家 庭
1 学 習 指 導 と 評 価 の 改 善 ・ 充 実
普 通 教 育 に 関 す る 家 庭 科 に お い て は 、 家 族 ・ 家 庭 の 機 能 、 子 ど も の 発 達 と 保 育 、 高 齢 者 の 生 活 と 福 祉 な ど に つ い て 、 ラ イ フ ス テ ー ジ ご と の 課 題 と か か わ ら せ て 扱 う こ と に よ り 、 生 徒 自 身 の 問 題 と し て と ら え さ せ る と と も に 、 衣 食 住 や 消 費 生 活 と 環 境 な ど に 関 す る 基 礎 的 ・ 基 本 的 な 知 識 と 技 術 を 習 得 さ せ る こ と を 重 視 し て い る 。
そ の た め 、 家 庭 科 の 学 習 指 導 に 当 た っ て は 、 実 践 的 ・ 体 験 的 な 学 習 を 一 層 重 視 す る と と も に 、 主 体 的 に 生 活 を 営 む 能 力 を 育 て る た め 、 自 ら 課 題 を 見 出 し 、 解 決 を 図 る 問 題 解 決 的 な 学 習 の 充 実 を 図 る こ と が 大 切 で あ る 。
ま た 、 評 価 に 当 た っ て は 、 学 習 指 導 要 領 に 示 さ れ て い る 各 科 目 の 目 標 に 照 ら し て そ の 実 現 状 況 を み る 観 点 別 学 習 状 況 の 評 価 ( 目 標 に 準 拠 し た 評 価 ) の 一 層 の 充 実 を 図 る と と「 」 も に 、 単 に 知 識 や 技 能 の 量 の み で は な く 、 思 考 力 ・ 判 断 力 ・ 表 現 力 や 学 ぶ 意 欲 な ど 、 い わ ゆ る 「 確 か な 学 力 」 の 状 況 に つ い て 適 切 に 把 握 し 、 評 価 す る こ と が 必 要 で あ る 。
各 学 校 に お い て は 、 生 徒 の よ い 点 や 進 歩 の 状 況 の 評 価 の 結 果 を 受 け て 、 そ の 後 の 指 導 を 改 善 し 、 さ ら に 指 導 の 成 果 を 再 評 価 す る と い っ た 、 指 導 と 評 価 の 一 体 化 に よ る 学 習 指 導 と 評 価 の 改 善 ・ 充 実 を 図 る こ と が 重 要 で あ る 。
2 「 確 か な 学 力 」 を 育 成 す る 取 組 の 改 善 ・ 充 実
〜 指 導 と 評 価 の 一 体 化 を 進 め る 取 組 〜 ( ) 評 価 に お け る 課 題 と 改 善 の 方 向 性1
こ れ ま で の 評 価 に お い て は 、 ① ペ ー パ ー テ ス ト に よ る 【 知 識 ・ 理 解 】 に 偏 っ た 評 価 、
② 学 期 末 な ど 特 定 の 時 期 に 集 中 し た 評 価 、 ③ 学 習 の 結 果 の み に つ い て の 評 価 、 が 行 わ れ る 傾 向 が あ っ た 。 そ の た め 、 目 標 に 準 拠 し た 評 価 の 一 層 の 充 実 と い う 視 点 か ら 指 導 に 生 か す 評 価 を 目 指 し 、 ① ペ ー パ ー テ ス ト に お い て も 、 生 徒 の 資 質 や 能 力 を 多 面 的 に 把 握 す る た め の 観 点 別 の 学 習 状 況 と 結 び 付 く よ う な 評 価 問 題 の 工 夫 、 ② 評 価 の 時 期 や 学 習 の 過 程 に お け る 評 価 場 面 の 工 夫 、 ③ 様 々 な 評 価 方 法 の 中 か ら そ の 場 面 に お け る 生 徒 の 学 習 状 況 を 的 確 に 把 握 で き る 評 価 方 法 の 選 択 や 個 人 内 評 価 の 工 夫 、 な ど の 方 策 を 図 る こ と が 大 切 で あ る 。
、 、 。
そ こ で 評 価 方 法 の 改 善 ・ 充 実 へ 向 け て 家 庭 科 の 学 習 指 導 と 評 価 の 具 体 例 を 挙 げ る ( ) 評 価 方 法 の 改 善 ・ 充 実2
