人間行動の場である社会・経済、企 業・経営、都市・地域においては、自 然現象などの影響だけでなく人間の行 動の結果として様々な現象が起こり、 多種多様で複雑な問題が発生します。 自然現象への対処に関しては工学の得 意とするところです。しかし、人間行動に起因する問題解決の ためには、学際的な叡智を結集して、それぞれの人間行動の規 模に適した合理的な理論モデルを構築し、客観的なデータ分析 に基づいた合意形成や意思決定をしなければなりません。
近年において、このような文理融合型の教育の必要性はます ます強調されてきています。“つくばの社工”では、それに先
社会工学類長
川島 宏一
人間行動が複雑に絡み合う社会的諸問題を工学的・実践的・戦略的に分析するために 必要な文理融合型思考能力を持ち、総合的な問題解決のためのシステムを設計できる人 材を養成します。
[ 人材養成目的 ]
社会工学類パンフレットの請求方法
● パンフレット等は、学類Web ページからダウンロード可能です。 http://www.sk.tsukuba.ac.jp/College/
●
社会工学類 理工学群
2年次から学生は社会工学を本格的に学びます。各学生 は、1年次の勉強をふまえ、2年次の春学期終了時点で自 由に主専攻を選択できます。その後の主専攻の変更は随時 可能です。また、他の主専攻の教員から研究指導を受ける ことも可能です。この自由な教育研究環境が“つくばの社 工”ならではの大きな特徴です。2年次には社会工学演習 と社会工学英語を履修し,社会工学を学ぶ上で必要な知識 とスキルを習得します。そして、各学生の希望する専門科 目を学びます。3年次と4年次の学生には、より高度な専 門科目を学修できるようにカリキュラムを工夫していま す。
“つくばの社工”では、各主専攻の専門科目をエリアと いう科目群に分けています。具体的には、社会経済システ ム主専攻には「計量分析システム」「公共システム」「戦 略行動システム」の3エリアが、経営工学主専攻には「マ ネジメント」「情報技術」「数理工学モデル化」の3エリ アが、そして都市計画主専攻には「環境とまちづくり」
「都市構造・社会基盤」「地域科学」の3エリアがありま す。幅広く専門領域を学修し、総合的・学際的な問題解決 能力を醸成するために、所属する主専攻だけでなく他の2 主専攻の専門科目を履修することを卒業要件としていま す。
駆けて経済学、経営学、心理学、社会学などの文系科目と数 学、統計学、オペレーションズ・リサーチ、情報工学、計算機 科学、都市・環境工学などの理系科目をカリキュラムに取り入 れた教育を行ってきました。そして、専門科目の授業だけでは なく、演習を重視した実践的な教育を行うことにより、学際的 思考力、客観的分析力とそれらを踏まえた問題解決提案力を身 につけるカリキュラムを提供しています。
データ分析に基づいた、より客観的な目で人間行動の現象を 理解したいと思いませんか。また、得意な数学を駆使して人間 の行動の場で発生する現象を理解したいと思いませんか。“つ くばの社工”では、現実の問題を高い説明力を持って創造的に 解決できる基礎学力と応用力を身につけることができます。
http://www.sk.tsukuba.ac.jp/College/
現代社会が直面する複雑・多様な諸問題は、もはや伝統 的な学問の個別領域で単独に解決することが困難となって
経済システム主専攻)、企業・経営(経営工学主専攻)、都 市・地域(都市計画主専攻)に関する社会問題に対して、
そのメカニズムを科学的・客観的に理解し、新たなよりよ い社会システムを提案できる未来構想人材の育成を行って います。
1年次は主として、「共通科目」および「専門基礎科 目」を履修します。共通科目は、外国語、情報、体育な ど、大学での学修で必要とされる基礎的能力を養成する科 目です。専門基礎科目は社会工学類の専門教育の基礎とな る科目で、「数学関連科目」、「プログラミング関連科 目」、「社工3主専攻の導入的科目」から構成されます。
数学関連科目では数学リテラシー、線形代数、微積分、統 計学を学びます。プログラミング関連科目では、Python 言語を用いてプログラミングの基礎やデータ分析の基礎を 学び、ビッグデータ・人工知能の時代を見据えた基本スキ ルを磨きます。社工3主専攻の導入的科目は、専門科目へ の入門的な性格を持ちます。経済学の数理、経済学の実 証、会計と経営、社会と最適化、都市計画入門、都市数理 の6科目が用意されています。
主専攻 学びたいこと 学べること
社会経済システム
☆ 社会・経済がどのような制度や慣習に基づいているかを知りたい。
☆ 社会・経済問題を解決する制度設計のあり方を提示できるように なりたい。
☆ 制度の中で人々がどのような行動をするのか、自発的に協調でき るのかを追究したい。
計量分析システム 国際・公共システム 戦略行動システム
経営工学
☆ 経営問題の原因を科学的に特定し、解決策を提示できるようにな
☆ 世界で戦える経営技術(数学力×IT力×現場力)を身につけたい。りたい。
☆ 顧客と企業が互いによりhappyになる姿を追究したい。
マネジメント 情報技術数理工学モデル化
都市計画
☆ 都市・地域の諸問題の原因と構造を科学的に特定したい。
☆ 住み良い快適な都市のデザインや計画を提案できるようになりた
