5年3組-1
第5学年 組 体育科学習指導案
平成28年12月15日(木) 第3時限 活動場所 体育館 第5学年 組(男子13名,女子12名)計25名 指導者
1 単元名 「バスケットボール」(ボール運動ゴール型)
2 単元について (1)一般的特性 【機能的特性】
・ドリブルやパスなどのボール操作で相手コートに侵入し,シュートを放ち,一定時間内に相手チームよ り多くの得点を競い合うことに楽しさや喜びを味わうことのできる運動である。
【構造的特性】
・ドリブルやパス,シュートなどの個人的技能と,チーム内で協力し合って攻撃や防御を行うなどの集団 的技能からなる運動である。
【効果的特性】
・2チームの選手が入り乱れ,時には身体接触を伴いながらゲームを展開するので,ボールをコントロー ルすることはもちろん,相手や味方の動きを把握し,それらに対応した素早い身のこなしが必要となる ため,巧緻性,敏捷性,スピード,全身持久力を高めることのできる運動である。
(2)児童から見た特性
・得点を決めると,喜びを感じる反面,ボールへ触れる回数が少ないと興味が半減してしまう運動であ る。
・仲間と協力して,得点を決めた方が一体感を感じることができる運動である。
・相手をかわすなどの個人的技能や,パスをつなぐなどの集団的技能でゴールへの得点を競う運動であ る。
・流れの中で,攻防を瞬時に切り替える技能が必要な運動である。
・個人やチームの特徴に応じて,役割分担や動き方などの様々な作戦を立てることができる。
(3)児童生徒の実態
本学習を行うに当たり,事前に紙面によるアンケート調査と,運動技能に関する実技調査を行った。
<情意面>(11月11日の実態調査を実施 25名)
好き ふつう 嫌い
◯体育の学習が好きである。 17名 6名 2名
(理由) ・体を動かすことが
好き
・運動ができる
・楽しい
・好きな競技と嫌い な競技がある
・楽しいけど疲れる
・運動が嫌い
・体を動かすことが 嫌い
5年3組-2
◯ボールを使う運動は好きである。 20名 5名 0名
(理由) ・点を入れたり決ま
ったりすることが 嬉しい
・習っている
・できることとでき ないことがある
・楽しいけど知らな いことがある
・むずかしい
◯バスケットボールは好きである。 11名 12名 2名
(理由) ・シュートすると嬉
しい,気持ちよい
・得意
・おもしろい
・あまりやったこと がない
・ルールなどがよくわ からない,難しい
・ルールを知らない
・痛い思いをしたこ とがある
◯バスケットボールをしていて楽しいと感じたり,面白いと感じたりするときはどんな時ですか。(回 答の多かった順)
・シュートを決めた(点を入れた)とき ・パスをするとき ・逆転したとき ・守備をしているとき
・勝ったとき ・できたとき
◯自分たちのチームがより多く得点を取るにはどうすれば良いと思いますか。(回答の多かった順)
・チームワークを良くする(協力・きずな) ・パスをじょうずにつなぐ ・他の人にパス
・たくさん練習する ・作戦をたてる ・パスがもらえるところに動く ・おとり作戦 ・フェイント
・自分が動く ・声を出す ・積極的に責める ・1つの場所にかたまらない ・高いボール
・わからない
◯これらのルールについて説明できますか
ルール 説明できる 説明できない
トラベリング 1名 24名
ダブルドリブル 3名 22名
ファール 4名 21名
この調査から,学級の子どもたちの半数以上が,体育の学習が好きだということが分かった。また,ボール 運動に対しては好きと感じている子がほとんどで,嫌いな子が一人もいないということが分かった。その理由 として,点が入ったり決まったりしたときの喜びを上げている児童が多く,これまでのボール運動で,点を入 れたり決めたりしたときの満足感や楽しさを経験してきている児童が多いと考えられる。