ア 評 価 計 画 表 の 作 成
昨 年 度 の 本 手 引 を 参 考 に 、 評 価 計 画 の 作 成 を 行 う 。 そ の 際 、 作 成 上 の 留 意 点 を 踏 ま え 、 観 点 別 の 評 価 規 準 を 内 容 の ま と ま り ご と や 単 元 ご と に 作 成 す る と と も に 、 単 元 に お け る 「 学 習 活 動 に お け る 具 体 の 評 価 規 準 ( 次 頁 、 評 価 計 画 表 の 例 ※ 部 分 ) に は 、」 目 標 に 到 達 す べ き 生 徒 の 学 習 状 況 ( 姿 ) を 具 体 的 に 表 現 す る こ と で 無 理 な く 評 価 で き る よ う 工 夫 す る 。 ま た 、 各 学 校 に お い て は 、 評 価 の 信 頼 性 を 高 め る た め に 、 実 践 の 経 験 や そ の 成 果 を 踏 ま え な が ら 絶 え ず 指 導 方 法 の 改 善 に 伴 う 評 価 規 準 の 見 直 し を 行 う こ と が 大 切 で あ る 。
イ 評 価 計 画 表 の 例
次 の 表 は 、 科 目 「 家 庭 総 合 」 ( ) 生 活 の 科 学 と 文 化 、 ア4 食 生 活 の 科 学 と 文 化 、 の 単 元 の 評 価 計 画 表 で あ り 、 目 標 に 準 じ て 設 定 し た 評 価 規 準 を 柱 に 、 指 導 項 目 や 指 導 内 容 に 合 わ せ 、 学 習 活 動 に お け る 具 体 の 評 価 規 準 や 評 価 方 法 の 例 を 示 し た も の で あ る 。 な お 、 事 例 と し て 「 家 庭 総 合 」 を 取 り 上 げ た が 「 家 庭 基 礎 「 生 活 技 術 」 に つ い、 、 」 て も 同 様 に 考 え る こ と が で き る 。
科目名 家庭総合 (1年生・2年生 各2単位 計4単位)
単元名 (4)生活の科学と文化 ア食生活の科学と文化
単元の目標 栄養、食物、調理などについて科学的に理解させるとともに、食生活の文化に関心をもたせ、必要な技術を習得 して充実した食生活を営むことができるようにする。
評価の観点 関心・意欲・態度 思考・判断 技能・表現 知識・理解
単元のまとまり 栄養、食品、調理などの食 栄養、食品などについて課 食生活を充実向上するため 栄養、食品、調理などにつ ごとの評価規準 生活の科学と文化に関心を 題を見付け、その解決を目 に必要な食品の選択 調理、 、いて科学的に理解し、心豊 もち、意欲をもって学習活 指して思考を深め、適切に 食生活の管理などの基礎的 かで充実した食生活を営む 動に取り組んでいる。 判断できる。 ・基本的な技術を身に付け ために必要な基礎的・基本
。
ている。 的な知識を身に付けている
食生活に関心をもち、人間 現代の食生活や食事の意義 家族や自分の食生活の問題 現代の食生活の現状から、問 評 (ア)人間 と食べ物とのかかわりにつ について考えている。 点や課題を調べてまとめる 題点を明確にとらえ、食べ
価 と食べ物 いて考えようとしている。 ことができる。 ることの意義を理解してい
規 る。
準 家族や自分の食生活につい 栄養摂取の基準や目安につ 家族の栄養や思考、調理の 栄養素の種類と機能、栄養 の (イ)栄養 て、栄養や健康とかかわら いて、家族や自分の食生活 能率、経済面などを考慮し 摂取の基準や目安を理解し 具 と食事 せて考えようとしている。 と関連させて具体的に考え た適切な日常の献立作成が ている。
体 ている。 できる。
例 食生活の多様化に関心をも 献立作成を通して、食品の 献立作成を通して、栄養の 食品の調理上の特性を生か
(ウ)食品 ち、調理実習や実験に取り 特性や組み合わせ、調理の バランスや調理法、食品の した調理法について、理解
(
中 と調理 組んでいる。 仕方を考えている。 特性などの内容をまとめた している。
項 り発表することができる。 配膳や食事のマナーについ
