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数百年スケールのグローバルな気候変動 Multi century-scale global climate chang

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Academic year: 2024

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(1)

琵琶湖の堆積物コアが捉える

数百年スケールのグローバルな気候変動 Multi century-scale global climate chang

e with a possible proxy

of the sediment core from Lake Biwa

地球環境気候学研究室   507384   三谷厚美

指導教員:立花義裕 教授  

1

(2)

発表の流れ

 導入

 試料・使用データ

 結果

 まとめ・考察

 引用文献

2

(3)

導入

3

近年,気候変動を巡る様々な議論が活発に行われている.

気候変動は,政治・経済に大きく関わり,私たちの生活に深く影響がある.

しかし,地球の気候は様々な時間スケールを持ち,複雑な変動を繰り返している.

現在の気候変動が,地球の歴史の中でどのような状態に位置するのかを理解する必要 がある.

どのような状態にあるのか ( 把 握 )

どのような変動をしてきたか ( 復元 )

どこへ向かうのか ( 予測 ) 過去

現在

未来

氷床コア 水素・酸素同位体比など

花粉 組成、植物植生分布 ( Nakagawa et al,. 2003 ) など

年輪 年輪幅,炭素・酸素同位体比など

気候を復元するための様々な指標

(proxy data)

 湖沼堆積物 … 含水率、粒径、全窒素

( 公文ら    2003

など

(4)

湖沼堆積物

導入・試料

4

流域内で生成された土砂などが湖底に蓄積してできたもの.

  陸域周辺の環境情報をする記録媒体.

観測されてきた気象要素と相関関係がある. ( 粒径 降水量・風速・日射量など )    

→ 一地点で,位置が限定的.他地域との相関が分からない.

本研究の目的

地球に大きく影響を及ぼす 太陽黒点数 に着目し,

湖沼堆積物が捉えるグローバルな変動を探る.

堆積物・黒点数の変動と,大気場との相関関係を明らかにする.

採取場所:琵琶湖 ( 北湖 )

試料: 20091228 日に採取された, 87( コア 1)88( コア 2)  99cm( コア 3) のコア 

手法:深度 1 ㎝毎にスライスし,含水率,平均粒径を計測.     

       

試料

(5)

使用データ

大気場

NOAA-CIRES 20th Century Reanalysis version 2(1871

年~

2008

)

  ジオポテンシャル高度(1000hPa,500hPa),相対湿度 (1000hPa,500hPa),    東西風(1000hPa), 南北風 (1000hPa)

5

太陽黒点数

Space Physics Interactive Data Resource(1610

年~

1699

)

Solar Influences Data Analysis Center(1700

年~

2010

)

0 50 100 150 200

年平均データを使用し,顕著な約 11 年周期を取り除く.

11 年の周期が顕著に表れる太陽黒点数

(6)

結果

コア1(87cm)

コア2(88cm)

太陽黒点数 コア3 (99cm)

6

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18

20 平均粒径 ( μ

)

Depth(cm)

50 55 60 65 70 75 80 85 90

95 含水率 ( )

Depth(cm)

0 20 40 60 80

100 太陽黒点数( )11年移動平

堆積速度:約

8

年~

15

/cm

12

/cm

と仮定

16 15 14 13 12 11 10 9 8 7

6 0.2

0.4 0.6 0.8

相関係数

【黒点数 コア1 の平均粒径 (5cm 移動平 ) 0.67

1 ㎝=

1 ㎝=約 10 年かけて堆積する

(7)

結果

7

1 49 97145 193

241 289

337 385

433 481

529 577

625 673

721 769

817 865

913 961 -0.6

-0.4 -0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

3 87171 255

339 423

507 591

675 759

843 927

1011 1095

1179 1263

1347 1431

1515 1599

1683 1767

1851 1935 -0.6

-0.4 -0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1

自己相関( 平均粒径:5cm 移動平均) 1.2 自己相関( 含水率:5cm移動平 )

コア1(87cm) コア2(88cm)

太陽黒点数 コア3(99cm)

琵琶湖の堆積物は,「粒径・含水率-黒点数」において,似た変動をしており,

 200 年前後の周期性を持つ.

