第4学年1組 国語科学習指導案
指導者
1
単元名 分かったことを説明しよう なるほど,なっとく説明文!教材名 「花を見つける手がかり」
2 単元について
(1)単元観
本 単 元は , 学習 指 導要 領 第3 学 年及 び第 4学 年の内 容「 C 読むこ と」(1 )イ の「 目的に 応 じて,中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え,文章を読むこ と。」 と,「 B 書 くこ と」(2 )イ の「 文章全 体に おけ る段落 の役 割を 理解し ,自 分の 考えが 明 確に な るよ う に, 段 落相 互 の関 係 など に 注意 し て文 章 を構 成 する こ と。」 を 受け て 設定 されて い る。
低学年では,時間的な順序や事柄の順序などを考えながら内容の大体を読むことを学んできて いる。中学年では,それを受けて中心となる語や文に注目して要点をまとめたり,小見出しをつ けて内容を整理したりすることが大切となる。また,ここでは,問題や実験の目的を受けて,事 実と結論の関係,実験と実験の関係を考えながら正確に読むことや,筆者がたどった実験の筋道 と論理の組み立てを理解することも求められている。それは,相手や目的に応じ,自分の考えが 明確に伝わるように,論理的に文章を書いたり,話したりすることにつなげることができる。
教材文「花を見つける手がかり」は,児童にとって身近なもんしろちょうがどのように花を見 分けているのかを解明した科学読み物である。誰もが知っている身近な昆虫にもまだまだ知らな いことがあり,そこに,驚きや知る喜びが生まれ,誰かに教えたくなるような魅力的な教材であ る。理科で青虫を育てている3年生に説明しに行く,という言語活動に取り組むことで,言葉や 文に注目して,考えながら読み,読み深めたことや自分の考えを進んで表現できると考える。
また,未知の部分が多い科学読み物を関連図書として扱い,先行読書や並行読書をさせること で,読書の幅を広げられるようにしたい。
(2)児童の実態 調査日 5月27日(金) (男子15名,女子16名,計31名)
事前に実態調査を行った。結果は以下の通りである。
1 国語科に関する実態 結 果
①国語の学習の中で,好きなことは何で 〈好きなこと◎・苦手なこと▲〉
すか。また,苦手なことな何ですか。 ・工夫して音読すること →◎26%▲39%
(複数回答) ・登場人物の気持ちを考えること→◎ 42%▲23%
・作文を書くこと →◎55%▲26%
・自分の考えを書くこと →◎32%▲20%
・自分の考えを話すこと →◎19%▲48%
・友達の考えを聞くこと →◎65%▲ 3%
・考えを話し合うこと →◎32%▲32%
・文章のまとまりを考えること →◎16%▲45%
・書いてある内容を要約すること→◎ 26%▲48%
・漢字や言葉の勉強 →◎52%▲32%
②「読むこと」テスト結果(ワークテスト利用) ・説明文読み取りテスト 平均 68.7 点
・物語文読み取りテスト 平均 60.3点 2 読書に関する実態
①読書は好きですか。それはどうしてで ・好き 78%(いろいろなことがわかるようになる・おもしろ
すか。 い・言葉を覚える・楽しい・ワクワクする)
・ふつう 19%(おもしろい本もあるけど,長い本がある)
・好きではない 3%(文が長い・おもしろくない)
②学校の図書室によく行きますか。 ・よく行く 4人 ・時々行く 17人 →68%
・あまり行かない 10人 →32%
③市の図書館や公民館の図書館によく行 ・よく行く 6人 ・時々行く 15人 →68%
きますか。 ・あまり行かない 10人 →32%
④どんな本が好きですか?(複数回答) 0 総記(調べる本,百科事典) →29%
1 哲学・宗教物語(道徳,神様の話) →16%
2 歴史・地理(昔のこと,伝記,土地のこと ) →39%
3 社会(私たちのくらし,民話) →13%
4 自然(算数,理科,体のこと) →45%
5 技術(工業,環境,家庭科) →48%
6 産業(いろいろな仕事 →23%
7 芸術(音楽,図工,スポーツ,遊び) →81%
8 言語(文字,言葉,辞典) →26%
9 文学(詩,物語,童話,絵本) →87%