目 調理実習を通して基礎技術 て、理解している。
を身に付けている。
)
(エ)食生
( 省 略) ( 省 略) ( 省 略) ( 省 略)
活の管理
(ア)人間
( 省 略) ( 省 略) ( 省 略) ( 省 略)
※ と食べ物
学 イ 1 時 間 目 ①新聞などを通して、現代 ①健康を維持する上で、食 ①自分の食事調査から、問 ①食生活の現状をとらえ、
2 時 間 目 の食生活における問題点 事だけでなく日常の生活 題となる偏食の状況や食 食事の摂取の在り方が健 習 栄 3時間目 に関心をもち、死因との 習慣の在り方について考 品の組み合わせの改善点 康と密接な関係があるこ
。 関連を積極的に調べよう えている。 を具体的にまとめること とについて理解している 活 養 食べるこ としている。 ②自分の3日間の食事調査 ができる。
とと健康 を実施し、問題点を考え
動 と について ている。
○ワークシート ◎食事調査 ◎食事調査 ◎ワークシート
に 食 ◎ワークシート
4時間目 ③栄養摂取の基準や目安に
お 事 (評価規準の設定なし) ついて、家族の年齢に応 (評価規準の設定なし) (評価規準の設定なし)
家族の食 じた食事の在り方を具体
事につい 的に考えている。
け * て ○ワークシート
栄 5時間目 ②家族の献立作成を通して ④望ましい食品の組み合わ ②家族の栄養や嗜好、調理 ②家族の献立作成において る 養 6時間目 食生活に関心をもち取り せや家族の嗜好を踏まえ の能率、経済面などを考 適切な食材料や調味料の
・ 7時間目 組んでいる。 て、献立を考えている。 慮した適切な日常の献立 分量算出の解き方を理解
具 食 作成ができる。 している。
品 家族の献
体 ・ 立作成 ○観察 ○献立作成表 ◎献立作成表 ◎献立作成表
調 8時間 目 ③調理実習に向けた事前学 ③献立の栄養バランスや使 ③高校生の昼食の献立作成 の 理 9時間 目 習に意欲をもって取り組 (評価規準の設定なし) 用する食品の特性、調理 を通して、栄養摂取、食
に んでいる。 方法などを事前学習でま 品の特性や調理法などに
評 つ 調理実習 とめ、発表することがで ついて、理解している。
い の事前学 きる。
価 て 習 ○事前学習シート ◎事前学習シート ◎事前学習シート
の ◎発表態度
規 学 10時間 目 ④調理がスムーズにいくよ ④調理実習を通して調理技
習 11時間 目 う積極的に作業している。 (評価規準の設定なし) 術の基礎・基本を身に付 (評価規準の設定なし)
準 を けている。
○自己評価票 ○自己評価票
・ 主 調理実習
○調理実習での行動観察 評 と
す ⑤関心をもった死因につい ⑤献立について、不足して ⑤炊飯を行う際の火加減に ④汁物の塩分について濃度 価 る 単元テス て食生活との関連に興味 いる栄養を的確に判断す ついて、調理の基礎技術 に合わせた調味料の算出
トの実施 をもっている。 ることができる。 が身に付いている。 ができる。
◎単元テスト 単元テスト ◎単元テスト ◎単元テスト
方
法 (ウ)食品
( 省 略) ( 省 略) ( 省 略)
と調理 ( 省 略)
(エ)食生
( 省 略) ( 省 略)
活の管理 ( 省 略) ( 省 略)
注1:◎ 単元の総括の資料とする。 ○ 単元の総括の資料としない。
注2:単元テスト、自己評価票、調理実習における行動観察の記録簿の具体例を次に示す。
( ) 観 点 別 学 習 状 況 の 評 価 の 進 め 方 と 指 導 の 工 夫3 ア 基 本 的 な 考 え 方
( ) 【 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 】 に つ い てア
、 、
食 生 活 に つ い て 関 心 を も ち そ の 充 実 向 上 を 目 指 し て 意 欲 的 に 取 り 組 む と と も に 実 践 的 な 態 度 を 身 に 付 け て い く 過 程 を 中 心 に 評 価 す る 。 具 体 的 に は 、 調 理 実 習 の 行 動 観 察 や 自 己 評 価 票 、 及 び グ ル ー プ で の 発 表 や ま と め の 場 面 な ど で 判 断 す る 。 指 導 の 改 善 に 向 け て 、 取 り 扱 う 題 材 の 種 類 や 提 示 の 仕 方 な ど の 工 夫 が 考 え ら れ る 。 ( ) 【 思 考 ・ 判 断 】 に つ い てイ
