令和2年度 後期学校評価
白井市立白井第三小学校
令和2年2月
1.はじめに
(1) アンケート回答数
総数 児童(2~6年) 583
保護者 695
教職員(県費職員) 35
①児童については、内容理解の上で発達段階を考え、2年生以上の児童を対象としている。
②上表の通りの回答率が得られた。ある程度データの信憑性は高いと考える。
(2) 分析と考察及び課題
1
回答数 回答率
①アンケート検証を、
「結果」:設問と具体的教育活動の関連、学年ごとの特徴等
「考察」:結果データの原因と解釈、データ間の関連性 の2点から行う。
②学年ごとの細かなデータについては、検証が詳細になり過ぎ、解釈が複雑になることから数値やグラフで は示さず、特徴的な部分のみ文章で表現する。
③「かなり満足しています」と「まあ満足しています」を「満足度」、「あまり満足していない」と「ほと んど満足していない」を「不満足度」と表記する。
651 93.7%
35 100.0%
553 94.9%
2.児童アンケートより
(1) 結 果
(2) 考 察
①全般に満足度が高くなり、伸びが見られました。
②学習への取り組みへの満足度が大変高く、前期よりも伸びが見られました。学校・家庭・児童が力を合わ せて授業や宿題・係や委員会活動等に取り組んでいった結果、高い満足度を得ることができたと考えます。
③高学年の「運動」が低かったです。しかし、前期よりも満足度が大きくなりました。持久走の実施やなわ とびチャレンジの実施により、積極的に運動する姿が増えました。
④係や委員会活動など、子どもたちは積極的に取り組みました。その姿は掃除の時間にも表れています。
⑤あいさつについては、学校でも引き続き指導していきますが、家庭の協力も不可欠です。
①「学校は、楽しいですか。」の満足度は90%を超えています。6年生のみ、前期と同等で89.2%で す。
②「がんばって授業に取り組む~」では、すべての学年で満足度が90%を超えています。
③「宿題や勉強を家でしっかり~」でも、すべての学年で満足度が90%を超えています。
④「たくさん運動することが~」では、2~4年生で満足度が90%を超えています。5年生の満足度が8 0%台、6年生は70%台ですが、前期よりも満足度が大きくなっています。
⑤「友達に思いやりのある~」の満足度は、3年生が前期の92.6%から89.5%と若干90%を下回 りましたが、他の学年では90%を超えています。前期に88.0%だった5年生は、90%を超えまし た。
⑥「係や委員会活動などを~」の満足度は、どの学年も95%を超えました。
⑦「あいさつは、~」では、2・4年生の満足度が90%を超えていますが、他の学年ではやや低いです。
⑧「そうじは、~」の満足度は、6年生で85.6%ですが、その他の学年では90%を超えています。
4・5年にのびが見られました。
⑨「うたごえは~」は、コロナ感染対策による影響がそのまま結果に現れています。
346
299
360
347
296
373
266
268
93
173
231
155
135
223
151
219
230
101
24
23
34
59
26
14
57
45
49
10
0
3
8
7
2
11
8
217
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
あなたは,何年生ですか。
学校は,楽しいですか。
がんばって授業に取り組むことができましたか。
宿題や勉強を家でしっかりできましたか。
たくさん運動することができましたか。外遊びも入ります。
友達に思いやりのある行動がとれましたか。
係や委員会活動などを最後まであきらめないで行うことが できましたか。
あいさつは,元気よくできましたか。
そうじは,感謝そうじ・無言そうじ・気づきそうじを考えてでき ましたか。
うたごえは,大きく口を開けて歌えましたか。
全体
かなり満足している まあ満足している あまり満足していない ほとんど満足していない