3 単元に関する実態
①「もんしろちょう」は,どんなちょう ・白い,小さい →68%
ですか。 (複数回答) ・甘いみつを吸う,春に見る →各3%ずつ
・知らない →26%
②「もんしろちょう」は,何を手がかり ・花のにおい →65%
に花を見つけると思いますか。 ・花の色 →16%
(正解は色) ・花の形 → 0%
・花の色とにおい →10%
・花の色と形とにおい → 3%
・.分からない → 6%
③ 「も ん し ろ ち ょ う 」 が , 何 を 手 が か り 〈準備)
に花を見つけているのかを知るために ・色々な花 →39%
は,どんなものを準備し,どんな実験 ・キャベツ →16%
をしたらよいと思いますか。 ・ちょう,折り紙,みつ →各13%ずつ
(複数回答) ・図鑑,虫かご,網土,ルーペ,花粉,造花→数名ずつ
・わからない →29%
〈実験)
・かごや部屋の中で,捕まえたちょうを色々な花でお
びき寄せる →42%
・折り紙などでおびき寄せる →16%
・キャベツ,みつをぬった造花などでおびき寄せる
→ 7%
・わからない →35%
〈考察〉
新 学 期 か ら ま だ2 ヶ 月 あ ま り し か経 っ て いな い こと か ら, 授 業の 形 態や 教 師と 子 供と の お互 い のやりとりがまだなじんでいない現状であるので,今回多くの事柄の実態調査を行った。
「1 国語科に関する実態」の結果から,様々な言語活動に意欲や自信をもって取り組んでいる 児童が少ないことが分かった。また,前年度の学力テストが県平均を下回っていることや,プレ テストの結果から,中心となる語や文をとらえて文章を読むことや,段落相互の関係をとらえる こと,文章の要点をとらえることが,まだ十分でないことが分かった。
「2 読書に関する実態」の結果から,「読書が好き」と答える児童が全体の約8割。また,約7 割の児童が図書館や図書室にも足を運んでいることから,読書に関する興味関心は高いといえる。
読書傾向は,7類の芸術と9類の文学を好んでいることが伺える。社会科や総合的な学習に活用 するような,0,2,3,6類と8類の言葉に関する図書利用はもう少し増やしたいところだ。
また,本教材のような4類の科学読み物にも関心を広げたい。
「3 単 元 に 関 する 実 態 」 の 結 果 から , 3 年生 の 理科 で 「も ん しろ ち ょう 」 の学 習 をし た にも か かわらず,特に深く意識していないことや,あまりよく知らないことが分かった。
児 童 に と っ て, 4 年生 に なっ て 初め て の 説明 的 な文 章 (以 下 ,説 明 文) の 学習 で ある 。 虫や ト カ ゲ な ど を 捕 まえ て きて は 教室 で 飼っ て 観 察し た り, 家 庭学 習 で色 々 な生 き 物に つ いて 調 べて き た り し て い る 生き 物 が大 好 きな 子 供た ち な ので , 筆者 の 投げ か けに 興 味を も ち, 筆 者の 意 図や 感 動を共感しながら読むことを期待している。
し か し, 4 月に 「 読む 」 で学 習 した 文 学 的な 文 章「 白 いぼ う し」 の 学習 で は, こ れま で ,最 初 に 文 章 全 体 の 姿( 以 下, 文 章の 姿 )を と ら える と いう 学 習経 験 がな い ので , なか な か作 品 の全 体 を見通すことができなかった。また,場面の移り変わりや登場人物の気持ちの変化や情景などを,
叙述の細かい点に注意して読んだり,言葉,表現から想像を膨らませて読んだりすることもあま りできなかった。理科の「電池のはたらき」の学習でも,説明書を読んでモーターカーを組み立 てることに多くの子が苦労していた。
(3)指導観 仮説1
基礎基本を育てていく取り組みをしていけば,理解が深まり,自分の考えを豊かに表現する ことができるであろう。
上記のような実態から,学習前に本文を視写したり,最初に文章の姿と筆者の書きぶりを押さえ ていったりすることで,段落相互の関係や事実と意見との関係を分からせたい。さらに,中心とな る語や文(キーワード,キーセンテンス)をとらえ,指示語,接続語,文末表現などの役割も理解 させたい。そのことから「書いてあることが分かった。」「自分で読めた。」という自信につなげら れると考える。
