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置換行列についてのメモ

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Academic year: 2024

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置換行列についてのメモ

桂田 祐史

2011 年 12 月 9 日 , 10 日

σn 次の置換であるとは、σ{1,2, . . . , n} から {1,2, . . . , n} への全単射であることを いう。n 次の置換全体をn 次対称群と呼び、Sn と書く。

二つの置換の積を写像としての積として定める:

τ σ:=τ ◦σ, i.e. (τ σ)(i) =τ(σ(i)) (i∈ {1, . . . , n}).

(これとは反対に (τ σ)(i) =σ(τ(i))と定義する流儀もあるようだ。必要がない場合、どちらで

定義するか書かない、という日和見な(?)流儀もあるようだ。いずれにせよ、本質的な違いが あるわけではない。)

σ∈Sn, A= (a1, . . . ,an)∈M(n;K) に対して、AσAσ :=(

aσ(1), . . . ,aσ(n))

(i.e., Aσ の (i, j) 成分=a(j))

で定める (列ベクトルの置換)。

ei を第 i 成分のみが1 で、他の成分は0 であるn 次元ベクトルとする。n 次単位行列をI とすると、I = (e1, . . . ,en) である。

命題 0.1 (Iσ は右からかけると列ベクトルを置換する) σ ∈Sn, A∈M(n;K) に対して、

AIσ =Aσ.

証明 A= (a1, . . . ,an) とする。∀k ∈ {1, . . . , n} に対して、

Aek=ak

が成り立つことは高校以来おなじみであろう。

AIσ =A(

eσ(1), . . . ,eσ(n))

=(

Aeσ(1), . . . , Aeσ(n))

=(

aσ(1), . . . ,aσ(n))

=Aσ.

命題 0.2 ∀σ ∈Sn に対して、Iσ は実直交行列である(すなわち Iσ1 =IσT)。

証明 =j ⇔σ(i)̸=σ(j)であることに注意すると、一般に (

eσ(i),eσ(j))

=δσ(i)σ(j)=δij が 成り立つことが分かる。ゆえに {eσ(i)}ni=1 は正規直交系であるから、Iσ は直交行列である。

1

(2)

命題 0.3 IτIσ =Iτ σ. 特にIσ1 =Iσ1.

証明 A=Iτ = (eτ(1), . . . ,eτ(n)) とするとき、ak =eτ(k) (k= 1, . . . , n) であって、

IτIσ =AIσ =Aσ = (aσ(1), . . . ,aσ(n)) = (eτ(σ(1)), . . . ,eτ(σ(n))) =Iτ σ.

σ∈Sn, A=

 bT1

... bTn

∈M(n;K) に対して、σA

σA:=

 bTσ(1)

... bTσ(n)

 (i.e., σA の (i, j)成分=aσ(i)j)

で定める。

命題 0.4 A∈M(n,K), σ ∈Sn とするとき、

(Iσ)T A=Iσ1A =σA.

証明 A=

 bT1

... bTn

とおくとき、

(Iσ)TA= (Iσ)T(AT)T = (ATIσ)T = ((

b1, . . . ,bn )

Iσ )T

=(

bσ(1), . . . ,bσ(n))T

=

 bTσ(1)

... bTσ(n)

=σA.

昨日(2011年12月9日) 問題となった置換行列は、

P = (e1,eN+1,e2,eN+2,· · · ,eN,e2N) である。σ ∈Sn

σ(1) = 1, σ(2) =N + 1, σ(3) = 2, σ(4) =N + 2,

· · · ,

σ(2j−1) =j, σ(2j) =N +j,

· · · ,

σ(2N 1) =N, σ(2N) = 2N で定めるとき、P =Iσ.

A= (aij), σ∈Sn に対して、

Iσ1AIσ =(

aσ(i)σ(j)) .

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