3.保護者アンケートより
3
211
167
155
160
143
97
133
102
138
144
112
100
283
202
134
167
256
225
131
261
413
420
406
394
428
350
356
332
435
417
382
402
322
405
390
385
356
364
343
351
18
53
83
81
68
187
153
198
71
82
141
129
37
35
110
72
23
52
143
27 2
9
5
13
8
16
9
18
7
5
15
16
8
4
13
5
3
4
27
3 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
学校は,安全配慮を行い,事故防止に努めている。
学校の施設・設備は,清潔で教育環境が整備されている。
学校は,保護者や地域の方々の力を学校教育に生かして いる。
学校のホームページ・たより等は,わかりやすく時期も適当 である。
学校は,学力が身につくように,わかる授業を行っている。
学校は,学力が身につくように,少人数指導やティーム ティーチング,外部講…
学校は,家庭学習が習慣になるよう支援している。
学校は,子どもの個性に応じた特別な支援をしている。
学校は,様々な偏見や差別を生まないように指導・啓発活 動を行っている。
学校は,子どもたちの活動に対して,適切な評価・勇気づけ を行っている。
学校は,問題行動や子どもの悩み,心の変化に適切に対 処し信頼できる。
学校は,子ども同士のトラブルやいじめ等に対して,適切な 対応をしている。
授業参観,校外学習,運動会,歌声参観などは充実してい る。
子どもたちは,思いやりの気持ちをもち,友達と仲良く学校 生活を送っている。
子どもたちは,明るい挨拶ができている。
保護者は,子どもに基本的な生活習慣を身につけさせよう
としている。 早寝・早…
保護者は,子どもに障害を持った人や他国の人等を蔑視す るなど,様々な差別…
保護者は,子どもに防犯ボランティアさん等へ感謝の気持 ちを伝えるために,…
保護者は,学校教育活動やPTA 活動に対して積極的に協 力している。
白井第三小に,子どもを入学させて良かった。
全体
かなり満足している まあ満足している あまり満足していない ほとんど満足していない
(1) 結 果
(2) 考 察
(3)自由記述より
4
自由記述は、回答数651件のうち77件ありました。主な内訳は次のとおりです。
①学校への感謝に関するもの 36.4%
保護者からの感謝の言葉が、私たちの原動力となっています。より一層教育活動の充実に取り組んで参り ます。
②要望 22.1% 感想 20.8%
授業参観等の要望が多く見られました。教室という広くはない空間と来校する人数から、子供の安全確保 を最優先に考え今年度のようになりました。このような社会情勢が続くことを考え、今後のことを検討して いきます。
③PTAに関するもの 9.1%
上述したように、建設的なご意見をいただけるとPTA活動がよりよくなっていくと思います。
④交通ボランティアに関するもの 7.8%
情報が入り次第対応しております。
⑤苦言 3.9%
誠意をもって対応させていただきます。
①上記①②について、多くの保護者からご理解いただき、職員の励みとなっています。より一層の充実を目 指し、毎日の教育活動に取り組んでいきます。また、「思いやり」は児童アンケートでも高い満足度となっ ており、前期と引き続き保護者が児童の学校での友達関係をしっかりと把握していることがわかります。
②上記③については、「学校は学力がつくように、わかる授業~」の満足度88.3%(前期よりも1.
3%上昇)に対し、「学校は、学力が身につくように、少人数指導~」の満足度は68.8%(前期よりも 1.8%上昇)、「学校は、子どもの個性に応じた特別な支援~」の満足度は66.8%(前期よりも1.