バスケットボールに対しては,ルールや技能の難しさ,今までの経験の少なさを理由に,好きと答える児童 は半分に届かなかった。しかし,好きと答えなかった児童を含む全員に,バスケットボールで楽しい,面白い と感じる場面を聞くと,「シュートを決めた(点を入れた)とき」と18名答え,少ない経験からも,バスケット ボールでシュートを決める楽しさを知っていることが分かった。また,より多く得点を取るためにどうしたら 良いかを聞くと,「チームワーク良く,協力,きずな」や「パスを上手につなぐ」が特に多く,個人の技術向上 よりも,仲間と協力したプレーをすることの大切さと良さ,パスの重要性を知っている児童がたくさんいるこ とが分かった。ただ,中には,「他の人(強い人)にパス」という考えも数名いて,上手な人に任せてしまおうと いう考えも混在していることが分かった。
またルールに関する調査の結果から,バスケットボールのルールを,ほとんどの児童が理解していないこと が分かった。なんとなくのルールは知っているかもしれないが,説明することには自信がない程の認識だとい
5年3組-3 うことがうかがえる。
<技能面>(11月28日の実態調査を実施 24名)
0~2回 3~5回 6回以上
10m壁当て(20秒間) 16名 8名 0名
0本 1本 2本 3本 4本 5本 6本 7本 8本以上 シュート(20秒間) 2名 4名 7名 5名 3名 2名 0名 1名 0名
6秒台 7秒台 8秒台 9秒台 10秒台 … 12秒台 13秒台 … 17秒台 20mドリブル 3名 7名 3名 5名 3名 … 1名 1名 … 1名
技能に関する調査結果を見ると,まず「10m壁当て」では,20秒間に,ボールを10m先の壁にノーバ ウンドで何本当たるかどうかを調査した。結果,10m先の壁に当たらなかった(0回)児童が,24名中12 名もいた。ほとんどの児童が「ショルダーパス」で投げたが,腕だけで投げてしまっていて,体を使ったパス ができず,大きく重いボールをうまく扱えない児童が多かった。
「シュート(20秒間)」では,自分の好きな場所から自由にシュートをし,20秒間で何本入るかを調査し た。半分以上の児童が,0~2本という結果で,シュートが入りやすい場所や,シュートのボールの軌道,バ ックボードの使い方などを知らず,よりよいシュートの技能を知らないことが分かった。児童はこれまで,中 学年の時にポートボールを学習してきているが,ポートボールでは,打ったシュートを味方のゴール役の人が 動いて捕ってくれていた。しかし,バスケットボールのゴールは人間ではなく,動きがないため,シュートを 打った人の技能でシュートを決めなければならない。その違いにより,シュートが決まる確率が低くなり,難 しく感じるだろう。ただ,情意面からも分かるように,シュートを決めたときに,バスケットボールが楽しい,
面白いと感じている児童が多いため,シュートの調査をしているときも,とても意欲的に取り組んでいた。
「20mドリブル」では,10m先のコーンを回る形で20mドリブルをし,そのタイムを調査した。ボー ルをドリブルしてスピードが出せる児童の数は少数で,ボールを真下にドリブルする児童も多く,普通に歩く よりも遅くなってしまう児童もいた。また,ほとんどの児童が手からボールが離れないように,ボールを見な がら慎重にドリブルをしていた。ボールに集中し,前や周りを見ることができない児童が多かった。
本学級の児童は,休み時間に積極的に外に遊びに行く児童は半数ほどで,約半数の児童は声を掛けられてか ら出て行く姿が見られる。積極的に外に出る児童は,男子はサッカー,女子は鬼ごっこや遊具等で遊んでいる ことが多い。声を掛けられてから外に出て行く児童は,外に出ても,散歩をしたり,座って友達と話をしたり と,体を意識的に動かしていない。体を動かすことよりも,室内で過ごすことを好む児童が多い。男女の仲は 良いが,休み時間に一緒に遊ぶことはあまりなく,時々キャッチボールや鬼ごっこをする姿が見られるだけだ った。一方で,日頃の生活においては,男女のグループやペアを組んでも,特別に意識をしたり気にしたりす ることはなく,一緒に協力して活動することができている。これまでの体育の学習でも,男女ペアでお互いの 良さを出し合って交流できている。