琵琶湖の堆積物は,地球規模のシグナルと捉えている.

0 2 4 6 8 10 12 14

020 4060 80100 120140 160180 200

50 55 60 65 70 75 80 85 90

020 4060 80100 120140 160180

太陽黒点数() 200

平均粒径 ):5cm移動平均

含水率 ( ):5cm移動平

太陽黒点数 ()

相関係数 ( 含水率 -黒点数 )

  コア 1…0.67   コア 2…0.72   コア 3…

0.70 相関係数 ( 平均粒径-黒点数 )

  コア 1…0.67   コア 2…0.76

(8)

結果

8

0 2 4 6 8 10 12 14

020 4060 80100 120140 160180

太陽黒点数200( )

平均粒径 ):5cm 移動平均

粒径の変動と大気場の変動を比べるため

に分ける (19792008)

最近 30

(1872 1901)30

50 55 60 65 70 75 80 85 90

020 4060 80100 120140 160180 200

含水率 ( ):5cm 移動平

太陽黒点数( )

粒径・含水率・太陽黒点数の上昇に伴う 大気場の変動を比較する.

(9)

結果

9

ジオポテンシャル高度 (12 月~ 2 月平均 )30

最近 30

1000hP a

相対湿度 (6 月~ 8 月平均 )

500hP a 1000hP

a

1000hP a

風速 (12~2 月平均 )

低気圧 傾向・ 湿潤 傾向

(

日本・北太平洋付近

)

粒径・含水率 大

降水量大・風強 ( 観測データ )

岩本ら粒径大2007

500hP a

m/s

% m

(10)

結果 ( 相関 )

10

【太陽黒点数-大気場】

大気場:ジオポテンシャル高度 (12 月~ 2 月平 均 )

1000hP a

99%

95%

90%

80%

80%

90%

95%

99%

0%

大気場:風速 (12 月~ 2 月平均 )

【粒径 ( コア 2) -大気

【粒径 ( コア 1) -大気 場】

場】

堆積物の変動に伴った大気場の変動は,

黒点数との変動と同様.

線:相関係数 陰影:有意性

(11)

まとめ・考察

11

琵琶湖の堆積物は,太陽のシグナルを捉えている.

粒径・含水率の上昇に伴い,日本・北太平洋付近では,

低気圧傾向・湿潤傾向を示す.

堆積物の変動と,グローバルな変動の関係性がみられた ↓

相関【 太陽黒点数―大気場 】と相関【 粒径―大気場 】は,

 同地域で相関関係. 

 太陽の変動に伴う大気場の変動は,堆積物の変動に伴う  大気場の変動と似ている

  ↓

琵琶湖の堆積物は,地球規模の変動を記録する代理デー

と考えられる. タ

(12)

12

Nakagawa,T.,H.Kitagawa,Y.Yasuda,P.Tarasov,K.Nishida,K.Gotanda,Y.

Sawai,and Yangtze River Civilization Program

Members,2003:Asynchronous Climate Changes in the North Atlantic and Japan During the Last Termination,Science,299, 688-691.

公文富士夫

,2003:

古気候指標としての湖沼堆積物中の全有機炭素・

全窒素含有率の有効性

,

第四紀研究

,42 ,195-204.

岩本はるから

,2007:

琵琶湖表層柱状堆積物の物理量と気象観測デー タとの対応

,

第四紀通信

,Vol.14,No.2.

安城哲三・柏谷健二

  (1992)

:地球環境変動とミランコヴィッチ・サ イクル

,

古今書院

Kashiwaya,K.,K.Fukuyama,and A.Yamamoto (1990)

Erosional environment and grain size variation in Pleistocene lake

sediments,L’Anthropologie,Vol.94,No.2.

参考文献

Referensi

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