食 生 活 に つ い て 見 直 し 、 課 題 を 見 付 け て そ の 解 決 を 目 指 し て 思 考 を 深 め 、 適 切 に
、 。 、
判 断 し 工 夫 ・ 創 造 す る 能 力 を 身 に 付 け て い く 過 程 を 中 心 に 評 価 す る 具 体 的 に は 自 分 の 食 生 活 を 見 直 す ワ ー ク シ ー ト や 、 献 立 作 成 表 か ら 判 断 す る 。 指 導 の 改 善 に 向 け て 、 指 導 方 法 ( ロ ー ル プ レ イ ン グ 、 デ ィ べ ー ト な ど ) や 指 導 形 態 ( 一 斉 指 導 、 グ ル ー プ 指 導 、 個 人 指 導 ) の 工 夫 が 考 え ら れ る 。
( ) 【 技 能 ・ 表 現 】 に つ い てウ
食 生 活 を 充 実 向 上 す る た め に 必 要 な 基 礎 的 ・ 基 本 的 な 技 術 を 身 に 付 け て い く 過 程 を 中 心 に 評 価 す る 。 具 体 的 に は 、 調 理 実 習 の 献 立 作 成 や グ ル ー プ で の 献 立 発 表 及 び ま と め 方 な ど か ら 判 断 す る 。 指 導 の 改 善 に 向 け て 、 指 導 方 法 ( 討 議 、 調 査 、 意 見 交 換 な ど ) や 評 価 場 面 ( 発 表 、 製 作 物 、 提 出 物 な ど ) の 工 夫 が 考 え ら れ る 。
( ) 【 知 識 ・ 理 解 】 に つ い てエ
食 生 活 の 意 義 や 役 割 を 理 解 し 、 食 生 活 を 充 実 向 上 す る た め に 必 要 な 基 礎 的 ・ 基 本 本 的 な 知 識 を 身 に 付 け て い く 過 程 を 中 心 に 評 価 す る 。 ペ ー パ ー テ ス ト だ け の 評 価 に 偏 ら ず 、 事 前 学 習 シ ー ト の 記 入 な ど か ら 判 断 す る 。 指 導 の 改 善 に 向 け て 、 評 価 場 面 や 評 価 方 法 ( テ ス ト ・ ワ ー ク シ ー ト ・ 作 品 ・ ノ ー ト ・ 学 習 シ ー ト ・ 観 察 ・ ア ン ケ ー ト な ど ) の 組 合 せ の 工 夫 が 考 え ら れ る 。
イ 評 価 方 法 の 具 体 例
昨 年 度 の 手 引 に お い て は 「 家 庭 総 合 「 家 庭 基 礎 」 の 評 価 計 画 表 の 例 を 記 載 し 、、 」
【 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 】 を 評 価 す る ワ ー ク シ ー ト 【 思 考 ・ 判 断 】 を 評 価 す る 高 齢 者 擬、 似 体 験 プ リ ン ト 【 技 能 ・ 表 現 】 を 評 価 す る 高 齢 者 へ の イ ン タ ビ ュ ー 用 紙 を 示 し 、 そ、 れ ぞ れ の 評 価 方 法 の 具 体 例 に つ い て 、 評 価 規 準 及 び 評 価 の 観 点 を 述 べ た 。 今 年 度 は 、
、 、
4 観 点 す べ て を 含 む 単 元 テ ス ト の 事 例 を 示 し そ の 評 価 方 法 に つ い て 述 べ る と と も に 個 人 内 評 価 の 工 夫 や 、 調 理 実 習 に お け る 【 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 【 技 能 】 の 学 習 状 況 の】 把 握 の 一 助 と な る 自 己 評 価 票 の 例 示 や 、 調 理 実 習 に お け る 行 動 観 察 の 記 録 簿 に つ い て 記 載 す る 。
