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第 5 章 実証調査分析 II 在中日米企業従業員の職場ストレス、職務満足感、組織サポー

2. 統計方法

主な統計方法は記述統計、信頼性・妥当性分析、相関分析と回帰分析などがある。

(1) 記述統計

本研究では 3 つの部分で記述統計方法を用いる。第 1 の部分はサンプルの基本状況を記 述統計する。サンプルの性別、年齢、学歴、勤務年数、婚姻状況などの人口統計学変数や 制御変数上の分布状況が含まれる。第 2 の部分は職場ストレス、職務満足感、組織サポー トそれぞれの尺度に対する記述統計である。最大値、最小値、平均値及び標準差などが含 まれる。最後に、研究変数が人口統計学変数や制御変数による差異を究明するために、を 記述統計を行う。

(2) 信頼性・妥当性分析

尺度の信頼性と妥当性検証は内部一貫性係数と確認的因子分析を用いた。そのうち、内 部一貫性信頼性は Cronbacha 信度係数で検証を行った。

(3) 相関分析

相関分析(correlatinn analysis)とは、変数間の相互関連が存在しているか否かを研究 し、且つ関連性を有する変数間の相関方向及びその強さを分析する統計方法である。

本研究では職場ストレス、組織サポート、および職務満足感の各下位尺度で相関分析を 行い、Person 相関係数で検証する。

(4) 回帰分析

回帰分析(regression analysis)とは、相関する変数間の関係を調べる場合に、両変数を 同等に扱うのではなく、一方の変数の値から他方の変数の値を予測したり、一方の変数に おける変化が他方の変数にどのように影響を与えるかを調べたりするために使用される統 計方法である。本研究では重回帰分析で職場ストレスのそれぞれの下位尺度が、職務満足 感に対する影響を検証する。

また、本研究では、階層的重回帰分析で中間変数としての組織サポートが、職場ストレ

スと職務満足感との関連に及ぼす間接効果を検証する。

3.測定手段の信頼性・妥当性検証

前記の予備調査において、職場ストレス、職務満足感と組織サポートの測定尺度の信頼 性と妥当性が検証された。本格的な調査において、サンプルの規模による差異が生じる可 能性があるため、再び尺度の信頼性と妥当性を検証する必要があるとされる。その中には 測定尺度の記述統計及び信頼性、妥当性検証が含まれる。記述性統計には、職場ストレス 尺度、組織サポート尺度及び職務満足感尺度の各項目の平均値、標準差及び歪度と尖度な どの統計が含まれる。尺度の信頼性検証について、前記と同様に、内部一致性係数-

「Cronbach α係数」で検証する。妥当性について、前記の探索的因子分析により得られた 下位尺度を、確認的因子分析で本格的な測定尺度が予備調査の結果と一致しているか否か を検証する。

(1) 職場ストレス尺度

① 記述統計

職場ストレス尺度の 21 項目それぞれの平均値は 1.88~3.29 の間、標準差は 0.999~1.302 の間、歪度は-0.113~1.219 との間、尖度は-1.045~1.009 との間に介在している。

Mardia(1985)により、変数が正規分布であるか否かを調べるためには、データの歪度と尖 度係数は正負 2 との間に介在するのが好ましいと指摘された。本尺度の各項目はいずれも 受入れられる範囲内に入っている。

表 28 職場ストレス各項目の記述統計(n=425)

項目 平均値 標準差 歪度 尖度

A1 3.29 1.101 -.113 -.726

A2 3.02 1.176 .046 -.915

A3 2.69 1.302 .308 -1.045

A4 1.88 1.023 1.219 1.009

A5 2.05 1.103 .908 .022

A6 2.15 1.162 .882 -.081

A7 2.82 1.090 .216 -.624

A8 2.88 1.200 .233 -.795

A9 2.64 1.244 .290 -.892

A10 2.11 1.063 .955 .421

A11 2.28 1.140 .837 -.053

A12 2.03 1.045 1.021 .502

A13 1.97 .999 1.063 .834

A14 3.26 1.176 -.038 -.882

A15 3.11 1.206 -.018 -.905

A16 3.15 1.231 -.029 -.954

A17 3.08 1.196 .015 -.923

A18 3.29 1.189 -.076 -.985

A19 2.97 1.079 .203 -.544

A20 2.99 1.254 .123 -1.003

A21 3.03 1.192 -.008 -.875

出所:筆者作成

② 信頼性分析

職場ストレス尺度の 21 項目の全体的な Cronbachα係数は 0.891 であり、各尺度の Cronbachαを見るとやや低いものが見られるが、全体的には妥当な性質を備えることが示 された。