サッカーや野球のチームに所属している児童は若干名いるが,バスケットボールのチームに所属している児 童はいない。また,ほとんどの児童は課外のスポーツに取り組んでおらず,正課体育以外での運動経験がない,
運動量の少ない児童が多い。このため,技能的にも体力的にも,運動に対する意欲の面でも,個人の差が大き い。
5年3組-4
(4)教師の指導観
バスケットボールは,攻撃チームと防御チームに分かれた2つのチームが,コート内で同時に直接相手と対 峙しながら,得点を争うゲームである。攻撃チームが得点するための唯一の方法は「シュート」である。その ため,児童にはシュートが決まることのうれしさや楽しさを十分に味わわせたい。シュートを打つまでには,
チームで上手にパスをつなぐことが必要となる。
そこで,仮説1を受け,まずは基本的なボール操作の練習を連続して取り組み,個人の技能向上を図ってい きたい。ボール慣れから始め,パスとシュートの練習を継続して取り組み,回数や得点を記録するなどして,
自分で上達を感じながら取り組めるようにしていきたい。「シュート」「パス」それぞれの特性を身につけるこ とで,ミスが減っていき,意欲的に活動できることと,シュートが入るようになることで楽しさも増えるので はないかと考える。
また,児童の実態に応じたルールを決め,ゲームを簡易化することで,どの児童も「わかる→できる」につ なげていけるようにしたい。そのための手立てとして,攻撃側が守備側よりも人数が多くなる「アウトナンバ ーゲーム」を行う。これにより,攻撃側のゲーム展開がより易しくなり,習得した技能をゲーム中に発揮する 機会が増えることが期待される。また,攻撃側の余裕がうまれ,攻撃側は近くにいるフリーの味方にパスを出 したり,シュートをするために必要となるボールを持たないときの動きを身につけたりすることができるよう になると考える。チームで協力して攻撃し,それが成功したときの喜びを味わう機会が多くなることで,スポ ーツの楽しさを味わわせたい。
児童の実態調査からルールの工夫もしていきたい。一つ目のルールとして,ドリブルをなくしパスのみでボ ールを運ぶようにする。ドリブルをすると,ドリブルに集中して周りが見えなくなり,個人プレーの割合が多 くなってしまいがちである。ドリブルをなくすと,パスをもらいに行かなければならなくなるため,一人ひと りの役割が大きくなり,チームで協力して攻撃をしていかなければならない。そのためには,互いに声を掛け 合って,個人の力からチームの力へと意識を高めていく必要がある。コミュニケーションをとり,同じ目標達 成のために,互いに協力して取り組むことができるだろうと考える。また,パスでボールを運ぶためには,パ スをしたら,自分のゴールがある方に向かって「ボールを追い越す」という動きが必要になるので,随時声を 掛けて,動きを徹底させていきたい。パス&ランの動きが徹底されると,運動量も上がることが期待される。
二つ目のルールとして,ディフェンスはパスカットのみの守備とする。手を自分の体より前に出すディフェン スをしてはいけなくなり,ボールが攻撃側の児童から離れている状態でのみコンタクトできる。これにより,
攻防中のけが防止となり,痛い思いや怖い思いなど負の思いをする児童が減ると考えられる。三つ目のルール として,守備側が攻撃側に対して守備をすることができない「フリーシュートゾーン」を設定する。ゴール下 のシュートが入りやすい場所に,1m四方の正方形を二つ作り,その場所にうまく入れば,守備に気を配るこ となく,よく狙ってシュートをすることができ,得点できる確率が上がりシュートを楽しめると共に,その場 所に上手く入るようにするための作戦も考えられるのではないかと思う。また,メインゲームにおいて,チー ム全員が得点できたらボーナス得点を加点するなど,ルールを随時工夫していきたい。