3年生までに,読んだことをリーフレットや絵本にまとめた経験はあるが,段落相互の関係や指 示語,接続語,文末表現などを考えながら筆者の書きぶりをまねて文章を書くという経験はしてき ていない。そこで,学んだことを生かして「もんしろちょうのよく集まる花」の説明文作成に取り 組むことで,書くことへの抵抗感を減らし,相手や目的に応じて分かりやすい文章を書くことがで きるようにさせたい。
この学習で付けた力が,二つ目の説明文「ウミガメの命をつなぐ」での言語活動の際に生かされ るようにしていきたい。
仮説2
意図的に交流の場を設定すれば,互いの思いや考えを深め合うことができるであろう。
友達の考えを聞くことは好きであるが,自分の考えを書いたり話したりすることが苦手と感じて いる児童が多い。そこで,筆者がどのような言葉を使って説明しているのか,教科書に印をつけて 友達と交換し合う。また,個で読み取った実験2,3の確かめをグループで交流し合ったり,全体 で話し合ったりすることで,互いに考えを深め合うことをさせていきたい。さらに,出来上がった 説明文についてクラスや3年生と交流をもつことで,中心となる語や文を押さえ,段落構成が考え られた,分かりやすい説明文になっているか,相互評価や自己評価をさせたい。
仮説3
単元と関連させた読書活動と環境を整えていけば,読書の幅が広がり,進んで本を読んだり,
活用したりする力がつくであろう。
導入時に,関連図書である昆虫に関する本のブックトークをすることで,読書への興味づけをす る 。ま た,「読 書 活動 推 進補 助 教員 」 とと も に, 市 立図 書 館や 学 校図 書 室か ら 昆虫 に 関す る図書 を 集め,朝の読書タイムにテーマ読書をさせる。そうすることで0類や4類の本を読む必要感をもた せ,読書の幅を広げさせたい。
3 単元の目標
〈 国語科への関心・意欲・態度 〉
・問題を追及していくおもしろさを感じながら内容を読もうとしている。また,読み取ったことを 3年生に説明するために進んで説明文を書こうとしている。
〈 読むこと 〉
・中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え,文章を読むことがで きる。
〈 書くこと 〉
・書こうとすることの中心を明確にし,段落相互の関係に注意して書くことができる。
〈 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 〉
・指示語や接続語が文と文との意味のつながりに果たす役割を理解し,使うことができる。
4 指導計画 (9時間扱い) 朝の読書タイム等で先行読書・並行読書をしていく。
段階 時配 学習内容 ◆指導・支援 ○評価方法,評価規準 形態
朝 の 読 ○ 「 花 を 見 つ け る 手 が か り 」 を 読 ◆ 書 け ない 児 童に は ,初 め て知 っ たこ と や 個
書 タ イ んで,初発の感想を書く。 疑 問 に思 っ たこ と やも っ と知 り たい こ
ム となどを書かせる。
◆形式段落に番号をふらせる。
見 「なるほど,なっとく説明文を書こう!」
出 ~3年生につたえよう~
す
1 ○ 初 発 の 感 想 か ら , 読 み の め あ て ◆ 感 想 をも と に, 筆 者が 何 を明 ら かに し よ 一斉 をもつ。 う と して い る説 明 文な の かを 確 認さ せ
る。
○大まかな文章の姿をとらえる。 ◆ 3 年 の「 め だか 」 の文 章 の姿 を 振り 返 る 一斉 ことで,文章の姿とは何かを想起させる。
◆ 問 題 を解 明 して い くた め にど ん な文 章 構 成 に なっ て いる の か, 大 まか な姿 をと ら えさせる。
○単元のとびらから,教材文の読み ◆昨年の4年生がリライト(書き換え)し 一斉 を も と に ,「 自 分 で説 明 文を 書 い た 説明 文を 紹介 するこ とで ,学 習のめ あ
て 3 年 生 に 説 明 しに い く」 と い てとゴールのイメージをつかませる。
う , 学 習 の め あ て と ゴ ー ル を 知 り,単元全体の見通しをもつ。