表 29 職場ストレス尺度信頼性分析

尺度 項目数 Cronbaehα係数

仕事そのもの 3 0.789

役割の曖昧さ 3 0.854

役割の葛藤 3 0.598

人間関係 4 0.797

組織構造・風土とキャリア発達 8 0.895

職場ストレス 21 0.891

出所:筆者作成

③ 妥当性検証

職場ストレス尺度の因子分析の適切性を判断ために、先ず KMO と Bartlett の球面性検定 を行い、KMO の値が大きければ因子分析に適する。結果により KMO 値は 0.885 であり、因子 分析に適合する。Bartlett の球面性検定で P は 0.000 で 0.05 以下であり、母グループの相 関行列の間に共通する因子が存在し、因子分析に適合すると示された。

表 30 職場ストレス尺度 KMO 及び Bartlett の検定結果(n=425)

KMO 標本妥当性の測度 .885

Bartlett の球面性検定

近似カイ 2 乗 4119.647

自由度 210

Sig. .000

出所:筆者作成

本研究では主成分分析法を用いて、SPSS17.0 ソフトで職場ストレス尺度に確認的因子分 析を行う。直接に 5 因子を抽出し、Kaiser の正規化を伴うバリマックス回転により因子分 析した結果、この 5 因子がデータの 64.704%の分散が説明でき、因子分析の結果、予備調 査の結果と一致している。

(2) 職務満足感尺度

① 記述統計

17 項目のそれぞれの平均値は 2.23~3.63 との間、標準差は 0.907~1.227 の間、歪度は -0.421~0.713 との間、尖度は-0.922~-0.044 との間に介在している。本尺度の各項目は 受入れられる範囲内であると示される。

表 31 職務満足感各項目の記述統計(n=425)

項目 平均値 標準差 歪度 尖度

1 2.71 1.054 .308 -.491

2 2.71 1.137 .364 -.671

3 2.66 1.072 .298 -.470

4 2.76 1.073 .207 -.551

5 2.40 1.046 .465 -.321

6 2.44 1.043 .348 -.574

7 2.26 .907 .480 -.063

8 3.04 1.087 -.029 -.544

9 2.23 1.039 .713 -.085

10 2.81 1.227 .042 -.922

11 2.84 1.038 .118 -.524

12 3.63 .951 -.421 -.044

13 2.88 1.061 .056 -.626

14 3.42 1.025 -.388 -.236

15 2.35 1.075 .444 -.521

16 2.59 1.063 .170 -.633

17 2.74 1.118 .208 -.589

出所:筆者作成

② 信頼性分析

職務満足感尺度の 17 項目の Cronbachα係数は 0.913 であり、各下位尺度の

Cronbachαも 0.7 の受入れられるレベルを超えている。職務満足感尺度の内部一貫性が高 く、妥当な性質を備えることが示された。

表 32 職務満足感尺度信頼性分析

尺度 項目数 Cronbaehα係数

仕事そのもの 4 0.863

仕事のリターン 3 0.788

個人成長 4 0.802

仕事協力 3 0.750

経営管理 3 0.832

職務満足感 17 0.913

出所:筆者作成

③ 妥当性検証

検証により職務満足感尺度の KMO 値は 0.908 であり、因子分析に適合する。Bartlett 性

球面検定 P は 0.000〈0.05 であり、母グループの相関行列の間に共通する因子が存在し、

因子分析に適合すると示された。

表 33 職務満足感尺度 KMO と Bartlett の検定結果(n=425)

KMO 標本妥当性の測度 .908

Bartlett の球面性検定

近似カイ 2 乗 3684.886

自由度 136

Sig. .000

出所:筆者作成

職務満足感尺度に対して同様に主成分分析法を用いて、SPSS17.0 ソフトで確認的因子分 析を行った。直接 5 因子を抽出し、Kaiser の正規化を伴うバリマックス回転により確認的 因子分析した結果、抽出された 5 因子がデータの 71.366%の分散が説明でき、尺度の 17 項 目の内容をよく概括したことが示された。因子分析の結果は予備調査の結果と一致してい る。