( ) 単 元 テ ス ト に よ る 評 価 方 法ア
次 頁 に 示 す 単 元 テ ス ト は 、 点 数 に よ る 評 価 で は な く 4 観 点 別 に 問 題 を 作 成 し 、 そ れ ぞ れ に 正 答 す る こ と に よ っ て 「 お お む ね 満 足 で き る と 判 断 さ れ る 状 況 ( B )、 」 を 基 本 に 「 十 分 満 足 で き る と 判 断 さ れ る 状 況 ( A 、 あ る い は 「 努 力 を 要 す る と、 」 ) 判 断 さ れ る 状 況 ( C ) に つ い て 示 し た 例 で あ る 。 そ の た め 、 各 問 題 に お け る 評 価」 規 準 の 作 成 に 当 た っ て は 幅 を も た せ て 作 成 し 、 観 点 別 の 学 習 の 到 達 度 を 評 価 し た 。
な お 、 記 述 問 題 に つ い て は 、 あ ら か じ め 記 述 に 対 し て の キ ー ワ ー ド を 設 定 し て 、 そ の キ ー ワ ー ド が 含 ま れ て い る か 、 あ る い は 同 じ 意 味 の 文 言 が 使 わ れ て い る か ど う か を 弾 力 的 に 判 断 す る 例 を 示 し た 。
( ) 観 点 ご と の 単 元 テ ス ト の 問 題 用 紙 ( 例 )イ
( ) 個 人 内 評 価 の 工 夫ウ
生 徒 一 人 一 人 の よ い 点 や 可 能 性 、 進 歩 の 状 況 な ど を 評 価 す る た め 、 個 人 内 評 価 を 工 夫 す る こ と が 重 要 で あ る。目 標 に 準 拠 し た 評 価 で は、あ る 生 徒 が 努 力 の 結 果、「お お む ね 満 足 で き る と 判 断 さ れ る 状 況 ( B ) か ら 「 十 分 満 足 で き る と 判 断 さ れ る 状」 況 ( A ) に 近 づ い た と し て も 、 評 価 の 結 果 が ( B ) で あ る 場 合 、 教 師 が こ の 生 徒」 の 進 歩 の 状 況 を 積 極 的 に 認 め 「 よ く 努 力 し て い る ね、 。」「 前 に 比 べ て ず い ぶ ん ○ ○
。」 、 、 、
が う ま く な っ た ね な ど ど 評 価 す る こ と が 個 人 内 評 価 で あ り こ の 評 価 に よ り 生 徒 の 学 ぶ 意 欲 を 高 め 、 個 性 の 伸 長 を 図 る こ と が で き る 。
個 人 内 評 価 に お け る 教 師 の 視 点 と し て 、 共 感 的 に 生 徒 の 姿 を と ら え る こ と や 、 生 徒 の 良 さ や 、 今 、 何 が で き て い る の か に 注 目 す る こ と が 大 切 で あ り 、 教 師 は 、 常 に 生 徒 一 人 一 人 の 学 習 の 状 況 の 把 握 に 努 め な く て は な ら な い 。 具 体 的 に は 、 授 業 中 に お け る 形 成 的 評 価 や 、 ペ ー パ ー テ ス ト の 点 数 欄 の 横 に コ メ ン ト を 付 記 す る な ど の 工 夫 に よ る 個 人 内 評 価 の 方 法 が 考 え ら れ る ( 次 頁 、 解 答 ( 例 「 教 師 か ら の コ メ ン。 ) ト 欄 」 参 照 ) ま た 、 生 徒 自 身 が 自 分 の 学 習 状 況 や 進 歩 の 状 況 を 的 確 に 把 握 し 、 自 ら の 成 長 や よ さ に 気 付 く 場 面 を 設 定 す る こ と も 大 切 で あ り 、 自 己 評 価 票 や 生 徒 同 士 に よ る 相 互 評 価 票 の 活 用 や 工 夫 改 善 が 求 め ら れ る ( 本 手 引 P。 70参 照 )
2 学 年 組 番 ( 氏 名 )
「家 庭 総 合 」 栄 養 と 食 品 単 元 テ ス ト
【 】