仮説2を受けて,チームでゲームに臨むときは,チームの課題をはっきりさせ,その課題達成のためにチー ムで作戦を考えたり,ゲーム後に振り返りをして次のめあてを考えたりする時間を確保し,チームとしての高 め合いを意識できるように図っていきたい。そのために,作戦カードや作戦ボードを使って,全員で共有する ことを大切にしたい。また,ゲームでシュートが決まったら,チームで決めた「ゴールアクション」等を行い,
全員が喜びを共有することで,仲間と協力して試合することの楽しさ,チームの一員として得る満足感を味わ えるようにしたい。
5年3組-5 3 単元の目標
◯態度
運動に進んで取り組み,ルールを守り助け合って運動したり,場や用具の安全に気を配ったりすることがで きるようにする。
◯思考・判断
ルールを工夫したり,自分のチームの特徴に応じた作戦を立てたりすることができるようにする。
◯技能
簡易化されたゲームで,ボール操作やボールを受けるための動きによって,攻防することができるようにす る。
4 評価規準
運動への関心・意欲・態度 運動についての思考・判断 運動の技能 内 容 の ま と
まり(領域)
ご と の 評 価 規準
ボール運動の楽しさに触れることが できるよう,進んで取り組むととも に,ルールを守り,助け合って運動を しようとしたり運動する場や用具の 安全に気を配ろうとしたりしている。
ルールを工夫したり,チー ムの特徴に合った作戦を立 てたりしている。
ゴール型について,簡易 化 さ れた ゲー ムで 攻防 を す るた めの ボー ル操 作 や ボー ルを 持た ない と き の動 きを 身に つけ ている。
単元(種目)
の評価規準
・集団対集団で競い合う楽しさや喜 びに触れることができるよう,ボー ル運動に進んで取り組もうとして いる。
・ルールやマナーを守り,友達と助け 合って練習やゲームをしようとし ている。
・用具の準備や片付けで,分担された 役割を果たそうとしている。
・運動をする場を整備したり,用具の 安全を保持したりすることに気を 配ろうとしている。
・ゴール型のゲームの行い 方を知るとともに,簡易 化されたゲームを行うた め の ル ー ル を 選 ん で い る。
・チームの特徴に応じた攻 め方を知るとともに,自 分のチームの特徴に合っ た作戦を立てている。
・ゴール型の簡易化され たゲームで,攻守が入 り 交 じ っ た 攻 防 を す る た め の ボ ー ル 操 作 や ボ ー ル を 受 け る た めの動きができる。
学 習 活 動 に 即 し た 評 価 規準
①集団対集団で競い合うための練習 やゲームに進んで取り組もうとし ている。
②ルールやマナーを守り,友達と助 け合ったり,声をかけたりして練 習やゲームをしようとしている。
③友達と協力して,用具の準備や片付 けをしようとし,ゲームを行う場や 用具の使い方などの安全を確かめ ようとしている。
①ゴール型のゲームの楽し さや喜びに触れることが できるよう,プレイ上の 制限,得点の仕方などの ルールを考え,選んでい る。
②得点に結びつくための効 果的な攻め方を知り,チ ームの特徴に合った作戦 を考え,選んでいる。
①仲間からボールを受 けることのできる場 所に動くことができ る。
②近くにいるフリーの 味方にパスをするこ とができる。
③ ゴ ール に近 い位 置で 正 確 な シ ュ ー ト を す ることができる。
5年3組-6 5 指導と評価計画
第 5 学 年
学 習 の 流れ
時間
0
5
10
15
20
1 2 3 4(本時) 5 6 7
習得の段階 活用の段階
オ リ エ ン テ ー シ ョ ン
1 学 習 課 題 の 確 認
2 学 習 の 進 め 方 や 決 ま り を知る
3 準 備 運 動 や ド リ ル 運 動 の 進 め 方 を 確 認 す る。