(3) 組織サポート尺度

① 記述統計

組織サポート尺度の 9 項目の平均値は 2.35~3.95 との間、標準差は 0.942~1.087 との 間、歪度は-1.020~0.694 との間、尖度は-0.695~1.184 どの間に介在している。本尺度の 各項目は受入れられる範囲内であると示される。

表 34 組織サポート各項目の記述統計(n=425)

項目 平均値 標準差 歪度 尖度

1 2.97 1.004 .183 -.673

2 3.15 1.027 -.164 -.571

3 2.76 1.065 .162 -.695

4 3.81 1.065 -.925 .374

5 3.95 .847 -.890 1.184

6 3.86 .942 -1.020 1.134

7 2.35 1.056 .694 -.050

8 2.55 1.087 .379 -.502

9 2.66 1.079 .230 -.557

出所:筆者作成

② 信頼性分析

組織サポートの 9 項目の Cronbachα係数は 0.805 であり、各下位尺度の Cronbachα係数 は 0.7 以上であり、内部一貫性が比較的に高く、妥当な性質を備えていることが示された。

表 35 組織サポート尺度の信頼性分析(n=425)

尺度 項目数 Cronbaehα係数

仕事サポート 3 0.747

価値への承認 3 0.723

生活・福祉への気遣い 3 0.769

組織サポート 9 0.805

出所:筆者作成

③ 妥当性分析

組織サポート尺度の KMO の値は 0.805 であり、Bartlett の球面検定で P は 0.000 で 0.05 以下であり、因子分析に適合であると示された。

出所:筆者作成

組織サポート尺度に対しても同様に主成分分析法を用いて確認的因子分析を行った。直 接に 3 因子を抽出し、Kaiser の正規化を伴うバリマックス回転により因子分析した結果、3 因子はデータの 67.637%の分散が説明でき、各項目が相応する尺度上の負荷値がともに 0.7 以上であり、因子構造が明確であり、比較的に高い説明力を有する。確認的因子分析の結 果は予備調査と一致している。

表 37 職場ストレスの各尺度の記述統計(n=425)

サンプル数 最小値 最大値 平均値 標準差

職場ストレス 425 1.2 4.8 2.698 .6463

仕事そのもの 425 1.0 5.0 3.002 1.0034

役割の曖昧さ 425 1.0 5.0 2.027 .9653

役割の葛藤 425 1.0 4.8 2.776 .8786

人間関係 425 1.0 5.0 2.094 .8380

組織構造・風土とキャリア発達 425 1.0 5.0 3.109 .9051

出所:筆者作成

(2) 職務満足感各尺度の記述統計

在中日系企業従業員の職務満足感全体の平均値は 2.732 であり、中央値 3 より低いこと から、全体的満足感はやや低いレベルに留まっていることが示された。そのうち、仕事協 力の平均値は最も高く、3.307 であり、仕事のリターンの平均値は最も低く、2.368 である。

これによって、本研究の第 2 の仮説を検証した。即ち、在中日系企業従業員の最大の職務 不満足は仕事のリターンに対する不満足である。標準差の面で得点が最も高いのは経営管 理の 0.9391 であり、従業員が経営管理の満足感に対する認識のばらつきが大きい。

表 38 職務満足感各尺度の記述統計(n=425)

サンプル数 最小値 最大値 平均値 標準差

職務満足感 425 1.2 5.0 2.732 .6869

仕事そのもの 425 1.0 5.0 2.708 .9130

仕事のリターン 425 1.0 5.0 2.368 .8389

個人成長 425 1.0 5.0 2.729 .8715

仕事協力 425 1.0 5.0 3.307 .8274

経営管理 425 1.0 5.0 2.558 .9391

出所:筆者作成

(3) 組織サポートの各尺度の記述統計

組織サポートの価値への承認という下位尺度が逆転項目であるため、まずデータを逆転 処理してから統計する。表 39 から分かるように、在中日系企業の従業員が知覚する組織サ ポート全体の平均値は 3.118 であり、中央値の 3 よりやや高く、全体的にやや高いレベル にあることが示された。各尺度の平均値を見ると、価値への承認の平均値が最も高い 3.873 であり、生活・福祉への気遣いは最も低い 2.520 である。生活・福祉への気遣いの面にお ける標準差が最も高く、従業員の認識のばらつきが見られた。