< 問 1 > 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度
我 が 国 に お け る 三 大 死 因 と 食 生 活 と の か か わ り に つ い て 、 新 聞 な ど を 活 用 し て 問 題 点 を ま と め る 授 業 を し ま し た 。 次 に 挙 げ た 死 因 の 中 か ら 、 あ な た が 関 心 を も っ た 死 因 を 1 つ 取 り 上 げ て ○ 印 で 囲 み 、 自 分 の 食 生 活 に お け る 問 題 点 と か か わ ら せ な が ら ど う 改 善 し た ら よ い か 心 構 え を 5 行 以 内 で 述 べ な さ い 。
① 悪 性 新 生 物
② 心 疾 患
③ 脳 血 管 疾 患
【 】
< 問 2 > 思 考 ・ 判 断
調 理 実 習 に 向 け て 献 立 作 成 を グ ル ー プ で 行 い 、 ま と め た 内 容 を 発 表 す る 授 業 に 取 り 組 み ま し た 。 炊 き 込 み ご 飯 に 入 れ る 主 な 材 料 を 次 に 示 し て い ま す 。 澄 ま し 汁 の 材 料 と し て 全 体 の 栄 養 を 考 え て 適 す る も の を 、 語 群 か ら 2 つ 選 び 、 栄 養 上 の 理 由 を 答 え な さ い 。
炊 き 込 み ご 飯 の 主 な 材 料 澄 ま し 汁 に 入 れ よ う と 考 え て い る 材 料
米 、 ひ じ き 、 人 参 、 ご ぼ う 、 油 揚 げ 語 群 : 豆 腐 、 わ か め 、 大 根 、 卵 、 ほ う れ ん 草 、 な す 、 さ と い も 材
料
【 】
< 問 3 > 技 能 ・ 表 現
調 理 実 習 の 時 の 説 明 の 中 で 、 炊 飯 に つ い て 古 く か ら の 言 い 伝 え で あ る 「 始 め ち ょ ろ ち ょ ろ 中 ぱ っ ぱ 、 あ か
」 ( ) 、 。
ご 泣 い て も ふ た と る な の 下 線 部 と 米 で ん ぷ ん の 糊 化 を か か わ ら せ 炊 飯 の 火 加 減 の 要 点 を 答 え な さ い
【 】
< 問 4 > 知 識 ・ 理 解
2 0 0 0 m l の 水 量 で 澄 ま し 汁 を 作 り た い 。 塩 分 濃 度 を 0 . 8 % と し 、 塩 7 5 に 対 し 醤 油 2 5 の 割 合 で 味 付 け を し た 場 合 、 塩 と 醤 油 の 重 量 ( g ) を そ れ ぞ れ 計 算 し な さ い 。 ま た 、 塩 と 醤 油 の 重 量 ( g ) の 計 算 が 終 了 し 、 そ れ ぞ れ の 計 算 値 に 対 す る 小 さ じ の 概 量 が 理 解 で き る 場 合 は 、 計 算 し て 答 え を 記 入 し な さ い 。
※ た だ し 、 塩 分 換 算 に つ い て は 塩 1 : 醤 油 7 の 換 算 値 と し て 計 算 を 行 い な さ い 。
小さじ
塩 ( 式 ) ( 答 ) ( 式 ) ( 答 )
g 杯
小さじ
醤 ( 式 ) ( 答 ) ( 式 ) ( 答 )
油 g 杯
※ 生徒アさんと、生徒イさんの解答を並べて記載した。
「家庭総合」 解 答 (例)
【 】
<問1> 関心・意欲・態度
ガンは、細胞の突然変異によって引き起こされる病気であると新聞を ア ①悪性新生物
通して知った。私はインスタント食品を日頃よく食べているし、好き嫌 B いも多く食生活のバランスが悪いので、これからはできるだけ食事を自
②心疾患
分で作れるように心がけたい。
③脳血管疾患
ガンは、細胞の突然変異によって起こり、原因として食品添加物によ イ ①悪性新生物
。 る相乗毒性やストレス・規則正しい食生活でない場合などが考えられる
②心疾患 私はインスタント食品を日頃よく食べているし、好き嫌いも多く食生活 A のバランスが悪いので、これからはできるだけ手作りのお弁当にしたり 料理に関心をもって作れるように心がけたい。
