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小低気圧の追跡方法

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Academic year: 2024

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(1)

冬季日本海に発生する小低気圧の長期データセットの作成

気象・気候ダイナミクス研究室     

519314 大橋 勇介

 

指導教員 立花 義裕 教授

(2)

研究背景 2/9

温帯低気圧 小低気圧

水平スケール 2000km ~数千 km

メソ α スケール メソ β スケール 200km-2000k m 20km-200k m

https://himawari8.nict.go.jp/ja/himawari8-image.htm

2018/2/6 1100JST

全ての大きさの小低気圧をまとめて統計解析した先行研究は存在しない

(3)

3/9

大きさ 論文 渦の抽出 渦の追跡 強度・閾値 水平解像度

メソ

α

スケー

200-2000km

Yanase et al.

2016

海面更正気圧 海面更正気圧 海面水温

,

風速

,

気温

,

渦度

1.25°×1.25°

メソ

β

スケー

20-200km

Watanabe et al.

2016

渦度 風速 渦度

,

海面更正気

0.1°×0.125°

どちらも小低気圧の寿命が6時間以

Yanase et al., 2016

(メソ

α

スケール)水平解像度が粗くメソ

β

スケールの渦を抽出でき ない

先行研究の問題点

Watanabe et al., 2016

(メソ

β

スケール)データセットの期間が短い 冬季

6

年間 長期的な変動を議論することが難しい

200

2000k

20

200k

20

200k

先行研究の小低気圧の抽出方法の比較

(4)

4/9

本研究の目的

冬季の日本海に発生するメソ α スケールだけでなくメソ β スケール の小低気圧も抽出,長期のデータセットを作成する.

Kasuga et al. 2021

小低気圧の追跡方法

Kasuga et al. 2021

個々の低気圧の大きさを記録しながら追跡

海面更正気圧の凹みから小低気圧の中心,大きさ,強度を抽出

(本研究では 41 年間 1 時間 毎)

利点

(5)

5/9

使用データ

ERA5

 海面更正気圧(

SLP

0.25°×0.25° hourly

解析期間 1981 年~ 2022 年  11 月~ 3 月  1 時間毎

・直径 50km から 1000km の低気圧を 50km 間隔で抽出

・海面更正気圧の凹み具合 0.5 hPa/100km 以上

・小低気圧の寿命が 6 時間以上

解析範囲

小低気圧の追跡設定

海上のデータのみ使用

0度ー北緯90度,東経90度ー東経180

(6)

抽出事例 6/9

https://himawari8.nict.go.jp/ja/himawari8-image.htm

日本海北部のメソ α スケールの小低気圧( 200km ~ 2000km )

JPCZ に伴うメソ β スケールの小低気圧 ( 20km ~ 200km )

2 つのスケールの小低気圧を同時に長期間抽出した先行研究は存在しな い

抽出されている

 

(7)

自動追跡の有効性の確認 7/9

ひまわり 8 号の可視画像,気象庁地上天気図 2022 年 2 月  8 時~ 16 時

可視画像・天気図より「低気圧」が確認できた 全 13 事例

自動追跡された 11 事例

小低気圧であった 7 事例 / 11 事例 小低気圧でなかった 4 事例 / 11 事例 小低気圧を自動追跡しなかった 2 事例

自動追跡されたが可視画像・天気図より低気圧を確認できなかった事例  9 事例

(8)

小低気圧の存在頻度 小低気圧の最大の大きさによって分類 8/9

全ての小低気圧 水平スケール

200km

以下

200km

より大きく,

400km

以下

400kmより大きく800km未満 水平スケール

800km

以上

陰影:

100km

以内に低気圧の中心が存在した合計時間

(hour)

日本海上の低気圧の存在頻度分布によって 2つのエリアに分ける

水平スケール

200km

より大き く,

400km

以下の低気圧 日本海北部,北西部

存在頻度が多い

期間

1981/82~2021/22 1

(9)

結果 9/9

NJ

追跡された小低気圧の月別発生数( 41 年間

追跡された小低気圧の年別発生数の推移 12

1

2

WJ

NJ

WJ

0 10 20 30 40 50

11

月12月

1

2

3

0 10 20 30 40 50

発生数の推移 相関係数 検定

41 年間 0.27

相関なし

1982 ~ 2002 0.51 相関あり

2003 ~ 2022 0.05 相関なし

信頼係数

95

%以上
(10)

結論 10/9

冬季の日本海に発生するメソ

α

スケール,メソ

β

スケールの小低気圧を同時 に追跡した長期間のデータセットを作成した

まとめ

展望

メソ

α

スケール,メソ

β

スケールの小低気 圧の相互関係の解明

メソ

β

スケールの小低気圧の,長期再解析 データに基づく分布・強度の変化の解明

日本海で発生する小低気圧の特徴を捉えた

,地球規模の小低気圧の分布を知ることが

できる 陰影:小低気圧の中心が200km以内にある年平均時間(hour (Stoll.2022

(11)

参考引用文献 11/9

Kasuga, S. et al., 2021: Seamless Detection of Cutoff Lows and Preexisting Troughs. Monthly Weather Review, 149(9), 3119- 3134

Ninomiya, K., 1989: Polar/comma-cloud lows over the Japan Sea and the northwestern Pacific in winter. J. Meteor. Soc. Japan, 67, 83–97.

Rasmussen, E., and J. Turner, 2003: Polar Lows. Cambridge University Press, 612 pp.

Stoll, P. J., 2022: A global climatology of polar lows investigated for local differences and wind-shear environments. Weather Climate Dynamics., 3, 483-504.

Tamura, K. and Sato, T. 2022: Decrease of winter cyclone passage over northern Japan due to the reduction in the regional cyclogenesis associated with cold air outbreak. Royal Meteorological Society, 42(15), 7598-7610.

Watanabe, S. I., H. Niino, and W. Yanase, 2016: Climatology of polar mesocyclones over the Sea of Japan using a new objective tracking method. Mon. Wea. Rev., 144, 2503–2515.

Yanase, W. et al., 2016: Climatology of Polar Lows over the Sea of Japan Using the JRA-55 Reanalysis. Monthly Weather Review, 29(2), 419-437.

Referensi

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