• Tidak ada hasil yang ditemukan

微生物によるビタミン生産

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2024

Membagikan "微生物によるビタミン生産"

Copied!
6
0
0

Teks penuh

(1)

1.はじめに

2010 年は,日本で鈴木梅太郎博士によるビタミン B1発見(1910 年)から 100 周年にあたり,多くのす ぐれたレビューや講演会開催を目にした.特に鈴木梅 太郎博士の弟子が創設され,5 つの重要なビタミン生 産プロセス研究をされた京都大学「発酵生理及び醸造 学研究室」ご出身の清水昌先生のレビューでは,「微 生物が支えるビタミン類の工業生産」をまとめられて いる(清水,2012).本稿では,「微生物によるビタミ ン生産」について,日本微生物資源学会誌読者の皆様 に,生産プロセスで使用される主な微生物の紹介と筆 者が研究生活を送ったロシュ社ビタミン部門(現 DSM Nutritional Products AG)で行われたビタミン 生産微生物の探索・育種研究開発の事例 2 つを含むミ ニレビューをお届けしたい.

2012 年は,「ビタミン」という名称誕生の 100 周年 であった. ポーランド人 Casimir Funk が 1912 年に 生命のアミンを意味する Vitamine(Vital + amine;

後に amine が含まれない化合物に使用できる Vitamin と改称された)という用語を提唱した.ビタミン原料 の世界トップサプライヤーであったロシュは 80 年余 前からビタミン研究開発製造を始めた.その非営利団 体で,栄養研究で評価の高い世界的なシンクタンクの サイト・アンド・ライフ(Sight and Life)の出版物,

世界の微量栄養素欠乏と人類の戦いに関する歴史につ

いての書籍「Micronutrients, Macro Impact: The story of vitamins and a hungry world(微量栄養素 とその大きなインパクト:ビタミンと世界飢餓の物 語)」からもグローバル視野でのビタミン生産の研究 開発の歴史を引用し紹介する.

最近の話題を含め,「こんな菌がこんな役に立って いるのか」とイメージして頂けるように,ファッショ ンショー宜しく菌達に次々と登場してもらおう.

2.ビタミン命名から 100 年の歴史

ビタミンには,脂溶性 4 種[A, D, E, K]と水溶性 9 種[B1,B2,ナイアシン(B3),パントテン酸(B5),

B6,ビオチン(B7),葉酸(B9),B12,C]があり,そ の発見,単離,構造決定,合成が達成された歴史的経 緯を表 1 に示す. 8 種類の水溶性 B ビタミン群は最 初は単一物質と考えられたが,後に化学的に別物であ ることが見出された.ほとんどのビタミンが 20 世紀 初頭に発見され,それから 20 世紀半ばには,ほぼ全 合成に成功している.ビタミン B12は,その構造の複 雑さから 1972 年になって初めて合成に成功している.

“ビタミン”と“アルファベット”の組み合わせによ るビタミンの命名法を 1921 年に提唱したのは,英国 の生化学者 Sir Jack Cecil Drummond である.最初 にビタミンの統一命名法に従って命名されたのがビタ ミン A である.

プロビタミン A は,カロテノイドであるベータカ ロテンとして同定されたが,その他現在までに自然界

第 9 回  

微生物によるビタミン生産

─ビタミン命名 100 周年─

新城雅子

MS BioConsulting 〒248─0017 神奈川県鎌倉市佐助 2─2─12

Microbial production of vitamins

─ The 100

th

anniversary of vitamin concept ─

Masako Shinjoh

MS BioConsulting, 2─2─12, Sasuke, Kamakura-shi, Kanagawa 248─0017, Japan 連載「微生物の産業利用─はたらく有用微生物」

E-mail: [email protected]

(2)

から発見された 600 種以上のカロテノイドのうち 50 種以上がプロビタミン A 様作用を示した.ベータカ ロテン以外のカロテノイドでは,カンタキサンチン,

アスタキサンチンなどのキサントフィル類と分類され る化合物が抗酸化物質として研究報告されている.