③脳血管疾患
【 】
<問2> 思考・判断
炊き込みご飯の材料の主な材料 澄まし汁に入れようと考えている材料 米、ひじき、人参、ごぼう、油揚げ 語群:豆腐、わかめ、大根、卵、ほうれん草
なす、さといも
ア 材 卵 炊き込みご飯には動物性のタンパク質が不足しているので、栄養豊富な卵 B を入れる。
私は野菜が大好きなので人参とごぼうがご飯に入るが、ほうれん草も入れた 料 ほ う れ ん 草
らよいと思う。 C
イ 材 卵 動物性のタンパク質がないので、栄養豊富な卵を卵豆腐にして入れると汁も A 濁らない。
料 ほ う れ ん 草 人参とごぼうがご飯に入るが、ほうれん草は鉄分の多い野菜で汁物の彩りも A よいので使う。
【 】
<問3> 技能・表現
米を炊くときは、最初強火で炊き始め、沸騰してきたらふたをあけて見たりしないで、
ア
でんぷんの糊化が十分行われる間火加減を徐々に弱めて調整し、湯気がほとんど出なく B なったら火を消す。
炊飯は、最初強火で炊き始め、沸騰してきても加水と加熱の糊化条件がでんぷんに十分 イ
行き届くようふたをあけたりして表面温度が下がってしまわないようにする。100℃の A 状態を保ちながらこがさないように火加減を徐々に弱めて調整し、湯気がほとんど出な くなったら数秒強火にして残りの水分を一気に蒸発させて火を消す。
【 】
<問4> 知識・理解
(式) 0.8 (答) (式) (答)
2000× =16 小さじ1杯の塩は5g 小さじ
100 12 2 2
塩 75 12 B =2 2 A
16× ×1=12 5 5 5
100 g 杯
(式) 0.8 (答) (式) (答)
2000× =16 小さじ1杯の醤油は6g 小さじ
醤 100 28 4 2 2
25 28 B =4 =4 4 A
油 16× ×7=28 6 6 3 3
100 g 杯
アさんは調味料の計算までできた。 イさんは計量器での概量まで計算できた。
<単元テストによる評価>
生徒氏名 <問1> <問2> <問3> <問4> 評価 教師からのコメント 関・意・態 思・判 技・表 知・理 (例)
前の単元テストの時より復習をがんばったね。
B C
炊き込みご飯の材料については、それぞれの食材料の栄
B B B B
養についてもう一度勉強するともっと成績アップにつな
アさん B
がるよ。大いに期待しています。
く勉強しているね。がんばった!!
イさん A A A A よ
今度は、学習した内容や調理実習での体験を通して、自
A A
分や家族の食生活に目を向けて実践してほしいなあ〜。
A
評価規準:
(B)関心をもった死因に ついて食生活との関連に 興味をもっている。
(A)関心をもった死因に 関連させて、食生活の問 題点をとらえ、食生活の 改善について興味をもっ ている。
(C)死因に興味や関心を もっていない。
評価規準:
(B)炊き込みご飯の栄養 源に対して、不足する栄 養を判断して食品の選択 を考えている。
(A)炊き込みご飯の栄養 源に対して、不足する栄 養を判断し、選択した食 品の栄養的価値を明確に とらえている。
(C)炊き込みご飯の栄養 源に対して、不足する栄 養を考えた食品の選択を していない。
評価規準:
(B)でんぷんの糊化と炊 飯時の火加減をかかわら せながら、火を調整する 基礎技術が身に付いてい る。
(A)でんぷんの糊化と炊 飯時の火加減を、米の状 態に合わせて具体的に火 を調整する基礎技術が身 に付いている。
(C)でんぷんの糊化と炊 飯時の火加減をかかわら せることができない。
評価規準:
(B)汁物の塩分濃度から 調味料の重量の算出を理 解している。
(A)汁物の塩分濃度から 調味料の重量の算出を理 解し、具体的に計量器で の概量を知っている。
(C)汁物の塩分濃度から 調味料の重量の算出がで きない。
( ) 調 理 実 習 に お け る 自 己 評 価 票 ( 例 )オ
生 徒 の 自 己 評 価 は 、 学 習 意 欲 の 喚 起 に つ な げ る こ と が で き る と と も に 、 評 価 に 対
。 、 、