1 安全な場の確認・準備運動・学習課題の確認
2 ドリル運動
○基本的なボール操作をして,動きや感覚の定着を図る。
・二人組
①バウンドパス(30秒間)
②ノーバウンドパス(30秒間)
③ピボットタッチゲーム(30秒間)
・チーム
①1分間シュートゲーム
②ランニングシュートゲーム
3 タスクゲーム(ドリブルなし)
・ハーフコートの3対1を行う。
<進め方>
・攻撃側3人,守備側1人で行い,得点を競う。
・得点をしたとき,守備側が完全にボールを保持したときは スタート位置から始める。
・攻撃側は3人がボールに触れないと,シュートを打てな い。
・得点が決まったときはチーム全員でハイタッチをする。
・1ゴール2点,全員ハイタッチで1点
4 作戦を選ぶ
・いくつかの作戦を提示し,その中から自分のチームの特徴 に合った作戦を選んだり,考えたりできるようにする。
2 ドリル運動
○基本的なボール操作をして,動き や感覚の定着を図る。
・チーム
①1分間シュートゲーム ②ランニングシュートゲーム
3 タスクゲーム(ドリブルなし)
・ハーフコートの3対1を行う。
<進め方>
・攻撃側3人,守備側1人で行い,得 点を競う。
・得点をしたとき,守備側が完全にボ ールを保持したときはスタート位置 から始める。
・攻撃側は3人がボールに触れない と,シュートを打てない。
・得点が決まったときはチーム全員で ハイタッチをする。
・1ゴール2点,全員ハイタッチで1点
4 作戦を選ぶ
・いくつかの作戦を提示し,その中か ら自分のチームの特徴に合った作戦 を選んだり,考えたりできるように する。
5 メインゲーム(ドリブルなし)
<ルール>
・常に攻撃側4人,守備側2人の状況
・仲間からのパスを受けやすいところに移動し よう。(2時限)
・フリーの仲間を素早く見つけ,取りやすいパ スを出そう。(3時限)
・フリーシュートゾーンやランニングシュート を活用してシュートを打とう。(4・5時限)
作戦を組み立ててゲームを しよう。
5年3組-7
5 メインゲーム(ドリブルなし)
<ルール>
・常に攻撃側4人,守備側2人の状況で攻防する。
・1ゴール2点とする。
・1ゲーム4分とする。
・フリーシュートゾーンにいる攻撃側に対して,守備をして はいけない。
・ボールを保持しているプレイヤーからボールを奪ってはい けない。
で攻防する。
・1ゴール2点とする。
・ランニングシュートは3点とする。
・1ゲーム4分とする。
・フリーシュートゾーンにいる攻撃側 に対して,守備をしてはいけない。
・ボールを保持しているプレイヤーか らボールを奪ってはいけない。
本時のふり返り・後片付け
指導 と 評 価の 機 会
関・意・態
思考・判断
技能
6 本時(4/7)
(1)目標
○態度 練習やゲームに仲間と協力して取り組むことができるようにする。
◯思考・判断 ルールを工夫したり,自分のチームの特徴に応じた作戦を立てたりすることができるよう にする。
◎技能 得点しやすい場所に移動し,パスを受けて得点などをすることができるようにする。
安全 協力
作戦を考える ルール確認
動き
パス
シュート
35
40
45 30
意欲
5 後 片 付け
③(観察) ②(観察) ①(観察)
①(観察) ②(学習カード) ②(学習カード)
①(観察)
②(観察)
③(観察)
25
5年3組-8 (2)展開
過程
は じ め
な か
時間
7
8
7
学習内容と活動
1 学習の準備を行う。
・集合・挨拶を行う。
・用具の準備を行う。
2 準備運動・慣れの運動を行う。
・手首足首,ジャンプ,ピボット、ランニング,
ボール慣れ(ボールつまみ、壁打ち,8の字,キャ ッチ)等を行う。
3 学習課題を確認する。
4 ドリル運動を行う。
・二人組
①バウンドパス(30秒間)
②ノーバウンドパス(30秒間)
③ピボットタッチゲーム(30秒間)
・チーム
①1分間シュートゲーム
②ランニングシュートゲーム
5 タスクゲーム(ドリブルなし)
