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Academic year: 2024

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(1)

力学Ⅰ

5

ベクトルと速度・加速度

平面内(2次元)の運動や空間(3次元)の運動を考えよう。

直線上(1次元)の運動と違って,物体が運動する向きや,運動の向きが変わ る(曲がる)ことを,しっかりと表現しなければならない。

そのために,ベクトルとしての速度・加速度を用いる。

(力学Ⅰでも直線運動する物体の速度・加速度に符号を付けて,その向きを 表していた。1次元のベクトル)

ベクトルの計算

Ar Br

を作図せよ。

ar=−54),br=

(61),

5

=1

k のとき,cr=k(br ar)

を数値で求めよ。

x =

a −5bx = 6 だから,cx = k(bxax)=

5 )} 11 5 ( 6 5 {

1× − − =

y =

a 4by =1 だから,cy =k(byay)=

5 } 3 4 1 5 {

1× − =−

cr=

 5

11, 

−  5

3         ← 成分を並べて表せ(成分表示)

2次元平面(x-y平面)内の運動 速度ベクトル (単に速度と呼ぶ)

時刻tのときPrr(t)にいる。

時間∆t経過するとQrr(t+∆t)に移動する。

変位(移動量)∆rr rr

∆ =rr(t+∆t)−rr(t) 平均の速度

t r

r

t t r t t r

∆ ) ( )

( r

r + −

=

(瞬間の)速度は

t t r t t r t

t r

t

t

) ( ) lim (

lim ) (

0 0

r r

r r + −

=

=

v 微分を使って 

t t t r

d ) ( ) d ( r = r

v  と表す。

[m]

x [m]

y

O P

Q

) (t rr

) (t t rr +∆ rr

∆ ) vr(t

軌道

=運動の道筋

k A k Ar r

=1

  Ar

の大きさを  

k

1倍したベクトル Ar

Br

(2)

力学Ⅰ

6

※ 速度はベクトルである。 速度vrの大きさvを速さ(speed)と呼ぶ。

速度vrの向きは,物体の運動方向(軌道の接線方向)である。

加速度ベクトル  (単に加速度と呼ぶ)

速度の変化量 ∆vr は,

vr

∆ =vr(t+∆t)−vr(t)

平均の加速度は,

t

vr

t t t t

∆ ) ( )

( v

vr + −r

=

(瞬間の)加速度は,

t

t

vr

0

lim t

t t t

t

) ( ) lim (

0

v vr + −r

=

微分を使って  ar(t)= t

t d

) ( dvr

  と表す。

※ 加速度arの向きは,運動方向と必ずしも同じではない。

加速度ベクトルarを,運動の方向に平行な加速度ar//と垂直な加速度

arに 

分解して考えよう。ar= ar//

+ar

運動方向に平行な加速度ar//は,直線運動の加速度と同じ意味を持ち,

物体の速さの増加や減少を表す。(アクセルとブレーキに対応)

運動方向に垂直な加速度arは,何を意味するか?

例:一定の速さvで,カーブを曲がる場合

≠0

ar ,加速度が生じている。

arの向きは曲がる方向)

※速さvが一定でも,運動の向きが 変化すれば,速度vrは変化する。

運動方向に垂直な加速度arは,

速度ベクトルvrの向きが変化する

(運動の向きが変化する)

ことを表す。(ハンドル操作に対応)

[m]

x [m]

y

O

P Q

) vr(t

) (t+∆t vr

) vr(t

) (t+∆t vr

vr

) (t ar

t0のとき)

v v

ar

v v ar

) vr(t

v v

v r r

r

∆ +

= +

) (

) (

t t t

t a

vr= r⋅

(3)

力学Ⅰ

7

☆ ベクトル量の微分を求めるには,各成分を微分すればよい。

= )

vr(t

(

vx(t), vy(t)

)

=

 

t t y t

t x

d ) ( d d ,

) (

d ,

= ) (t

ar

(

ax(t), ay(t)

)

= 



t t t

t y

x

d ) ( d d ,

) (

dv v

練習(ア)  x-y平面内を運動する物体を考える。(長さの単位は[m]とする。) 時刻ts]の物体の位置はrr(t)=

(

x(t), y(t)

)

=

(

2t, 4t2+8t

)

で表される。

① 物体の軌道を描け。

② 位置rr(1.0)=(   ,       )とrr(1.5)=(   ,       )を作図せよ。

③  rr(1.0) からrr(1.5) へ移動したとき の,変位ベクトル∆rr を作図せよ。

④  ∆rrrr(1.0) rr(1.5) を用いて式で表 し,さらに成分で求めよ。

= rr

rr(1.5) −rr(1.0)   =(  ,  )[m

⑤  t =1.0s]と1.5s]の間の平均の速度vrを求めよ。

  ∆t= 1.5[s]−1.0[s]=0.5svr = =

t r

r

(      ,      )=(      ,      )  [m/s]

⑥  t =1.0s]のときの速度vr(1.0)を作図せよ。

⑦ 時刻tの速度vr(t)を,rr(t)=

(

x(t), y(t)

)

の各成分(座標)を微分して求めよ。

= )

vr(t

(

vx(t), vy(t)

)

= =

 

t t y t

t x

d ) ( d d ,

) (

d 



 − +

t t t t

t

d ) 8 4 ( d d ,

) 2 (

d 2

(

2, −8 +8

)

= t   [m/s

⑧ 速度vr(1.0)を成分で求めよ。

= ) 0 . 1

vr(  

(

2, 0

)

  [m/s

2 4

1 −1

5 . 0

1

5 . 0

1

2 −2

3 3

O

x y

4 2

4

2

) 0 . 1 ( rr

) 0 . 1 vr(

) 5 . 1 ( rr

rr

(4)

力学Ⅰ

8 運動方程式とベクトル

平面内や空間内の運動の場合,運動方程式もベクトルの式として扱う。

運動方程式:mar(t)=Fr(t)

このベクトルの式は,平面運動の場合, x成分,y成分の2つの方程式

(空間運動の場合は,x成分,y成分,z成分の3つの方程式)

をまとめて表している。

運動方程式のx成分(x方向の運動方程式):max(t)=Fx(t)    運動方程式のy成分(y方向の運動方程式):may(t)=Fy(t) 物体に作用する合力(力の和)Fr(t)

の各成分の式を求めて,運動方程式の各 成分の式を立てる。

練習(イ) 質量mの物体に作用する合力Fr(t)

が,Fr(t)=

(

105y(t)

)

N] で表されるとき,この物体の運動方程式の各成分の式を立てよ。

運動方程式のx成分:max(t)= −10 運動方程式のy成分:may(t)= −5y(t)

この各方向の運動方程式を,力学Ⅰで学んだ直線運動の場合と同様な手順で解 けば,x方向とy方向のそれぞれの運動を表す式(解)x(t)y(t)が求められ る。

練習(ウ)質量mの物体に作用する合力Fr(t)

が,Fr(t)=

(

2vy(t)−2vx(t)

)

N] で表されるとき,この物体の運動方程式の各成分の式を立てよ。

運動方程式のx成分:max(t)= 2vy(t) 運動方程式のy成分:may(t)= −2vx(t)

練習(ウ)の方程式は,x方向の加速度ax(t)y方向の速度vy(t)によって決 まり,y方向の加速度ay(t)x方向の速度vx(t)によって決まる,とう形に なっている。このような場合は,x方向の運動方程式とy方向の運動方程式を 別々に解いて,運動を決めることができない。2つの方程式を連立させて解く 必要がある。(力学Ⅱでは扱わない)

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