第5学年3組 体育科学習指導案
指導者名 1 単元名 「ティーボール」
2 単元について
(1)運動の特性
○攻撃と守備を交代で行い、チームで協力しながら勝敗を競うところが楽しい運動である。
○攻撃側はバット等を使ってボールを打ち、多くの得点を入れるところに楽しさがある。
○守備側は打者をアウトにし、得点を入れさせないようにするところに楽しさがある。
○「打つ」「投げる」「捕る」「走る」といった基本的な技能を身に付け、簡単な作戦を活かし て ゲームができる運動である。
○ヒット、ホームランを打ったときや、チームが多く得点して勝った時に楽しいと感じる運動で ある。
○攻守分離のゲームであるため、攻め方や守り方の作戦を立てやすい。
○運動経験の違いからボールを打つ、投げる、捕るという技能に差が生じたり、ゲームの中の各 場面に応じた判断力を要するため、思うようなプレーができなかったりすることから、苦手意 識を持つことがある。
(2)児童生徒の実態 (32人)
①体育の学習は好きですか? はい いいえ
②好きな運動に○をつけましょう。
短距離走 鉄棒 バスケットボール ハードル マット サッカー
走り幅跳び 跳び箱 ベースボール 走り高跳び バレーボール リレー
水泳
③苦手な運動に○をつけましょう。
短距離走 鉄棒 バスケットボール ハードル マット サッカー
走り幅跳び 跳び箱 ベースボール 走り高跳び バレーボール リレー
水泳
④ボール運動は好きですか。 はい いいえ ⑤ボール運動でうれしかった時はどんな時ですか。
⑥ボール運動でやだなと思った時はどんな時ですか。
⑦みんなが楽しくゲームをするためには,どうすればよいと思いますか?
⑧ゲーム中に言われてうれしかった言葉はなんですか。
<うまくいったとき>
<失敗した時>
⑨ティーボールはどんなふうに行うゲームであるか知っていますか。はい11名 いいえ23名
(3)教師の指導観
児童は前学年でベースボール型の運動として、ティーボールを経験している。しかし、経験の 差が大きい運動であることから、苦手意識を持つ児童が多い。また、ボールゲームのようにチー ムプレイをする競技においては、友だちとの関わりが大きい。チームプレイであるからこそ得ら れる楽しさ、得点が絡むチームプレイであるが故の難しさを感じている。しかし児童は、どのよ うにしたらゲームを楽しくできるかについて、気づいている。互いを思いやり、チームメイトと して協力したり、応援したりする気持ちを持たせ、チームとして楽しく活動できるようにしたい。
ティーボールは、投げる、捕る、打つ、走るが複合的に関係しあって成り立つゲームである。そ
れぞれの技能の経験差が大きい。特に差があると思われる「打つ」ができないと、ゲームも成り 立たない。そこで、全ての児童がゲームを楽しむことができるような、「打つ」を中心にした学 習、ゲームを組み立てる。ティーボールを苦手としている児童に聞いてみたところ、「打つこと ができない、むずかしい」という理由が多かった。そのような児童も学習を通じて「打つ」こと ができるようになると、ティーボールを楽しむことができるのではないかと考える。
楽しくゲームをするには、「ややこしいルールを決めない」という意見もある。楽しくできるこ と、目標がはっきりしていることを考え、メインゲームはシンプルにし、「打つ」を必要とする ものにする。
最初のドリルゲームでは、スポーツテストのソフトボール投げの結果から距離を決めた。また、
実際の試合での様子に近い練習ができるように、ノーバウンド(オーバーハンド)・ゴロ、ノー バウンド(オーバーハンド)・ワンバウンド(オーバーハンド)の2種類を行う。
攻撃の面では、打つ練習を学習全体を通して行う。毎回続けることによって打てるようになっ ていく。また、ボールゲームの面白さは、得点することにある。塁を一直線に設定し、折り返す ことにより得点できるようにする。
守備の面では全員が動くために、アウトマンルールを作る。これは、チームで1人アウトマン を決め(毎回変わる)、アウトマンに送球し守備全員が集まるとアウトになる。また、最初に捕 球した児童は動かないことにすることによって、守備側全員が打球の落下点を予想して動くよう にする。また、技能や思考の高まりに伴って、状況に応じて捕球した児童からアウトマンへ投球 する場面が現出することも考えられる。
このような手立てをもって、技術面での経験差をできるだけ縮め、誰もが楽しく活動できるよ うにしたい。
3 単元で身に付けさせる学習内容(単元の目標)
技能 技① 止まったボールをバットでフェアグラウンドに打つことができる。
技② 捕球することができる。
技③ オーバーハンドで投げることができる。
態度 態① ルールやマナーを守って、安全にゲームしている。
態② 自分やチームの課題解決に向けて,意欲的に運動に取り組んでいる。
態③ お互いに声を掛け合い、仲間と協力してゲームを楽しんでいる。
思考・判断 思① 自分のチームの特徴に合った作戦を立てている。
思② 打球や守備の状況によって、走塁の仕方を選択している。
4 指導と評価計画(7時間扱い)
分/時 1 2 3 4(本時) 5 6 7 0 準備運動 用具の準備 場作り
8
25
40
オリエンテ ーション
