンパクトシティと 名付けられそうである。市民自主形成型コンパク トシティは全国で 1番多くなる形だと思われ、巨 大なショッピングセンターの需要がある都市に生 まれると思われる。

4.富山市の現状

富山市では2004年の市町村合併により全国で 最も人口密度の低い(880人/㎡)県庁所在地

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(金沢市990人/㎡ 新潟市1080/㎡)となり、

過度な自家用車依存により公共交通が利用客減少 により衰退し、市街地の拡散問題、公共交通の持 続問題から同市では公共交通を軸とするコンパク トシティ計画が 2007 年から施行され、沿線に居 住、商業等の都市の諸機能を集積させる拠点集中 型のコンパクトなまちづくりが行われている。

計画の中心は公共交通整備でありJR富山港線 LRT化事業、市内環状線化事業などが行われ た。中心市街地の総曲輪商店街に賑わい広場グラ ンドプラザを建設し、利用客が増えたことから周 辺には民間投資も生まれていた。

人口集中地区人口に着目すると、2005年の富 山市全体人口は1%減少しているのに対し、人口 集中地区人口は0.93%上昇している。

5.富山市総括

富山市ではグランドプ ラザが建設され、青森 市ではショッピングセンターアウガが建設され、

両市とも郊外にショッピングセンターが存在して おり、類似している部分がある。しかしながら自 治体が開発した拠点の現在は、倒産し行政機関と なっているものと、民間投資を呼んだものと大差 がある。両市を比べると、同時に公共交通整備を 行ったか否かの差異があり、このことから 富山 市が目指している方向の一部として公共交通維 持、自家用車からの乗せ替えがあり、着地点はピ ー ターニュウマンが定理するコンパクトシティ に当てはまるのではないか。富山市の公共交通整 備の背景 から見ると、この形は交通弱者救済、

並びに自家用車依存離脱型コンパクトシティと名 付けられる。

6.見附市の現状

見附市は中核都市である長岡市に隣接し、新潟 県内で最小の面積、人口約4万人の自治体であ る。都市政策の重点としては交流拠点整備、暮ら し整備、交通整備、景観 整備としている。市内

を生活サービス機能拠点ゾーン、居住ゾーン、を 含む市街化区域、地域コミュニティゾーン、と3 つのゾーンに分け、生活サービス機能拠点ゾーン をコミュニティバスで結び、コンパクトシティの 計画としては富山市と同じく、それぞれの拠点ご とを公共交通で結ぶ構造となっている。

7.見附市総括

見附市はコンパクトシティ計画の軸に市内の移 動手段であるコミュニティバスが市内の居住地区 と 中心地に路線を張り巡らし富山市で見るお団 子と串の構造が成り立っていた。また、当市では 県内の中核都市である三条市、長岡市と隣接して おり、両市のベッドタウンという形や 世帯分離 により、世帯数は増加しており、今後はベッドタ ウンとして近隣市と一緒になり、長岡市、三条 市、見附市の3拠点を主核として都市が広域化す る可能性も消しきれない。この場合のコンパクト シティは複数地域役割別広域型コンパクトシティ と名付けることができ、人口が15万人の小規模 都市に多く生まれる形だと思われる。

8.3市から見えたこと

以上の自治体から見えてきた重要項目は「市民 の集客施設」「一定のサービス以上の公共交通」

の2つだと思われる。3市から市民が多く集まっ ていた箇所を見ると、交通結節点である駅前、食 品スーパーを含んだ商業施設、市民病院などの医 療施設であった。

「一定のサービス以上の公共交通」では富山市 は1日60便以上の路線バスをまちづくりの軸と していることから主に運行頻度であると考えられ る。

どちらも市の規模により商圏、サービスの内容 が異なり、3つのコンパクトシティの形を名付け たが、その中にも規模ごとに多種多様な形態が生 まれてくると思われる。

Referensi

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