8%上昇)です。この数値は、前期とほぼ変わりません。教職員の人員配置等、学校だけでは改善が難しい 問題もあります。2月に新たなICT機器が導入されました。指導方法の工夫改善に取り組み、学力がつくわ かる授業を目指します。また、学校図書が新たに200冊配置され、今後さらに300冊程度配置される予 定です。読書活動や調べ学習がより充実していきます。
③「頑張って授業に取り組んだり、宿題や勉強に家でしっかりとする」という児童の満足度と、「家庭学習 の習慣支援」についての保護者の満足度の差から、前期同様児童が主体的に学習に取り組んでいることがわ かります。
④「子どもの悩み」「いじめ」についての満足度は、それぞれ前期同様76%と2.7%減の77.6%で す。年に2回の教育相談週間と毎月の生徒指導委員会等によって、児童一人一人に寄り添い、日頃気づきず らい心の信号をキャッチするように努めています。また、関係機関とも連携をし、子供、保護者の悩みに対 応しています。日頃の学校での取り組みと子どもの学校での生活状況を、より詳細に保護者に伝えることで 教育活動の実際を知っていただきたいです。保護者との情報共有による相互理解をさらに深め、子供のため に協力して取り組んでいかなければならないと考えます。
⑤「PTA」に関して、自由記述欄で7名の方から意見をいただきました。PTA活動の見直し4名。見守 り活動について2名。その他1名。多角的に見た具体的な改善方法についてご意見をいただけると、よりよ いPTA活動になっていくと思います。
①「安全・事故防止「人権」「入学させてよかった」の3項目については、95%以上の満足度です。
②」「教育環境整備」「校外学習、運動会」「思いやり」「ボランティアの方への挨拶」の4項目について は、90%以上の満足度です。
③「学校は、学力が身につくように、少人数指導~」と「学校は、子どもの個性に応じた特別な支援~」の 2項目が満足度70%に達しておらず、他と比べて明らかに低いです。
④「家庭学習」「子どもの悩み」「いじめ」「挨拶」「PTA活動への協力」の4項目は満足度80%に到 達していません。
4.教職員アンケートより
13 14 10
12 14 12 13 12 12 9
18 9
2 3
9 10
17 22 19 17 8
9 14 3
14 10
11 13
20 16 24 21
18 13
15 15 12
18
14 24
5 11
14
23 17
12 14 17 19
24 18 0
20 20
19 18
1 5
1 2
1 4
5 3 7
4 1 2 9
11
10
0 1
0 1
0 6
1 2 9
0 2
3 3
0 0 0 0 0 3
1 2 2 1
0 0 18
8 2
0 0 0 0 0 1
0 0 20
0 1
0 0 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
職場では,チーム三小を意識した言動はとれましたか。
担当校務分掌は,チームで問題解決を行うため,会議や…
課題意識をもって学習に取り組めるような問題提示がで…
学習意欲を高められるよう個に応じた指導の工夫ができ…
学習意欲を高められるよう月例テストを指導できましたか。
サンサンタイムを有効に活用できましたか。
授業研修会(プチ授業研を含む)を有効に活用できました。
理科や生活科等の授業準備を学年で積極的に行いまし…
教育活動にICTを有効に活用しましたか。
道徳の授業を充実させることができましたか。
校内教育支援委員会は,よりきめ細かい指導の実現の…
特別支援教育の充実のため,職員間の連携はとれてい…
より良い人間関係づくりを進めるためピアサポートを有効…
望ましい学級集団をづくりを進めるためQUを有効に活…
授業や行事等では,グループ活動を通して仲間づくりを…
体育等では,運動量を確保し体力増進を意識した指導を…
宿題や提出物をきちんと提出させるよう指導しましたか。
当番や係の仕事等を最後までをきちんと行うよう指導し…
基本的生活習慣を身につけ,社会の約束やマナーを守…
子どもたちの活動に対して,適切な評価・勇気づけをしま…
子どもたちに「三小のじまん」を意識させましたか。
「挨拶は,自分から元気良く」を意識して指導を行いまし…
「掃除は,無言掃除・気づき掃除・感謝掃除」を意識して…
