山梨学院大学 国際交流センター Vol.11 2019.8
短期留学生からのメッセージ
~一年を振り返って~
特 集
ことば以上に価値のあるものを得ました!
小さな勇気でチャンスをつかみ、
小さな成功を積み重ね、
それを大きな自信につなげる 2018年9月入学山梨学院大学短期留学プログラム修了
パジャジャラン大学、リア外国語大学、ビヌス大学(以上インドネシ ア)、南昌大学、南開大学、杭州師範大学、寧波工程学院(以 上中国)、貿易大学ホーチミン、フエ外国語大学(以上ベトナム)、
カセサート大学(タイ)、ウラジオストク極東連邦大学(ロシア)、から の22名の留学生が本学を旅立ちました。
修了した留学生の声を紹介します。
杭州師範大学 姜裴翌さん 留学のおかげで、自立心と計 画性が持てるようになった。日 本の歴史や文化、伝統などに 対する理解もでき、今後は中 国だけに拘ることなく、もっと広 い世界に向けて、心と心の交 流をしていきたいと思っている。
フエ外国語大学 HO THI THANH TAMさん 日本で驚いたことは、多くの日本人が 歩行者優先を真面目に守り、道も綺 麗で、ゴミの分別などのルールもしっかり 守ることです。また、山梨は景色や空気 がとてもきれいで、「昔」と「今」との調和的共存
や人の気遣いがしみじみ感じられ、皆とても親切でした。
南昌大学 黄淇さん YGUでの短期 留学を通して、
授業以外のこ とを多く学んだ。
特に異文化理 解に関しては、
互いに客観的に
理解し、尊重し合うことが交流の前提 条件だと気付いた。さらに、異文化理 解に対する考え方の甘さも身をもって 実感した。異なる価値観、考え方を受 け入れられる寛大な心を持ち、それを 受け入れようと努力することこそが、異 文化を理解するうえで大切なことだと 思った。
カセサート大学
PRAPANPAS KOCHAKORNさん 子どもの頃から私にとって大学はただの勉 強のための場所であった。しかし、今は留 学の楽しさに気づいた。友達と他愛のない ことを話したり、一緒にご飯を食べたり、とても楽しかった。また、着物 を着て写真を撮り、ガイドのような仕事もし、今まで経験したことのな いこともさせてもらい、自分の世界が広がったような気がする。ここで 体験した全てのことが、きっと私にとってかけがえのない宝物になるで あろう。
谢谢!
Terima kasih
ขอบคุณค่ะ / ขอบคุณครับ Cámơn Спасибо 皆さん本当に「ありがとう!」山梨学院大学 国際交流センター 発行:2019年8月
客員研究員に聞く
~中国の日本語教育事情とグローバル社会~
武漢平成日本語培訓学校は2005年に設立さ れ、武漢市内に6つの分校を持つ、本学の提携校です。
本学では、7月より1か月、客員研究員として2名の日 本語教員を受け入れました。今回は、「中国の日本語教 育事情」と「グローバル社会を生きていく上での大切な要 素」についてインタビューしました。
彭坤 先生
馮暁娟 先生 中国国内の日本語教
育について言うと、ほぼ 試験対策を中心に進め られています。そのため、
話す力は重視されていま せん。周りも中国人ばか りですから、口を開けると 自然と中国語が出てきて しまいます。交流の際、
日本語のみの場をつくれ たらと思います。
グローバル化はこれから の国際社会において必 然的な趨勢であり、私 は何事も積極的に取り 組むべきだと思います。
時代の変化と発展に 適応するには、何より、
お互いに相手を理解し ようという姿勢が不可 欠だと思います。
中国における日本語教育は 主に受験勉強を中心に行わ れています。特に留学のため に日本語を勉強した学生た ちは、それぞれの学校の入学 試験を経ていることから、日 常生活に困らない程度の日 本語能力は備わっているは ずです。しかし、会話、記述 などの応用能力はまだまだ不 十分だと感じます。
グローバル社会を生きていく 上で大切な要素はコミュニ ケーション能力だと思います。
相手に自分の考えを きちんと伝えるには語学 力だけでなく、相手の 文化や習慣も身に付 けなければなりません。
コミュニケーション能力は お互いを理解するために 欠かせないものです。