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2019 年度 独創的研究助成費 実績報告書

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別記様式第4号

2019 年度 独創的研究助成費 実績報告書

2020年 3月31日 報 告 者 学科名 栄養学科 職 名 講師 氏 名 都島 梨紗

研 究 課 題 ISRD(国際自己申告制非行)調査を通した日本の現状と国際比較

研 究 組 織

氏 名 所 属 ・ 職 専 門 分 野 役 割 分 担 代 表 都島 梨紗 岡山県立大・講師 教育社会学 研究・調査遂行者

分 担 者

岡邊 健 久保田 真功 作田 誠一郎 津島 昌弘 上田 光明

京都大・准教授 関西学院大・准教授 佛教大・准教授 龍谷大・教授 龍谷大・研究員

教育社会学 教育社会学 教育社会学 犯罪社会学 犯罪社会学

調査コーディネーター 調査コーディネーター 調査コーディネーター 調査コーディネーター 調査コーディネーター

研究実績 の概要

1.研究の背景

本研究は、世界 35 か国が参加している国際プロジェクト「国際自己申告非行調査 (International Self-Report Delinquency Study:以下ISRDと略記)」の第3回調査

(ISRD-3)に初めて参加する試みである。さらにその結果を分析し、i)日本の中学生の

非行・犯罪の加害および被害実態について国際比較を通して相対的に把握すること、

ⅱ)彼らの非行を説明する犯罪学理論を同定し、政策的提言を導出することを目的とし ている。

日本の犯罪学研究は、上記の自己申告調査をはじめとする定量的研究の蓄積が極めて 少ないが、日本の低い犯罪率は海外からも注目されている。日本で調査を行うことで犯 罪の予防に有効な要因の特定やグローバルな政策提言の導出が可能になるといえる。

ある国や地域の犯罪・非行の発生状況などを理解するためには,公式統計のほか自己 申告法が考えられる。前者の公式統計には例えば警察統計が挙げられるが,ここには警 察によって受理された件数のみが数字に計上される。そのため,被害届が出されなかっ た事件や警察に検挙されなかった事件は暗数として表に上がってこない。対して自己申 告法は,犯罪・非行の加害あるいは被害経験を直接市民に質問する方法である。この方 法は一般に,公式統計では挙げられなかった暗数の部分を拾い上げることができるとい われている。自己申告法は,「非行の程度を測定すると同時に,被験者となる少年の生 活環境や行動,態度などについても尋ねることができる」(岡邊,2013,p.127)。ISRD 調査は,こうした自己申告法のメリットを活かした国際比較調査である。

次ページに続く

(2)

研究実績 の概要

2.今年度のプロジェクトの状況と今後の課題

ISRD調査は,現在ISRD-3プロジェクトが進行中であり,3フェーズ目の国際比較調査 を実施している。我が国では,研究機関を中心にISRD-3から調査に参加・実施している。

今年度は日本語に翻訳したISRD質問紙による自己申告非行調査の実査を1都市の中学 生を対象に実施した。公立中学校32クラス・1035名分の回答を得ることができた。タブ レット端末を用いて実施したところ、回答時間が大幅に短縮され(紙ベースで行った他国 の1/2以下の時間で回答が終了)回答者の負担を大幅に削減することができた。

万引きや薬物使用、飲酒といった非行や犯罪被害、いじめについての意識や経験などの 内容に関する回答が得られた。生徒からもタブレット端末でのアンケート調査に対する反 応はよく、結果として信頼性の高い調査結果を得ることができた。

当初の計画では2都市を対象に調査遂行を予定していたが、新型感染症の感染拡大など の問題により、1都市のみでのデータ収集となった。現在、収集したデータのクリーニン グを遂行中である。クリーニングが完了し次第、基礎集計から進めていく段階にある。

今後はその結果を分析し、ⅰ)日本の中学生の非行や被害を世界の中で相対的に把握す ること、ⅱ)彼らの非行を説明する犯罪学理論を同定し、政策的提言を導出することを主 たる目的とする。さらに、調査データを国内外のデータアーカイブに寄贈することで定量 的研究の拡大・拡充を促進し、研究成果を国内外へ向けて発信する。

成果資料目録

龍谷大学webページ「第16回 CrimRC公開研究会」を開催 に研究報告の一部が掲載さ れている。

http://www.ryukoku.ac.jp/nc/news/entry-5017.html

また、随時ISRD調査に関する研究レポートは下記Webページに掲載していく予定で ある。

https://crimrc.ryukoku.ac.jp/isrd-japan/

Referensi

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