○ブックトークで,昆虫の不思議に ◆テーマ読書をしていくことを伝えること 一斉 関する本を紹介する。 で ,0 類や 4類 の本を 読む 必要 感をも た
せる。
○ 単 元 全体 の 見通 し をも ち ,こ れ から の 学 習 に 興味 を もっ て ,進 ん で学 習 に参 加 し ようとしている。
どのような言葉を使って,説明しているのか,筆者の書きぶりを学 ぼう。
1 ○大まかな文章の姿を確認する。 ◆ 前 時 を 振 り 返 り , 問 題 を 解 明 し て い く た 一斉 めの文章構成を確認する。
(本時)○ 問 題 提 起 文 や 答 え の 文 , 筆 者 の ◆ 納 得 のい く 説明 文 を書 く には , 接続 語 , 一斉
(2/9) 考 え の 文 は , ど ん な 言 葉 を 手 が 的 確 な文 末 表現 を 使う と よい こ とに 気 づ か り に し て 見 つ け た の か 確 認 す かせる。
る。 ◆分からない児童には「説明文を読むポイ
*文末表現は,線を引く。 ント」という掲示物を参考にさせる。 個
・「でしょう(か)。」 【問題提起】
・「~のです。」 【断定】
*接続語は,□ で囲む。
・「このような~」 【接続語】
○ ど ん な 実 験 を し た の か , 筆 者 が ◆ 3 つ の手 が かり を ,実 験 を繰 り 返し な が 説 明 す る た め に ど の よ う な 言 葉 ら 消 去法 的 に絞 り 込ん で きて い るこ と を を 使 っ て い る の か 教 科 書 に 印 を 理解させる。
つけ,ノートに書く。
*順序を表す言葉・接続語は,□ ◆納得のいく説明文を書くには,順序を表
で囲む。 す言葉を使うとよいことに気づかせる。
・「 ま ず 」 「 そ こ で , 今 度 は 」 「次 の 」
【順序を表す言葉】
・「でも」「ですから」【接続語】
*文末表現は,線を引く。
「ようです。」「のでしょうか」 ◆ 線 を ひ い た と こ ろ を グ ル ー プ や 全 体 で 確 グ ル
○グループで読みを確認した後,全 認 し 合 う こ と で , 自 分 の 読 み を 振 り 返 ら ープ
体で,確認し合う。 せる。 一斉
◆ 段 落 相 互 の 関 係 か ら , 尾 括 文 で 分 か り や
○意味段落に分ける。 すく書かれていることを押さえる。
○ 説 明 文 の 文 章 構 成 と , 使 わ れ て い る 言 葉
○「なるほど,なっとく説明文」を か ら , 筆 者 の 書 き ぶ り を 分 か ろ う と し て 書くために,筆者の書きぶりから いる。
学んだことを書く。 ○ 納 得 の い く 説 明 文 を 書 く に は , 段 落 構 成 を 考 え 、 順 序 を 表 す 言 葉 や 接 続 語 , 的 確 な 文 末 表 現 を 使 う と よ い こ と を 理 解 し よ うとしている。
日高先生の行った3つの実験を説明しよう。
深 1 ○実験1について全体でまとめる。 ◆ ① ~ ⑤ の キ ー ワ ー ド ・ キ ー セ ン テ ン ス に 一斉
め ①ねらい 線を引かせる。
る ②準備・方法 ◆ 叙 述 に 即 し な が ら , 箇 条 書 き で 分 か り や
③結果(実験から分かった事実) すくまとめさせる。
④ 結 論 ( 事 実 か ら 導 か れ た 考 え ・ ◆ 前 時 の 掲 示 物 ( 文 章 の 姿 ) を も と に , 文 意見) 末 表 現 な ど の キ ー ワ ー ド か ら 読 み 取 ら せ
⑤次に実験すべきこと る。
◆ 次 の 実 験 が 必 要 で あ る こ と を 押 さ え る 。
○ 1 つ 目 の 実 験 を 目 的 ・ 方 法 ・ 結 果 ・ 結 論 などに分けてまとめようとしている。
1 ○実験2についてまとめる。 ◆ ① ~ ⑤の キ ーワ ー ド・ キ ーセ ン テン ス に 個
①ねらい 線を引かせる。
②準備・方法 ◆ 叙 述 に即 し なが ら ,箇 条 書き で 分か り や
③結果(実験から分かった事実) すくまとめさせる。
