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市川総合病院皮膚科

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Academic year: 2024

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市川総合病院皮膚科

プロフィール

1. 教室員と主研究テーマ

教授 高橋 愼一 難治性粘膜疾患の診断と治療法の確立

准教授 河野 通良 掌蹠膿疱症患者の口腔マイクロバイオーム解析、口腔癌細胞の増殖におけ る足場環境とデスモグレイン3発現量の関連についての研究

助教 馬場 裕子 皮膚 T 細胞リンパ腫の臨床病型および病理所見の変化についての考察

2. 成果の概要

1) 難治性粘膜疾患の診断と治療法の確立

①口腔扁平苔癬と口腔苔癬様病変の二つの病勢評価法の比較検討

口腔扁平苔癬(OLP)と口腔苔癬様病変(OLL)の病勢評価法については世界的コンセンサスが得られて おらず、個々の研究で病勢評価法が異なり、治療法に関する研究の比較検討が困難になっている。本邦 において病勢評価法を統一すべく、既に有用性が検証されている2つの方法(REU scoring system(REU) とEscudier test(Esc)を当院含む3施設で比較検討行った。OLP23例とOLL7例の口腔内写真を各施設 で 5-6名が2回評価を行った。同一評価者間と異なる評価者間の再現性をスペアマンの順位係数で確 認した。2つの方法とも施設によらず再現性が高く有用であったが、REUのほうがEscよりより簡便で あった。(日本口腔内科学会雑誌27(2):89-90,2021第31回日本口腔内科学会、第34回日本口腔 診断学会で発表)

②ベーチェット病にたいするアプレミラストの使用経験2019年9月、ベーチェット病(BD)の口腔内 潰瘍にアプレミラストが承認された。このたびBDの標準的治療のコルヒチン等でコントロールしてい た患者が肝機能障害生じたため、アプレミラスト内服に切り替え、良好な結果が得られたため症例報 告した。患者は口腔内アフタ、毛嚢炎様皮疹、陰部潰瘍があり。BD不全型と診断。治療はアフタ、陰 部潰瘍にコルヒチンおよび半夏瀉心湯、毛嚢炎様皮疹ミノマイシンを要した。症状は落ち着いたが、肝 機能障害が見られたため内服減薬したところ症状再燃。そこでアプレミラストのみ内服とした。肝機 能は改善し、現在まで口腔内アフタ、毛嚢炎様皮疹共に落ち着いている。本剤の有用性が確認された。

(日本口腔内科学会雑誌27(2):90,2021第31回日本口腔内科学会、第34回日本口腔診断学会で発 表)

2)掌蹠膿疱症患者の口腔マイクロバイオーム解析

掌蹠膿疱症患者では歯性病巣感染と関連があり、歯科治療後に多くの症例で症状が改善するが、半数 近くは改善しない。両者の治療予後の違いに起因するマイクロバイオームの影響を調べるため、症状 が改善する患者群と改善しない患者群の口腔マイクロバイオームを比較した結果、症状改善群のマイ クロバイオームは非改善群とは有意に異なっており、高い多様性を示していた。(Journal of Dermatological Science. 104(3):193-200. 2021.)

3)口腔癌細胞の増殖における足場環境とデスモグレイン3発現量の関連についての研究

口腔扁平上皮癌(OSCC)ではデスモグレイン3 (DSG3) が高発現している。足場環境の違いによるDSG3 の発現量とOSCC細胞の増殖能、遊走能との関係を調べたところ、足場依存性増殖 (AD)では, DSG3の 発現が低い細胞株で増殖能と遊走能が高かった。足場非依存性増殖 (AID)ではADと反対に、DSG3の発 現が高い細胞株で増殖能が高かった。DSG3の発現はAIDにおいて顕著に上昇しており、DSG3の発現が 高い細胞株で細胞凝集を認めた。ADではDSG3のノックダウンにより細胞増殖能が上昇した。以上の結 果からADではDSG3の発現の減少が、AIDではDSG3の発現の上昇が細胞増殖に寄与しており、足場環 境の違いによって逆の効果を示すことがわかった。(第 66 回日本口腔外科学会総会・学術大会、日本 研究皮膚科学会第46回年次学術大会・総会で発表)

4)皮膚T細胞リンパ腫の臨床病型および病理所見の変化についての考察

皮膚に生じる悪性リンパ腫の約90%以上は皮膚T細胞性リンパ腫で、菌状息肉症、セザリー症候群、

など多数の病型に分類される。その中でも最も頻度が高いものが菌状息肉症で、原則的に湿疹様の紅 斑を呈する紅斑期から発症し、数年から数十年かけて局面期、腫瘍期、紅皮症と病期は進行する。今回 我々は下顎部の紅色結節から発症し、7年の経過を経て菌状息肉症様の紅斑を呈するようになった皮 膚 T細胞リンパ腫の症例を経験した。経過中異なる臨床病型を呈したが腫瘍細胞の遺伝子再構成パタ ーンは同一で、一連の病態と考えられた。現在は皮膚 T細胞リンパ腫の臨床病型および病理所見の変

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化について考察している。同一遺伝性変異を持つものの異なった臨床病型を呈するのが特徴的で、今 後も症例を集積して、口頭発表や誌上発表を行う予定である。

3. 学外共同研究

担当者 研究課題

学外研究施設

研究施設 所在地 責任者

河野 通良 患者検体を用いた自己免疫性皮膚疾 患発症機序の解明

慶應義塾大学医学 部皮膚科学教室

東京都新 宿区信濃 町35

天谷雅行

4. 科学研究費補助金・各種補助金

研究代表者 研究課題 研究費 科研費の場合は種別も記載

河野 通良 掌蹠膿疱症患者の口腔マイクロバイオーム解析研究 文部科学省研究費補助金 基盤研究C

河野 通良 Research for the clinical biomarkers in the oral microbiome of Palmoplantar Pustulosis patients

医師主導臨床研究 日本ベーリンガーインゲ ルハイム株式会社

5. 研究活動の特記すべき事項 受賞

受賞者名 年月日 テーマ 学会・団体名

河野通良 2021.12.13

3 minutes presentation award

Two opposite effects of desmoglein 3 on the growth of oral squamous cell carcinoma between anchorage- dependent and -independent conditions

日本研究皮膚科学 会

6. 教育に関する業績、活動

教育に関する講演(医学・歯学における教育をテーマとするものに限る)

講演者 年月日 学会・研究会・会議名 開催地

馬場裕子 2021.11.14 第85回日本皮膚科学会東京支 部学術大会

ハンズオンセミナー 3

【今さら聴けない皮膚病 理の所見やサイン】

チューター

東京

Referensi

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