整理運動 用具の片づけ 指
導 と 評 価 の 機 会
技 能
③ ② ① ② ① ①
態 度
② ① ②
思 考
③ ① ① ②
5 本時の指導(4/7)
(1)目標
<技 能>○止まったボールをバットでフェアグラウンドに打つことができる。
ねらい
ボールを打って,得点する楽しさを味わおう。
習得学習①(ドリルゲーム)
ボールパスラリー
①ゴロ・ノーバウンド(オーバーハンド)
②ワンバウンド(オーバーハンド)・ノーバウンド(オーバーハンド)
ポイント確認
① 合わせて、構えて、くるっ、ピタッ
② チームメイトと協力したり、応援したりする
学習の振り返り
○ゲーム内容と,ルール上の問題点の確認。
○学習カード記入(相互評価・自己評価)
習得学習②
(チーム練習)
○止まったボールを 打つ練習をする。
○捕球する練習をす る。
本 日 の め あて の 確 認
○ ト ー ナ メ ン ト 戦 を し よ う
!( ま と め)
。 本日のめあての確認
○自分たちのチーム に合った作戦を立 てて、メインゲーム につなげよう。
ト ー ナ メン ト 戦 を行 う
。
表 彰 式を 行 う
。 学 習 の 振 り 返 り を する
。 本
日 の め あて の 確 認
○ 学 習 の 進 め 方 や ゲ ー ム の 行 い 方を つ かも う
。
○ ド リ ル ゲー ム の やり 方 を 知る
。
○ チ ー ム 練習
,メ イ ン ゲ ー ム の やり 方 を 知る
。
○ 学 習 カ ー ドの 記 入 の 仕 方 を 知る
。
活用学習(メインゲ ーム)
○アウトマンティー ボール(ベースは ダイヤモンド)
本日のめあての確認
○ポイントに気を付けながら、ボ ールを遠くに打とう。
③ 習得学習②(チーム練習)
○止まったボールを打つ練習を する。
○捕球する練習をする
活用学習(メインゲーム)
○アウトマンティーボール (ベースは一直線、折り返し)
<態 度>○ルールやマナーを守って、安全にゲームしている。
(2)展開
過程 時間 学習内容と活動 ○指導 ◇支援 ☆評価 用具・資料 は
じ め
5
5
1.学習の場作りをし、挨拶をする。
チームごとの準備運動をする。
2.あいさつ,確認をする。
<単元のねらい>
○ボールを打って,得点する楽しさ を味わおう。
<活動ポイント>
○くるっとバッティング
合わせて、構えて、くるっ、ピタッ
○チームメイトと協力したり、応援 したりする
3.習得学習①(ドリルゲーム)を行 う。
ボールパスラリー
② ゴロ・ノーバウンド(オーバ ーハンド)
③ ワンバウンド・ノーバウンド
(両方ともオーバーハンド)
○各チームに分かれて,各ゲーム,
最初の1分は練習し,次の30秒 で記録を取る。
○パスの回数は、前回からの伸び も確認する。
○膝や足首を中心に準備運動 をさせる。
○全員で声を出して回数を数 えさせる。
○「投げる」の指導(くるっ とスロー)
・オーバーハンドパスで投 げる。投げる手と反対の 足を前に出す
○「捕る」の指導
・両手で挟み込むように捕 る
◇毎回の記録を記録用紙に掲 示しておく。
記録用紙
な
か 10
20
4.本日のめあての確認する。
○今日のめあて、ポイントを確認す る。
5.習得学習②(チーム練習)を行う。
○止まったボールを打つ練習をす る。
・1人5球
○捕球する練習をする
○良いプレーには称賛の声、失敗に は励ましの声をかける。
6.活用学習(メインゲーム)を行う。
○ゲームを行う
○「打つ」の指導(くるっと バッティング)
・ボールとバットを合わせ る
・バットを横にひく ・腰を回転させて、思い切
り打つ
○捕球するときには、ボール の行方をよく見、安全に気 を付けさせる。
☆止まったボールをバットで フェアグラウンドに打つこ とができたか。(技能)
○安全のため、お互いに声掛 得点板 ポイントに気を付けながら、ボールを遠くに打とう。
・アウトマンティーボールゲーム を行う。
・1塁ベースで折り返してきてス タートラインに戻ってきたら 1点。2塁は2点。3塁は3点 ・打者は当たるまで打つ。
○攻守交替を2セット行う。1セッ トが終わったところで作戦タイ ムを設ける。(アウトマンも変え る。)
○守備位置、打順をチームで話し 合う。
○良いプレーには称賛の声、失敗に は励ましの声をかける。
けをさせる。「いくよ」「い いよ」のかけ声で開始させ る。
◇どちらか判断の付きにくい 時には、セーフの扱いをす るようにする。
☆打球や守備の状況によっ て、走塁の仕方を選択する ことができたか。(思考)
チームごと にホワイト ボード
ま と め
5 7.学習の振り返り
○ゲーム内容と,ルール上の問題点 の確認をする。
○学習カードに記入(相互評価・自 己評価)する。
8.片付け・整理運動をする。
○チームの友だちの良かった ところをチーム内で話し合 わせ、今日のMVPを決める。
◇問題点を確認し,改善する ための話し合いをさせる。
○学習カードを用いて,相互 評価・自己評価をさせる。
○健康観察をする。
学習カード
6 場の設定
習得学習①
習得学習②
活用学習 ○ ○ ○
○ ○ ○
チームA チームB チームC チームD
はバッターボックス
チームA チームB チームC チームD