3.微生物によるビタミン生産研究開発の源流の話 スイスバーゼルに本社を置く製薬企業であるロシュ 社やノバルティス社の起源について少し述べよう.

1758 年にヨハン・ルドルフ・ガイギーが薬種店を開き,

生薬や天然染料を扱った.19 世紀末(1886 年)の創 業当初,スイス・バーゼルのライン川沿いで当時の贅 沢品の絹リボンやアセテートの開発から作り出された 生地のための染料産業とデザインも盛んになった.こ の染料を合成で生産する化学会社が現在のロシュ社や ノバルティス社に発展している.今でもこのバーゼル では薬草系のクスリが町の薬局でも多く販売されてお り,かっての染料取引所の瀟洒な建物がライン川沿い に保存されている.1900 年には,京都で染料問屋と して創業した長瀬産業がバーゼル産合成染料の日本へ の輸入を開始している.余談になるが,バーゼルでは デザインも発展し,有名なデザイン学校バーゼル造形 学校(Schule für Gestaltung Basel)や,世界的に有 名な建築事務所ヘルツォーク & ド・ムーロン(Herzog

& de Meuron)他多くの建築事務所がある.北京オリ ンピックの鳥の巣ドームの斬新なデザインをご記憶か もしれない.ロシュ社,ノバルティス社は,進取の気 性を有する建築家による近未来的デザインの社屋建設

でも知られている.さて,この染料化学企業が活躍し 始めたころ,1911 年に前述の Funk は米糠から抗神 経性因子を抽出し,1912 年に“生命のアミン”を意 味するビタミンと命名する(現在のビタミン B1).日 本では,この 1911 年に先立つ 1910 年に鈴木梅太郎博 士が脚気の研究中に“オリザニン”(後のビタミン B1)を発見した.

ビタミン B1とほぼ同時期にビタミン C が発見され,

その後,1933 年にライヒシュタイン(1950 年ノーベ ル生理医学賞)がその化学合成に成功する.このプロ セスに酢酸菌によるソルビトールからのソルボース発 酵が含まれている.ビタミン C は,近年まで「ライ ヒシュタイン法」を用いて,バーゼルから車で 15 分 ほどのライン川沿いにあるドイツ・グレンザッハで,

ロシュ社により長らく生産されていた.現在は,英国 北部スコットランド地方ダルライにおいて品質の高い ビタミン C“Quali-C”として,中国以外で西洋諸国 唯一の生産を維持している.

ビタミン B2(リボフラビン)は 1920 年に発見され,

1933 年に単離,1935 年に全合成された.その後,ロシュ 社ではビタミン B1,E,K,パントテン酸,ビタミン B6,D と開発が続き,1960 年代に精神安定剤が登場 し売上世界 1 位の製薬会社になるまでの約 30 年,各 種ビタミン生産で経営を牽引した.

4.現在のビタミン微生物生産研究開発状況

現在までに,微生物生産が報告されているビタミン の例を表 2 に,カロテノイドの例を表 3 に示す.ビタ 表1 The history of vitamins

Vitamin Alternative name Discovery Isolation Structure Synthesis Fat-soluble

Vitamin A Retinol 1909 1931 1931 1947

Provitamin A b-carotene 1831 1831 1930 1950

Vitamin D Calciferol 1918 1932 1936 1959

Vitamin E Tocopherol 1922 1936 1938 1938

Vitamin K Phylloquinone 1929 1939 1939 1939

Water-soluble

Vitamin B1 Thiamine 1897 1926 1936 1936

Vitamin B2 Riboflavin 1920 1933 1935 1935

Vitamin B3 Niacin 1936 1936 1937 1994

Vitamin B5 Pantothenic acid 1931 1938 1940 1940

Vitamin B6 Pyridoxine 1934 1938 1938 1939

Vitamin B7 Biotin 1931 1935 1942 1943

Vitamin B9 Folic acid 1941 1941 1946 1946

Vitamin B12 Cobalamin 1926 1948 1956 1972

Vitamin C Ascorbic acid 1912 1928 1933 1933

Micronutrients, Macro Impact: The Story of Vitamins and a Hungry World, Sight and Life より引用

