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2 位相空間の ABC

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数学 IIB 演習 No. 4

10月22日配布 担当:戸松 玲治

2 位相空間の ABC

2.6 近傍系, 基本近傍系, 第一可算公理

 第二可算公理は位相空間の大域的な性質である. これからやりたいのは,第一可算公理というもの で,こちらは局所的な性質である. 局所的な構造を調べるためには,近傍(neighborhood)という概念 が役立つ.

定義 2.1 位相空間(X,O)の点x∈Xを考える. 部分集合W ⊂Xxの近傍であるとは,x∈W かつxW の内点であることをいう.

近傍で開集合(閉集合)のものを開近傍(閉近傍)という.

問題 81 (1pt) ユークリッド空間Rnの点x∈Rnの開近傍と閉近傍を1つずつ取ってみよ.

定義 2.2 位相空間(X,O)の点x∈Xを考える. xの近傍となる集合全部の集まり(集合族)をN(x) と書き, xの近傍系とよぶ.

問題 82 (1pt) 近傍系N(x)は次の性質をもつことを示せ.

V1, V2∈N(x)⇒V1∩V2∈N(x).

V ∈N(x), V ⊂W ⇒W ∈N(x).

 具体的な位相空間の近傍には,典型的な集合があることが多い. 例えばユークリッド空間Rnにお いて,原点x= 0を考えよう. そこで

U(x) :={U(0,1/n)|n= 1,2, . . .}

とおくと,近傍の族になっている. もちろんN(x)全部ではないが,これが基本的に大事であることは 予想出来るだろう. なぜそう感じるかというと, 近傍というのは小さければ小さいほど点の周りの状 況をよく把握しているものと考えるものであるからである. 今0のどんな近傍W を考えても, nが 十分大きければU(0,1/n)⊂Wとなる. つまりWで0付近を眺めるよりもU(0,1/n)を使って眺め た方がより精密なのである. だから上の集合族U(x)だけで0の周りの様子が分かるのである. この ようなU(x)を抽象的に定義しよう.

定義 2.3 (X,O)を位相空間,点x∈Xの近傍系N(x)を考える. 近傍の族U(x)⊂N(x)が次の条件 をみたすとする:

∀W ∈N(x),∃U ∈ U(x) s.t. U ⊂W.

このとき,U(x)はxの基本近傍系とよぶ.

問題 83 (1pt) ユークリッド空間Rnの点xの基本近傍系を1つあげなさい.

問題 84 (1pt) 離散位相空間Xを考える. このとき点xの基本近傍系としてU(x) :={{x}}が取れ ることを示しなさい.

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定義 2.4 (X,O)を位相空間とする. 各点x∈Xが高々可算個の元からなる基本近傍系をもつとき, (X,O)は第一可算(first countable)である,あるいは第一可算公理(first axiom of countability)をみ たすという.

問題 85 (1pt) ユークリッド空間Rnは第一可算であることを示せ.

問題 86 (1pt) 第二可算な位相空間は第一可算であることを示せ.

 逆は成り立たないことを次に見よう.

定義 2.5 Rにおいて, 半開区間の族S ={[a, b)|a, b∈R, a < b}を考える. Sが生成する位相を考 えたとき,RをSorgenfrey直線(ソルゲンフレイちょくせん)という.

 Sorgenfrey直線はRに普通じゃない位相を入れたものなので, いろいろな反例を構成するときに

役立つ.

問題 87 (1pt) Sorgenfrey直線Rにおいて, S ={[a, b)|a, b∈R, a < b}が位相の基になることを 示せ.

問題 88 (1pt) Sorgenfrey直線Rを考える. x∈Rに対して,U(x) :={[x, x+ 1/n)|n∈N}とおく と,これが基本近傍系になることを示せ. Sorgenrey直線は第一可算である.

問題 89 (2pt) Sorgenfrey直線Rは第二可算ではないことを示せ(ヒント: [矢野p.70]を見よ).

 第一可算でない位相空間の例もあげておこう.

定義 2.6 集合Xに次のように集合族T を定める:

T :={A∈2X|A=orX\Ais finite}.

つまりA∈ T なのは, Aが空集合か, 補集合が有限集合のときである. この集合族はX に位相を定 める. この位相をcofinite topology(有限補集合位相)という.

問題 90 (1pt) cofinite topologyは実際に位相であることを示せ.

問題 91 (1pt) 非可算集合X(たとえばR)にcofinite topologyを入れて位相空間とすると, 第一可 算でないことを示せ.

問題 92 (1pt) 高々可算集合X(たとえばQ)にcofinite topologyを入れて位相空間とすると,第二

可算(したがって第一可算)であることを示せ.

問題 93 (1pt) cofinite topologyの入った位相空間Xの部分集合Y に相対位相を入れる. するとそ の相対位相はまたY でのcofinite topologyに一致することを示せ.

問題 94 (1pt) cofinite topologyの入った位相空間(X,TX), (Y,TY)を考える. これらが同相である ことの必要十分条件はXY の濃度が等しいことであることを示せ.

問題 95 (1pt) C = C1にザリスキ位相(Zariski topology)を入れて位相空間とする. この位相は cofinite topologyに一致することを示せ.

参考文献

[矢野]矢野 公一 「距離空間と位相構造」 共立出版

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