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究 助 成 費 実 績 報 告 書 平成27年3月12日

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様式第2号

平成26年度 独 創 的 研 究 助 成 費 実 績 報 告 書

平成27年3月12日 申 請 者 学科名 看護学科 職 名 准教授 氏 名 岡山加奈 印 調査研究課題 ルーブリックを用いた基礎看護学実習評価表の構築

交 付 決 定 額 410 千円

調査研究組織

氏 名 所属・職 専門分野 役割分担

岡山 加奈 看護学科・准教授 基礎看護学 全て

荻 あや子 看護学科・准教授 基礎看護学 看護学科1年次生への調査

調査研究実績 の概要○○○

【要旨】

近年、教育評価の領域において「ルーブリック」が重要視されている。本研究では、基 礎看護学実習における不明瞭な学修課題を抽出し、この課題を適切に評価するためにルー ブリックを用いた評価表を試作することを目的とした。対象は、A大学に在籍する看護学生 42名とし、1、2年次に行う基礎看護学実習終了後に既存の評価表を用い、2回の調査を同一 学生で実施した。「患者の理解」、「患者の生活援助の実施」、「日々の記録等を通して 看護観を表現することができる」の3項目は、2年次の得点が1年次のものより低下するとい う結果となった。この3項目は、既存の評価表により適切に自己評価することは困難である 可能性があるため、ルーブリックを用いた基礎看護学実習評価表の評価観点とし、学生の 学修意欲も評価できる評価表を提案した。また、本研究により抽出された学修課題に対す る実習内容や指導方法を見直す必要があると示唆された。

【背景】

中央教育審議会大学分科会大学教育部会(中教審)は、平成24年に「予測困難な時代に おいて生涯学び続け、主体的に考える力を育成する大学へ」を公表した。この中で、大学 教育の直面する大きな目標は、「若者や学生の生涯学び続け、どんな環境においても“答 えのない問題”に最善解を導くことができる能力を育成すること」と謳われ、学士課程教 育の質的転換が求められており、学生の学修成果の把握が極めて重要であると提言されて いる。近年、教育評価の領域において「学習者の達成度を示すための基準」を意味する

「ルーブリック」が重要視されている。

次頁に続く

(2)

調査研究実績 の概要○○○

【目的】

既存の基礎看護学実習評価表を用いて、学生が学修能力の修得を継続的かつ段階的に評 価できるものであるかを検討するとともに不明瞭な学修課題を抽出し、この課題を適切に 評価するためにルーブリックを用いた評価表を試作することを目的とした。

【方法】

対象は、A大学に在籍する学生42名とした。対象が1、2年次にあたる20XX年11月と 20XX+1年10月の病院実習終了後に2回の調査を実施し、同一学生から回答を得た。20XX年 11月の1年次は、基礎看護学実習Ⅰ評価表(以下,基礎Ⅰ評価表)にて評価を行った。

20XX+1年10月の2年次は、1年次の評価と比較するため基礎Ⅰ評価表による調査と基礎看護 学実習Ⅱ評価表(以下、基礎Ⅱ評価表)での調査を実施した。基礎Ⅰ、Ⅱ評価表の得点は 2から5点の4段階とし、単純集計を行った。基礎Ⅰ評価表での点数は、1年次と2年次で比 較し、上昇群、不変群、低下群に分類した。基礎Ⅱ評価表が学修能力の修得を継続的かつ 段階的に評価できるものであるかを検討するため、基礎Ⅰ評価表の大項目と類似する項目 を基礎Ⅱ評価表から抽出し、1年次と2年次における各項目の得点率を比較し、上昇群、不 変群、低下群に分類した。2年次の評価が1年次のものより低下した項目は、学修課題ある いは評価基準の見直しを要するものと捉え評価観点として設定した。

倫理的配慮として、所属機関の倫理委員会による承認後、調査開始前に対象へ口頭で説 明を行い、承認された内容を順守し実施した。

【結果】

評価表の回収は、41名から得た(有効回答率97.6%)。基礎Ⅰ評価表において、7項目 のうち「患者の理解」、「患者の生活援助の実施」、「日々の記録、グループワーク、ま とめの会、レポート等を通して看護観を表現することができる」の3項目は、2年次の得点 が1年次のものより低下した。基礎Ⅰ評価表と基礎Ⅱ評価表の得点率を照らし合わせてみ ると、2年次の得点率もこの3項目で低下した。この3項目は、既存の評価表により適切に 自己評価することは困難である可能性があるため、ルーブリックを用いた基礎看護学実習 評価表の評価観点とし、学生の学修意欲も評価できる評価表を提案した。

【結論】

本研究結果より、A大学における基礎看護学実習の学修課題が明確となった。既存の基 礎看護学実習評価表では、1、2年次学生が学修能力の修得を継続的かつ段階的に評価する ことは困難であった。今後は、ルーブリックを用いた基礎看護学実習評価表を用い、学生 が学修能力の修得を評価でき、自身の達成度を実感できる評価表となるよう更なる検討を 重ねるとともに病院実習内容や指導体制を見直す必要があると考えられる。

成果資料目録

1. 岡山加奈, 荻あや子, 高林範子, 山口三重子, 荻野哲也. 既存の基礎看護学実習評価表の 課題とルーブリックを用いた評価表の提案. 岡山県立大学保健福祉学部紀要21(1). 9-16.

2014

2.Okayama K, Ogi A, Yamaguchi M, Ogino T. Problems of the existing evaluation forms for the basic nursing practicum and a proposal of the rubric-based evaluation form. 18th East Asian Forum of Nursing Scholars Conference, on February5&6, 2015 in Taipei, Taiwan

Referensi

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