(3)

ミン生産菌(ビタミン含有食品も含む)が実際に工業 レベルで用いられているビタミンには,ビタミン B2

(Bacillus subtilis, Ashbya gossypii),B12(Pseudomonas denitrificans, Propionibacterium),C(Gluconobacter, Ketogulonicigenium vulgare),パントテン酸の合成中 間体であるパントラクトン(Fusarium oxysporum),

K(Arthrobacter nicotianae, B. subtilis(B. natto))

などがある.最近のビタミンおよびビタミン様物質の 微 生 物 生 産 に 関 す る レ ビ ュ ー(Hohmann &

Stahmann, 2009)も参照されたい.

カロテノイド生産菌が実際に工業レベルで用いられ ているカロテノイドには,ベータカロテン(Dunaliella),

表2 発酵生産プロセスが開発されているビタミン

ビタミン 工業生産法 醗酵生産・研究

使用微生物群 微生物名

D 化学合成 放線菌など Saccharomyces cerevisiae

(中間体 Ergosterol 生産)

K 化学合成 細菌 Flavobacterium sp.

Arthrobacter nicotianae Bacillus natto

B1 化学合成 細菌 Bacillus subtilis

B2 化学合成または

発酵 細菌,菌類など Ashbya gossypii

Bacillus subtilis

B6 化学合成 細菌など Flavobacterium sp.

Rhizobium meliloti

B12 発酵 細菌 Propionibacterium freudenreichii

Pseudomonas denitrificans

C 化学合成および

発酵の併用 細菌 Gluconobacter

Ketogulonicigenium vulgare パントテン酸

化学合成 細菌 Escherichia coli

Corynebacterium

酵素反応 カビ Fusarium oxysporum

ビオチン 化学合成 細菌 Serratia marcescens

E. coli, B. sphaericus

Biotechnology of Vitamins, Pigments and Growth Factors, Elsevier 1989,発酵ハンドブック,

共立出版 2001,微生物の事典,朝倉書店 2008 より引用

表3 発酵生産プロセスが開発されているカロテノイド

カロテノイド 工業生産法 醗酵研究

使用微生物 微生物名

ベータカロテン 化学合成または発酵 微細藻類,酵母,細菌 Dunaliella salina  Blakeslea trispora アスタキサンチン 化学合成または発酵 微細藻類,酵母,細菌 Haematococcus pluvialis

Phaffia rhodozyma

リコペン 植物抽出(トマト) 細菌 Blakeslea trispora

Streptomyces chrestomyceticus ルテイン 植物抽出(マリーゴールド) 微細藻類,菌類 Chlorella pyranoidosa

Dacrymyces deliquescens

ゼアキサンチン 植物抽出 (パプリカなど) 細菌 Flavobacterium sp.

フコキサンチン モズクから抽出 モズク盤状体 Cladosiphon 

okamuranus

Biotechnology of Vitamins, Pigments and Growth Factors, Elsevier 1989,発酵ハンドブック,共立出版 2001,微生物の事典,朝倉書店 2008 より引用

(4)

アスタキサンチン(Haematococcus など)がある.

最近では,モズクのような大型藻類を微細藻類のよう に培養する系の開発(伊波ら,2011)も行われており 興味深い.

5.ビタミン C 発酵生産

微生物がビタミン生産に貢献した最初の例は,ビタ ミン C 合成の中間体である L─ソルボースを D─ソル ビトールから酸化発酵で生成する酢酸菌の仲間である Gluconobacter 属の菌である(図 1 M1 プロセス).本 連載の第 7 回で星野達雄氏により「微生物による有機 酸発酵」がレビューされており,そのなかで,ビタミ ン C 生産の中間体,2─ケト─L─グロン酸発酵について 紹介されている(図 1 M2 プロセス).本稿では,微 生物によるビタミン C の直接生産の例(図 1 M3 プロ セス)を紹介する.

