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Academic year: 2025

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k 1 - 行列式による Cauchy 行列式の類似

木本 一史(琉球大・理) 若山 正人(九州大・数理)

n次正方行列 A= (aij)1i,jnα-行列式とは,パラメタαによる行列式の変型 det(α)A:= X

σSn

αnνn(σ)aσ(1)1· · ·aσ(n)n. (1)

のことである.ここでSnn次対称群,νn(σ) はσ∈Sn のサイクル分解に現れるサイクルの個数を表す.パラ メタの値が特別な場合として,det(1)は行列式を,det(1)はパーマネントをそれぞれ与える.本稿ではパラメタが α=1k(1≤k≤n−1)の場合を扱う.このパラメタの値は,巡回加群U(gln)·det(α)(xij)の既約成分が(generic なパラメタの場合に比べて)いくつか欠けるようなパラメタの値になっている(後述の(11)を参照のこと).

行列A= (a1, . . . ,an)Matm,nに対して,列に関するAk-重化A[k] Matm,kn

A[k]:= (

z }|k { a1, . . . ,a1, . . . ,

z }|k {

an, . . . ,an) (2)

で定義する.たとえばA=

a1 b1

a2 b2

a3 b3

Mat3,2 に対して,

A[2]=

a1 a1 b1 b1

a2 a2 b2 b2

a3 a3 b3 b3

Mat3,4, A[3]=

a1 a1 a1 b1 b1 b1

a2 a2 a2 b2 b2 b2

a3 a3 a3 b3 b3 b3

Mat3,6.

といった具合である.この記号法の下で,次のようなCauchy行列式の類似物が得られる.

Proposition 1. k, nを正整数とし,可換変数x1, . . . , xkn, y1, . . . , yn を用意する.

Cn,k(x, y) = µ 1

1−xiyj

1ikn 1jn

, Vn,k(x) = (xnij)1ikn 1jn

,

Cn,k(x, y) =Cn,k(x, y)[k], Vn,k(x) =Vn,k(x)[k] Matkn,kn

(3)

などとおく.このとき,等式

det(1k)Cn,k(x, y) = ∆n(y)k Q

1ikn 1jn

(1−xiyj)det(1k)Vn,k(x) (4) が成立する.ここで∆n(y) =Q

1i<jn(yi−yj)は普通の差積.(4)の左辺をk次のwreath Cauchy行列式,右辺 に現れるdet(1k)Vn,k(x)をk次のwreath Vandermonde行列式と呼ぶ.

Example 2 (k= 2 の場合). k= 2のときの(4)を具体的に書き下すと次のようになる:

det(12) 0 BB BB BB BB

@ 1 1−x1y1

1 1−x1y1

1 1−x1y2

1 1−x1y2

. . . 1

1−x1yn

1 1−x1y1

1 1−x2y1

1 1−x2y1

1 1−x2y2

1 1−x2y2

. . . 1

1−x2yn

1 1−x2y1

... ... ... ... . .. ... ...

1 1−x2ny1

1 1−x2ny1

1 1−x2ny2

1 1−x2ny2

. . . 1

1−x2nyn

1 1−x2ny1

1 CC CC CC CC A

= Y

1i<jn

(yi−yj)2 Y

1i2n 1jn

(1−xiyj) ×det(12) 0 BB B@

xn11 xn11 . . . x1 x1 1 1 xn21 xn21 . . . x2 x2 1 1

... .

.. . .. .

.. .

.. . .. .

..

xn2n1 xn2n1 . . . x2n x2n 1 1 1 CC CA.

(5)

(2)

(4)の証明には,det(1k)が満たす列の間の“交代性” I⊂ {1,2, . . . , n},|I|> k = X

wSn(I)

det(1k)(aw(1), . . . ,aw(n)) = 0 (6)

を用いる.ここでI⊂ {1,2, . . . , n} に対してSn(I) ={w∈Sn;x /∈I⇒w(x) =x}とおいた.

等式(4)でwreath Cauchy行列式det(1k)Cn,k(x, y)をwreath Vandermonde行列式det(k1)Vn,k(x)に帰着さ せた.det(1k)Vn,k(x)について,次の命題が成り立つ.

Proposition 3. det(1k)Vn,k(x)はwreath積SkSn=SknoSn<Sknの(行ベクトルの置換としての)作用 で相対不変である.

Cauchyの恒等式

Y

1i,jn

1 1−xiyj

= X

(λ)n

sλ(x1, . . . , xn)sλ(y1, . . . , yn) (7)

を 用 い る と ,等 式 (4) か ら ,kn 変 数 の Schur 多 項 式 sλ(x1, . . . , xkn) が wreath Vandermonde 行 列 式 の 比 det(1k)¡

xi11, xi21, . . . , xikn¢

det(k1)Vn,k(x) たちの線型結合で書けることが分かる.その明示公式の予想はあるが,現時点で はその証明は得られていない.

なお,det(1k)はMatn(C)上の多重線形汎関数の中で上記(6)のような交代性を持つものとして,以下のような 意味で特徴付けられる.n次正方行列全体Matn(C)上の多項式関数のなす代数をA(Matn(C))とする.これは

Eij = Xn k=1

xik

∂xjk

(8)

によってU(gln)-moduleとなる(Eij はgln の標準的な基底,xij はMatn(C)の座標関数).A(Matn(C))の部分 空間として,列ベクトルに関して多重線形な汎関数の全体

MLn= M

1i1,...,inn

C·xi11· · ·xinn (9)

U(gln)-submoduleとなる.各正整数k∈Nに対して ALkn:=n

f MLn;I⊂[n],|I|> k = X

τSn(I)

f(xτ(1), . . . ,xτ(n)) = 0o

(10)

とおくと,これらもまたU(gln)-submoduleとなる.この設定の下で,次が成り立つ.

Proposition 4. ALkn =U(gln)·det(1k)(xij)である.

証明には,[1]による結果

U(gln)·det(1k)(xij)= M

λ1k

(Eλ)fλ (11)

を用いる(Eλは最高ウェイトλを持つ既約最高ウェイト加群,fλはヤング図形(と同一視した)λを枠に持つ標準 盤の個数).

参考文献

[1] Matsumoto, S. and Wakayama, M.: Alpha-determinant cyclic modules of gln(C). To appear in J. Lie Theory.

[2] Kimoto, K. and Wakayama, M.: Analogue of the Cauchy identity via1k-determinants. Preprint (2005).

Referensi

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