④ 結 論 ( 事 実 か ら 導 か れ た 考 え ◆ 前 時 の掲 示 物( 文 章の 姿 )を も とに 文 末
・意見) 表 現 など の キー ワ ード か ら読 み 取ら せ
⑤次に実験すべきこと る。
◆ 一 人 読み が でき な い児 童 には 実 験1 で ま とめたものを確認させる。
○ 隣 同 士 で 実 験 2 に つ い て 確 認 し ◆ 交 流 する こ とで そ れぞ れ の読 み を確 認 し 2人組
合う。 合ったり,学び合ったりさせる。
○ 実 験 2 に つ い て 全 体 で 確 認 し 合 ○ 2 つ 目の 実 験を 目 的・ 方 法・ 結 果・ 結 論 一斉
う。 などに分けてまとめようとしている。
1 ○実験3についてまとめる。 ◆①~③のキーワード・キーセンテンスに 個
①ねらい 線を引かせる。
②準備・方法 ◆ 叙 述 に即 し なが ら ,箇 条 書き で 分か り や
③結果(実験から分かった事実) すくまとめさせる。
○隣同士で読みを確認し合う。 ◆ 交 流 する こ とで そ れぞ れ の読 み を確 認 し 2人組
合ったり,学び合ったりさせる。
○ 実 験 3 に つ い て 全 体 で 確 認 し 合 ◆ 「 こ のよ う な~ 」 から 問 いに 対 する 答 え 一斉
う。 を確認させる。
○筆者の考えをまとめる。 ◆ 文 末 表 現 「 ~ の で す 。」 か ら 筆 者 の 考 え 一斉 をまとめさせる。
○ 3 つ の 実 験 を 目 的 ・ 方 法 ・ 結 果 ・ 結 論 な どに分けてまとめようとしている。
○筆者が伝えたいことを読み取り,自分の 考えをもとうとしている。
3年生に分かるように「なるほど,なっとく説明文」を書こう。
ま 3 ○ も ん し ろ ち ょ う が 4 つ の 花 に 集 ◆ こ れ まで の 実験 結 果を も とに 写 真か ら 4 個 と ま る 理 由 を 3 つ の 実 験 結 果 を も つ の 花の 共 通点 で ある 「 黄色 」 を確 認 さ
め とに説明する文章を書く。 せる。
あ ○掲示物(文章の姿)をもとに,順序を表
げ す言葉や指示語,接続語,文末表現,段
る 落構成など,筆者の書きぶりをもとに書
こうとしている。
書いた説明文を友達と読み合おう。
1 ○ 友 達 同 士 読 み 合 い , 相 互 評 価 し ◆ 作 品 を 交 換 し 合 う こ と で , 一 人 一 人 の 表 グル 合う。 現 の 仕方 の 違い や ,友 達 のよ さ に気 づ か ープ
〈観点〉 せる。
・ 実 験 ・ 観 察 か ら 明 ら か に な っ た ◆良かった説明文を模範として読ませる。 一斉 事実と,4つの花に集まる理由と
の関係が分かるか。
・筆者の書きぶりを生かし,段落構 ○ こ れ ま で の 学 び を 生 か し た 説 明 文 に な っ 成を考えた説明文になっている ているか確認しようとしている。
か。 ○ 一 人 一 人 の 表 現 の 仕 方 の 違 い や , 友 達 の
○交流し合った感想を発表する。 表現のよさに気づこうとしている。 一斉
3年生が,なるほど,なっとくするように説明しに行こう。
朝 の 読 ○ 自 分 で 書 い た 説 明 文 を 工 夫 し て ◆ 1 対 1 で , 聞 き 手 を 意 識 し た 分 か り や す 個
書 タ イ 読んで説明する。 い読み方の工夫をさせる。
ム ○ 自 分 で 書 い た 説 明 文 を 3 年 生 が 納 得 し た り , 感 心 し た り す る 様 な 読 み 方 の 工 夫 を
しようとしている。
5 本時の学習(2/9)
(1)目標
〈 国語への関心・意欲・態度 〉
・筆者が説明するために,どのような言葉を使って書き表しているのか,文中から探そうとしてい る。
〈 読むこと 〉
・中心となる語や文,段落相互の関係について考え,筆者の書きぶりをとらえることができる。
〈 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 〉
・順序を表す言葉や指示語,接続語,文末表現などが,文と文との意味のつながりに果たす役割を 理解することができる。
(2)展開
時配 学習内容と活動 ◆指導・支援 ○評価 資料等