細菌によるビタミン C(アスコルビン酸)の直接発 酵(図 1 M3 プロセス)は,主に 2 種類報告されている.

L─ソルボースから 2─ケト─L─グロン酸を効率良く生産 する Ketogulonicigenium vulgare が,L─ソルボソン から 2─ケト─L─グロン酸に加え,アスコルビン酸をも 生産することが報告されている.基質を L─ソルボー ス,D─ソルビトールにしても,2─ケト─L─グロン酸とア スコルビン酸を同時生産した(Sugisawa et al., 2005).

その生産に関与する酵素 L─ソルボソン脱水素酵素が 精製,クローン化され,PQQ を補酵素とする可溶性 酵素であることが報告されている(Miyazaki et al.,

2006).また,酢酸菌 Gluconobacter oxydans からも L─ソルボソンから 2─ケト─L─グロン酸に加えアスコル ビン酸を生成する L─ソルボソン脱水素酵素が精製,

クローン化された (Berry et al., 2005).こちらの酵素 も PQQ 依存性であるが膜結合型であった.その塩基 配列は前述の K. vulgare のものとは大きく異なって いた.

さらにアスコルビン酸生産改良に関与する遺伝子候 補群が報告された(Beuzelin Ollivier et al., 2006).尚,

上述の 2 つの L─ソルボソン脱水素酵素の反応機構の 考察を含むアスコルビン酸工業生産についてのレ ビューが最近まとめられた(Pappenberger et al., 2013).これら生育の早い細菌によるアスコルビン酸 生産プロセスが工業生産に使用される日が待たれる.

その他,アスコルビン酸の微生物生産に関するレ ビ ュ ー を 参 照 さ れ た い(Bremus et al., 2006;

Hancock, 2009).

6.ビタミン B2発酵生産

Bacillus subtilis によるビタミン B2生産菌の構築は,

米国ボストンに所在するベンチャー企業 OmniGene で始められ(Perkins et al., 1999),ロシュ社で菌株育 種,プロセス開発が続けられた.詳細は,最近まとめ られた B.subtilis(図 2)および Ashbya gossypii によ るリボフラビン生産に関するレビューを参照されたい

(Hohmann & Stahmann, 2010).両菌によるリボフラ ビン生産プロセスは,現在実用化されている.

図1 ビタミンC発酵プロセス M1:Reichstein 法の L─ソルボース発酵

M2:L─ソルボースまたは D─ソルビトールからの 2KGA 発酵

M3:L─ソルボソン,L─ソルボース,D─ソルビトールからのアスコルピン酸発酵

(5)

7.おわりに

100 年に渡り研究開発されたビタミン,カロテノイ ド生産のバイオプロセスを駆け足でご覧頂いた.現在 までに,ビタミン B2,B12,K,ベータカロテン,ア スタキサンチンの微生物生産が商業化されている.今 回まとめる機会を頂き,こうして眺めてみると工業化 の途上にあったり,経済性などの理由から実施に至っ ていないものが少なからず存在する.生産性が工業化 をうかがうところまで改良されたビタミンにはビオチ ンやカロテノイド(リコペン,ゼアキサンチンなど)

がある.商業化生産プロセスの一部にバイオプロセス を用いるものでは,ビタミン C,D やパントテン酸の 生産がある.

現在は,微生物生産菌株の育種において,急速にコ ストが低下した次世代シーケンシングや化合物を分子 量から同定できるほどの精度に到達している質量分析

(LC-MS/MS など)のような各種先端オミクス技術を より積極的に活用する段階に来ている.数十年に渡っ て,企業内に蓄積してきた変異株の系統解析により,

重要な形質を付与する変異の同定を経る有用変異の組

み合わせも可能になってきた.さらに微生物発酵プロ セスにおいても,オミクス技術が役立っている.微生 物・ファージ汚染管理目的や最適微生物群の維持管理 目的でのメタゲノミクス分析は実用レベルで活用さ れ,「代謝工学」分野における発酵代謝物のメタボロ ミクス分析を用いるプロセス理解・制御も研究開発さ れつつある.