す る 客 観 性 を 図 る こ と が で き る ま た 個 々 の 生 徒 の 学 習 状 況 を 的 確 に 把 握 し た り 教 師 の 評 価 と の 相 違 点 な ど か ら 生 徒 の 課 題 を 見 付 け 、 指 導 の 改 善 を 行 う 資 料 と す る こ と が で き る 。 さ ら に 、 生 徒 同 士 の 相 互 評 価 を 行 わ せ る こ と に よ り 、 自 己 の 学 習 の 到 達 度 の 確 認 や 課 題 を 見 付 け る こ と が 可 能 と な る 。
次 に 示 す 自 己 評 価 票 は 、 こ の 単 元 の 評 価 計 画 表 ( P 66) に 示 し た 通 り 【 関 心 ・、 意 欲 ・ 態 度 【 技 能 】 の 観 点 に つ い て 評 価 項 目 を 作 成 し 、 Y e s 、 N o で 短 時 間 で】 自 己 評 価 し 、 レ ー ダ ー チ ャ ー ト 式 に 表 す 方 法 で あ る 。
( ) 調 理 実 習 に お け る 行 動 観 察 の 記 録 簿 ( 例 )カ
グ ル ー プ で の 調 理 実 習 を 行 う 際 に 、 事 前 に こ の よ う な 記 録 簿 を 作 成 し て お き 、 生 徒 一 人 一 人 の 行 動 を 観 察 し 記 録 す る 。 具 体 的 に は 、 評 価 ( A ) と ( C ) の 生 徒 に ○ ・ △ な ど の 記 号 を 付 け て 、 余 白 に そ の 状 況 を メ モ 書 き す る な ど し て 、 後 の 評 価 と 指 導 の 資 料 と す る 。
特 に 、 評 価 ( C ) の 生 徒 へ の 手 だ て が 速 や か に 行 わ れ る よ う 記 録 を 生 か す こ と が 大 切 で あ る 。 な お 、 安 全 な 服 装 や 衛 生 面 で の チ ェ ッ ク に つ い て は 、 各 班 ご と に チ ェ ッ ク リ ス ト 表 を 配 布 し 、 相 互 評 価 す る な ど の 工 夫 も 必 要 で あ る 。
( ) 観 点 別 評 価 の 総 括3
昨 年 度 の 手 引 P 79〜 80、 P 118及 び 本 手 引 P 108を 参 考 に す る こ と 。
年 組 番 (氏名)
調理実習の自己評価
Yes No
【 【 】
1事前学習について 関心 3作業について 技能
1① 3①
①グループでの発表で、作り方や ①炊飯鍋でのご飯の炊き方や水加減が
要点に興味がもてた。 ② ② 適切にできた。
②グループで取り組む炊き込みご ②炊き込みご飯や澄まし汁に入る材料
飯の材料を買う準備ができた。 ③ ③ が指示通りに切れた。
③しっかりと事前学習を行ったの ③澄まし汁の塩分濃度に合わせて調味
で実習が楽しみだった。 料を適切に計量することができた。
【 】 【 】
2準備について 意欲 4その他 態度
2① 4①
①エプロン、三角巾(バンダナ) ①ランチマットを敷いたり、作業台の
を忘れなかった。 片付けなどの食事の準備ができた。
②爪を切ったり髪の毛の始末、手 ② ② ②ゴミの分別などの始末がきちんとで
洗いなど十分配慮した。 きた。
③材料の買い出しや器具の準備が ③ ③ ③後片づけ全般について、グループの
よかった。 みんなと協力することができた。
〈 炊 き 込 み ご 飯 〉 平 成 年 月 日 ( ) 時 間 目 調 理 名
評 価 の 観 点 【 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 】
評 価 規 準 ( B )「調 理 が ス ム ー ズ に い く よ う 積 極 的 に 作 業 し て い る。」
名 前 名 前 名 前 名 前 名 前 名 前
4 班 8 班
名 前 名 前 名 前 名 前
名 前 名 前 名 前 名 前 名 前 名 前
2 班 6 班
名 前 名 前 名 前 名 前
名 前 名 前 名 前 名 前 名 前 名 前
1 班 5 班
名 前 名 前 名 前 名 前
教 卓