☆ 地域の活性化に貢献できるようになりたい。い。
☆ 世界中の都市について知りたい。
環境とまちづくり 都市構造・社会基盤 地域科学
学類長からのメッセージ
人間行動の場である社会・経済、企 業・経営、都市・地域においては、自 然現象などの影響だけでなく人間の行 動の結果として様々な現象が起こり、
多種多様で複雑な問題が発生します。
自然現象への対処に関しては工学の得 意とするところです。しかし、人間行動に起因する問題解決の ためには、学際的な叡智を結集して、それぞれの人間行動の規 模に適した合理的な理論モデルを構築し、客観的なデータ分析 に基づいた合意形成や意思決定をしなければなりません。
近年において、このような文理融合型の教育の必要性はます ます強調されてきています。“つくばの社工”では、それに先
社会工学類長
川島 宏一
人間行動が複雑に絡み合う社会的諸問題を工学的・実践的・戦略的に分析するために 必要な文理融合型思考能力を持ち、総合的な問題解決のためのシステムを設計できる人 材を養成します。
[ 人材養成目的 ]
社会工学類パンフレットの請求方法
● パンフレット等は、学類Web ページからダウンロード可能です。
http://www.sk.tsukuba.ac.jp/College/
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社会工学類 理工学群
2年次から学生は社会工学を本格的に学びます。各学生 は、1年次の勉強をふまえ、2年次の春学期終了時点で自 由に主専攻を選択できます。その後の主専攻の変更は随時 可能です。また、他の主専攻の教員から研究指導を受ける ことも可能です。この自由な教育研究環境が“つくばの社 工”ならではの大きな特徴です。2年次には社会工学演習 と社会工学英語を履修し,社会工学を学ぶ上で必要な知識 とスキルを習得します。そして、各学生の希望する専門科 目を学びます。3年次と4年次の学生には、より高度な専 門科目を学修できるようにカリキュラムを工夫していま す。
“つくばの社工”では、各主専攻の専門科目をエリアと いう科目群に分けています。具体的には、社会経済システ ム主専攻には「計量分析システム」「公共システム」「戦 略行動システム」の3エリアが、経営工学主専攻には「マ ネジメント」「情報技術」「数理工学モデル化」の3エリ アが、そして都市計画主専攻には「環境とまちづくり」
「都市構造・社会基盤」「地域科学」の3エリアがありま す。幅広く専門領域を学修し、総合的・学際的な問題解決 能力を醸成するために、所属する主専攻だけでなく他の2 主専攻の専門科目を履修することを卒業要件としていま す。
駆けて経済学、経営学、心理学、社会学などの文系科目と数 学、統計学、オペレーションズ・リサーチ、情報工学、計算機 科学、都市・環境工学などの理系科目をカリキュラムに取り入 れた教育を行ってきました。そして、専門科目の授業だけでは なく、演習を重視した実践的な教育を行うことにより、学際的 思考力、客観的分析力とそれらを踏まえた問題解決提案力を身 につけるカリキュラムを提供しています。
データ分析に基づいた、より客観的な目で人間行動の現象を 理解したいと思いませんか。また、得意な数学を駆使して人間 の行動の場で発生する現象を理解したいと思いませんか。“つ くばの社工”では、現実の問題を高い説明力を持って創造的に 解決できる基礎学力と応用力を身につけることができます。
群学 工理
群学 報情
群学 医
群学 門専 育体
群学 門専 術芸 群学 境環 命生 群学 化文
・文 人
群学 際国
・会 社
群学 間人
主専攻 学びたいこと 学べること
社会経済システム
☆社会・経済がどのような制度や慣習に基づい ているかを知りたい。
☆ 社会・経済問題を解決する制度設計のあり方 を提示できるようになりたい。
☆ 制度の中で人々がどのような行動をするのか、
自発的に協調できるのかを追究したい。
現代社会の理解に必須のミクロ経済学、マク ロ経済学、計量経済学を基盤として、経済・金 融データの分析(マクロ計量分析、計量時系列 分析など)、現代的な社会経済のあり方(公共経 済学、国際金融論など)、人間の意思決定・戦略 行動(ゲーム論、実証ミクロ経済学など)を幅 広く学べます。
経営工学
☆ 経営問題の原因を科学的に特定し、解決策を 提示できるようになりたい。
☆世界で戦える経営技術(数学力× IT 力×現場 力)を身につけたい。
☆顧客と企業が互いにより happy になる姿を追 究したい。
数学力(数理最適化法、応用確率論など)、IT 力(情報ネットワーク、データ解析など)、現場 力(ファイナンス、マーケティングなど)を身 につけ、それらを駆使して経営問題の発見から 解決までの一連のプロセスを実行できる人材を 育てます。
都市計画
☆都市・地域の諸問題の原因と構造を科学的に 特定したい。
☆ 住み良い快適な都市のデザインや計画を提案 できるようになりたい。
☆地域の活性化に貢献できるようになりたい。
☆世界中の都市について知りたい。
「都市計画の歴史」等で都市の成り立ちや蓄積 されてきた文化を知り、「現代まちづくり論」等 で現代の都市における各種の問題とその要因の 理解を深め、「都市計画マスタープラン演習」等 で将来的に都市計画やまちづくりの面から解決 する実践力を身につけます。