今後,化学変異剤などを用いる伝統的菌株育種技術 と上述のオミクスなどの先端技術を融合し,研究開発 を進めることで,現在化学法で製造されているビタミ ン,カロテノイドがさらに商業レベルでバイオプロセ スに置き換わっていくことが期待される.日本のお家 芸,発酵で培ってきた菌株育種,プロセス開発・最適 化のノウハウや人材が現在,バイオ燃料,バイオリファ イナリー,バイオ医薬の巨大な市場に向けて,生かさ れ始めている.巨額の予算が注ぎこまれることで,技 術はより高度かつ経済的なものに進化し,それが巡っ て,堅実な研究開発を行ってきた発酵工業へ生かされ ているのを見るのは感慨深いものがある.

さて,100 年後のビタミン生産はどうなっているの 図2  のリボフラビン生合成経路と関与酵素遺伝子

(6)

であろうか?

文 献

(財)バイオインダストリー協会発酵と代謝研究会(編)

2001.発酵ハンドブック,共立出版,東京.

Berry, A., Lee, C., Mayer, A.F. & Shinjoh, M. 2005.

Microbial production of L-ascorbic acid.

WO2005017159 A3.

Beuzelin Ollivier, M.-G., Chevreux, B., Dalluege, M., Gelder, V.M., Goese, M., Hauk, C., Koekman, B.P., Lee, C., Mayer, A.F., Meury, A., Mouncey, N.J., Schipper, D., Shinjoh, M., Toepfer, C., Vollebregt, A.W. 2006. Fermentative vitamin c production.

WO2006084719 A1.

Bremus, C., Herrmann , U., Bringer-Meyer, S., &

Sahm, H. 2006. The use of microorganisms in L-ascorbic acid production. J. Biotechnol. 124: 196- 205.

Hancock, R.D. 2009. Recent patents on vitamin C:

opportunities for crop improvement and single- step biological manufacture. Recent Pat. Food Nutr. Agric. 1: 39-49.

Hohmann, H.P. & Stahmann, K.P. 2009. Vitamins and Vitamin-like Compounds: Microbial Production, Elsevier, London and New York.

H o h m a n n , H . P . & S t a h m a n n , K . P . 2 0 1 0 . Biotechnology of riboflavin production. In Mander, L., Liu, H.W., Comprehensive Natural Products II Chemistry and Biology Vol. 7, Elsevier, Oxford, 115-139.

伊 波 匡 彦, 飯 沼 喜 朗 2011. 油 性 組 成 物.WO 2011058773 A1.

Sight and Life (eds.) 2012, Micronutirents, Macro

Impact: The Story of Vitamins and a Hungry World, Sight and Life Press, Basel.

 http://www.sightandlife.org/fileadmin/data/

Books/Micronutrients_Macro_Impact.pdf

Miyazaki, T., Sugisawa, T. & Hoshino, T. 2006.

Pyrroloquinoline quinone dependent dehydroge- nases from Ketogulonicigenium vulgare catalyze the direct conversion of L-sorbosone to L-ascorbic acid. Appl. Environ. Micobiol. 72: 1487-1495.

Pappenberger, G. & Hohmann, H.P. 2013. Industrial production of L-ascorbic acid (vitamin C) and D-isoascorbic acid. Adv. Biochem. Eng. Biotechnol.

10.1007/10_2013_243 (Epub ahead of print).

Perkins, J.B., Sloma, A., Hermann, T., Theriault, K., Zachgo, E., Erdunberger, T., Hannett, N., Chatterjee, N.P., Williams, V., Rufo Jr. GA., Hatch, R. & Pero, J. 1999. Genetic engineering of Bacillus subtilis for the commercial production of ribofla- vin. J. Ind. Microbiol. Biotechnol. 22: 8-18.

清水 昌 2012.微生物が支えるビタミン類の工業生 産.化学と生物 50:768─772.