・ハーフコートの3対1を行う
<進め方>
・攻撃側3人,守備側1人で行い,得点を競う。
・得点をしたとき,守備側が完全にボールを保持 したときはスタート位置から始める。
・攻撃側は3人がボールに触れないと,シュート を打てない。
・得点が決まったときはチーム全員でハイタッチ をする。
・1ゴール2点,全員ハイタッチで1点
・フリーシュートゾーンには,全員がボールに触れ ないと入れない。
指導・支援(○)評価(☆)
◯児童の様子を観察し,安全のための服装を 整えさせる。
◯友達と協力し,安全に気をつけて用具の準 備をさせる。
◯音楽に合わせて,楽しく運動できる雰囲気 にする。
◯本時の課題を意識させるようにする。
◯パスとシュートの良い例を意識できるよ うに声をかける。
◯うまくできている児童を称賛し,ボール運 動への意欲を高める。
◯時間を図りゲーム化することで,同じ活動 でも意欲を保つようにする。
◯友達同士で,上手くいったときは称賛し合 い,ミスをしたときは励まし合うように声 をかける。
◯ボールをもらう時は声を出すことを確認 させる。
◯「1・2・シュート」の声を出し,全員ボ ールに触れるようにして,攻撃できるよう に助言する。
◯全員,同じ練習ができるように,自分の役 割を確認しながらローテーションするよ う声を掛ける。
用具・資料 ビブス
CD プ レ ー ヤー
模造紙
学習カード
学 習 カ ー ド , ス トッ プ ウ ォ ッ チ , 電 子ホ イ ッ ス ル,
得点板 フリーシュートゾーンやランニングシュー
トを活用してシュートを打とう。その一
5年3組-9 ま
と め
3
15
5
6 作戦を選ぶ
・いくつかの作戦を提示し,その中から自分のチー ムの特徴に合った作戦を選べるようにする。
7 メインゲーム(ドリブルなし)
<ルール>
・6チームのうち4チームが2コートで試合をす る。残りの2チームは審判チーム。
審判・・・得点係,計時,笛を持っている主審,
シュート数を数える係
・常に攻撃側4人,守備側2人の状況で攻防す る。
・1ゴール2点とする
・1ゲーム4分とする
・フリーシュートゾーンにいる攻撃側に対して,
守備をしてはいけない
・ボールを保持しているプレイヤーからボールを 奪ってはいけない
(・児童の実態に応じて,「全員がフリーシュート ゾーンからシュートを打てたら,ボーナス得 点」などのルールを随時工夫していく。)
8 本時のまとめを行う。
・授業の感想を言い合う。(1チーム1人)
・協力して後片付けを行う。
◯作戦ボードを用意し,ポジションや動き方 などをチームで考えられるようにする。
◯全員が話す機会を作るように,リーダーに 声を掛ける。
◯タスクゲームで学習したことを生かせる ように意識させる。
◯シュートが決まったときは,チームで決め た「ゴールアクション」を行い,全員が喜 びを共有することで,チームワークをより 高められるようにする。
◯審判も集中して試合を見ることができる ように役割を明確にする。
◯フリーシュートゾーンから打ったシュー ト,ランニングシュートの数,良い動きの 児童を審判に数えさせ,良い動きの児童 や,たくさん打てたチームを紹介させ,称 賛し,全体に広める。
◯ルールを守っている児童,公平なジャッジ ができた児童に声を掛け,認める。
◯試合を終えての,反省,振り返り,新たな 作戦の時間をつくる。
☆ボールを受けるところの場所に移動して いるか。(観察)
◯感想を意欲的に発表している児童を称賛 する。
◯感想から次時のめあてにつながりそうな ものを広げ,次時への意欲を高める。
◯気持ちの良い挨拶で締めくくる。
作戦ボード 作戦カード
5年3組-10
◎場の設定
①ドリル運動
②タスクゲーム
チーム1
チーム2
チーム3
チーム4
チーム5
チーム6
チーム1 チーム4
チーム2 チーム5
審 判 チー ム 3
審 判 チ ー ム3
審 判 チ ー ム4
審 判 チ ーム 4
5年3組-11
③メインゲーム