「歌声は,大きな声で綺麗なハーモニー」を意識して指導…
不登校やいじめ等の防止や解消に向けた指導を行いま…
教育相談を適時,積極的に行いましたか。
(就学期の子どもがいたとして)今の第三小は自分の子…
今年度の重点「協力から連携へ」を意識して行動ができ…
教職員
かなり満足している まあ満足している あまり満足していない ほとんど満足していない
(1) 結 果
(2) 考 察
①「よりよい人間関係づくりピアサポート~」の満足度が20.6%と前期と同様低いです。
②「サンサンタイムを有効に~」の満足度が70%台と、前期と同様他と比べて低いです。
③「授業や学校行事では、グループ活動~」の満足度が70%台と、前期と同様他と比べて低いです。
④「教育活動にICTを~」の満足度は、前期と同様70%台前半と低いです。
⑤「歌声は~」の満足度は9.4%と低いです。
⑥「授業研修会~」の満足度は82.4%と決して高くはありませんが、後期になって、授業研修会を行う ことができました。
①上記①②は、コロナウィルス感染予防における休校措置による教育課程の変更の影響です。
②グループ活動においては、10月くらいから徐々に平常に戻してきましたが、12月あたりから、コロナ ウィルスの感染が拡大し、再び制限をかけてきました。
③上記④について。この調査は、新たなICT機器が入る前に行ったことから、満足度が前期と同様でした。
しかし、新しくICT機器が導入されてから、積極的に授業で活用しています。今後、児童一人一人にタブ レットが配付されることから、授業の姿が変わっていきます。
④前期の調査の段階では、歌うことは全くできていませんでした。感染拡大の収まりが見られるようになっ てきたあたりから、歌唱指導を行い始めました。しかし、再び緊急事態宣言が発令され、思うように指導が できなくなりました。
⑤上記⑥については、私たち教師にとって必要な内容です。後期になって、研修会を行うことができるよう になり、授業力が高まるよう取り組んできました。
⑥「学習意欲を高められるよう個に応じた指導の~」の満足度が、前期の85%から94.3%へ。それに 対して、保護者の「学校は,学力が身につくように,わかる授業を~」の満足度は87%から88.3%
へ。相関関係があるとして考えると、教職員の満足度が100%になれば、保護者の満足度もそれに準ずる と言えます。前期と比べ満足度の伸びが見られるので、今後も担任一人ではなく、学年及び学年間の連携を とり、指導力向上を目指します。
⑦「校内支援委員会は~。」の満足度が、前期の90%から97%へ。校内支援委員会の運用が改善されて きているという認識を持っています。一方、保護者の「学校は、子どもの個性に応じた特別な~。」の満足 度が前期の65%から66.8%へ。今後も、校内支援委員会を機能させ、個に応じたきめ細やかな指導を 目指していきます。
⑧「子どもたちの活動に対して,適切な評価・勇気づけを~。」の満足度が、前期の96%から100%
へ。それに対して、保護者の満足度は86%から86.6%と変わりません。「不登校やいじめ等の防止や 解消~。」の満足度は、教員が96%から100%へ。保護者の満足度は80%から77.6%に下がりま した。「子供の悩み・心の変化(教育相談)」についての満足度は、教員が90%から91%へ。保護者の 満足度は前期と同じく76%。これらの数値の差異は、保護者の教職員に対する期待の表れだと考えられま す。保護者との情報共有による相互理解をさらに深め、子供のために協力して取り組んでいかなければなら ないと考えます。
⑨「当番や係りの仕事等を~。」の満足度は、前期同様100%。それに対して、児童の満足度は95%か ら97%に上がりました。児童の意識の向上が見られました。
⑩「掃除~。」の満足度は、前期同様100%。それに対して、児童は89%から90.4%へ満足度が高 まりました。前期の反省より、より一層のきめ細やかな指導を行うことで児童のやる気が高まり、取り組み が良くなったと考えられます。
⑪「挨拶」の満足度は、教職員が100%から97%へ。保護者が79%から81%へ。児童が89%から 85.9%となっています。教職員と児童の満足度が前期よりも若干低くなっていることが気になります。
挨拶は、社会生活を送る上で基本的な生活能力となります。引き続き学校ではその意義を伝えながら指導を していきます。