Sugisawa, T., Miyazaki, T. & Hoshino, T. 2005.

Microbial production of L-ascorbic acid from D-sorbitol, L-sorbose, L-gulose, and L-sorbosone by Ketogulonicigenium vulgare DSM 4025. Biosci.

Biotech. Biochem. 69: 659-652.

Vandamme, E.J. (eds.) 1989. Biotechnology of Vitamins, Pigments and Growth Factors, Elsevier, London and New York.

渡邉 信,西村和子,内山裕夫,奥田 徹,加来久敏,

広木幹也(編)2008.微生物の事典,朝倉書店,東 京.

Referensi

Dokumen terkait

を変形させる活性が認められ,それがゴール形成の素過 程の一つと考えられたことにある.たとえば,Leather- daleは1955年に 誌に以下のような報告をしてい る(3).「セイヨウイラクサにゴールを形成するタマバエ 幼虫を水で抽出し,葉の付け根にインジェクトしたとこ ろ,150回中12回柔組織の細胞が増えるという変化が見

放線菌は主に土壌中で菌糸状に生育する細菌の一群 で,多様な種を有し,環境中では有機物の分解者として の役目を果たしている.1943年に米国のワックスマン が結核の特効薬であったストレプトマイシンを放線菌 より発見して以来,抗生物質エリ スロマイシン,免疫抑制剤タクロリムス,抗寄生虫薬エ バーメクチンなど,放線菌由来の医薬品が次々と開発さ

MK-8, MK-9のような長鎖の側鎖をもつメナキノン類 は,チーズやヨーグルト,納豆に代表される発酵食品に 多く含まれている.食事由来のビタミンKとは別に, 腸内細菌が合成するメナキノン類もビタミンKの栄養 にとって重要である.腸内細菌が合成するメナキノン類 は主にMK-10やMK-11であるが,このほかにも僅かな 量のMK-7, MK-8, MK-9,

食品にかかわる微生物たち 講師 : 福井県立大学 生物資源学部 日本農芸化学会・福井県立大学 共催 サイエンスカフェ 人類は有史以来、微生物による発酵をうまく利用してきました。日本でも、日本酒や味噌、 醤油醸造の歴史はとても古く、また海外から導入されたパンやワインなどの発酵食品を含 め、日本人の生活に無くてはならないものとなっています。食品は発酵によって素材とは

このように,われわれの身近で利用されている有用タ ンパク質の例を挙げるときりがないのだが,まだまだ人 類に見つけられていない(あるいは創られていない)タ ンパク質の産業利用に対する期待は高く,より扱いやす く高機能なタンパク質を創り,利用するための研究開発 が盛んである. 有用タンパク質のスクリーニング法の発展 では,有用タンパク質はどのように探し手に入れるの

コスメトロジー研究報告 第10号(2002) 微生物代謝工学に基づく必須および新規脂肪酸の大量生産 小 林 達 彦 筑波大学 応用生物化学系 必須脂肪酸であるγ-リノレン酸はアトピー性皮膚炎等アレルギーの軽減作用があり、また、ア ラキドン酸は皮膚の乾燥抑制効果があるが、これらの油脂類の供給源に目を向けると、魚介類以

われていた.筆者らは,スクリーニングにより土壌に 普遍的に生息する糸状菌( )が DL‑PL 中のD‑PL のみを選択的に加水分解して対応す る酸(D‑パント酸(D‑PA))に変換する新規な酵素 反応(ラクトナーゼ反応)を効率よく行うことを発 見した.この反応を利用すると,DL‑PL は簡単に酸 (D‑PA)とラクトン(L‑PL)に分別することができ る(図

りであり,これらの病害に関して多くの研究が実施さ れ,供試された微生物株が集積されてきたことがうか がえる.これに対して 1 株しか登録されていない植物 病(害)は,大半が樹木や野生植物に起きるものであっ た. 3)農業生物資源ジーンバンクと他機関との保存状況 の比較 すでに触れたとおり,植物病原微生物は NIAS Genebank 以外に NITE