5 1 前時の学習を振り返る。 ◆前時にとらえた大まかな文章の姿を振り 学 習 の 流
返り,問題を解明していくための文章構 れ
成を確認する。 文章の姿
2 2 本時の学習のめあてを確認する。
どのような言葉を使って説明しているのか,筆者の書きぶりを学ぼう。
15 3 筆者が分かりやすく説明するため ◆ 先 に 文 章 の 姿 か ら ,「 で し ょ う ( か)。」 文 章 の 姿 に使っている言葉を見つける。 「 ~ の で す 。」 と い う 文 末 表 現 と 「 こ の 説 明 文 を
ような」という接続語を押さえることで,読 む ポ イ
読みの視点を理解させる。 ント 4 ど ん な 実 験 を し た の か , 筆 者 が 説 明 ◆順序を表す言葉や接続語を線で囲んだ
す る た め に ど の よ う な 言 葉 を 使 っ て り,文末表現に線を引いたりすること いるのか教科書に印をつけ,ノート で,それらの言葉の果たす役割を理解さ
に書く。 せる。
*実験1「花だんの花」実験 ◆分からない児童には「説明文を読むポイ
*実験2「プラスチックの造花」実験 ント」という掲示物を参考にさせる。
*実験3「四角い色紙」実験 ◆実験1~3が並行な実験ではなく,1の
*順序を表す言葉・接続語は,□で囲 結果から実験を繰り返しながら消去法的
む。 に絞り込んできていることを理解させ
まず~ そこで,今度は~ 次の~ る。
10 でも ですから このような
*文末表現には,線を引く。
~のでしょうか。~ようです。
5 5 グ ル ー プ で 読 み を 確 認 し た 後 , 全 体 ◆線を引いたところをグループや全体で確
で,確認し合う。 認し合うことで,自分の読みを振り返ら
せる。
6 7つの意味段落に分ける。 ◆段落相互の関係から,尾括文で分かりや 「めだか」
すく書かれていることを押さえる。 文 章 構 成
7 7「なるほど,なっとく説明文」を書く ◆交流することで,本時の学びを確認させ 図
ために,筆者の書きぶりから学んだ る。
ことを書き,班で交流する。 ○中心となる語や文,段落相互の関係につ
*順序を表す言葉を使う。 いて考え,筆者の書きぶりをとらえよう
*接続語,文末表現を意識して使う としている。
*段落と段落の関係を考える。 ○納得のいく説明文を書くには,段落構成
*尾括文にする。 を考え,順序を表す言葉や接続語,的確
な文末表現を使うとよいことを理解しよ うとしている。
1 8 次時の学習の確認をする。 ◆大がかりな実験について読んでいくこと 学 習 の 流 を知らせることで,意欲をもたせる。 れ
(3)大まかな文章の姿
なるほど・なっとく説明文を書こう《文章の姿》
花 を 見 つ け る 手 が か り
吉原順平もんしろちょうーありふれたちょう①〈問題提起文〉②もんしろちょうは、何を手がかりにして、花を見つけるのでしょう。色形におい日高先生たちの実験③④実験一⑤~⑧実験二⑨⑩
実験三⑪~⑬
〈答え〉わかったこと⑭もんしろちょうは、色を手がかりにして花を見つけることがわかった。
〈筆者の考え〉⑮考え方の筋道を立てて、実験と観察を重ねていけば、その生活の仕組みをさぐっていくことができるのです。
(4)板書計画
(5)関連図書 ~白井市立図書館より~ (印西市小倉台図書館より,他43冊)
なるほど・なっとく説明文を書こう《文章の姿》
花 を 見 つ け る 手 が か り
吉原順平㈠もんしろちょうーありふれたちょう①〈問題提起文〉②もんしろちょうは、何を手がかりにして、花を見つけるのでしょう。色形~でしょうか。文末表現におい㈡日高先生たちの実験③④㈢実験一⑤~⑧花だんの花~ようです。~のでしょうか。まず↓色?におい?
㈣実験二⑨~⑩造花の花そこで、今度は↓色?形?~でしょう。㈤実験三⑪~⑬四角い色紙次の~でしょう。
㈥〈答え〉⑭このようなもんしろちょうは、色を手がかりにして花を見つけることがわかった。㈦〈筆者の考え〉⑮考え方の筋道を立てて、実験と観察を重ねていけば、その生活の仕組みをさぐっていくことができるのです。《なるほど・なっとく説明文を書くには…》○順序を表す言葉や接続語、文末表現、段落相互の関係を意識して書くことが大事である。また、尾括文で書くとよい。