第6学年1組 国語科学習指導案
指導者 M・Y
1 単元名 ビブリオバトル~ごちゃえもん図書決戦~を開催しよう
『森林のはたらきと健康』
2 単元について
(1)単元観及び単元を貫く言語活動とその特徴 本単元は、学習指導要領の以下を受けて設定した。
第5学年及び第6学年
「B 書くこと」
(1)目標
目的や意図に応じ、考えたことなどを文章全体の構成の効果を考えて文章に書く能力を身に 付けさせるとともに、適切に書こうとする態度を育てる。
イ 自分の考えを明確に表現するため、文章全体の構成の効果を考えること。
ウ 事実と感想、意見などとを区別するとともに、目的や意図に応じて簡単に書いたり詳し く書いたりすること。
「C 読むこと」
(1)目標
目的に応じ、内容や要旨をとらえながら読む能力を身に付けさせるとともに、読書を通して 考えを広げたり深めたりしようとする態度を育てる。
(2)内容
ウ 目的に応じて、文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえ、感心したことや納得したこ と、意見などとの関係を押さえ、自分の考えを明確にしながら読んだりすること。
オ 本や文章を読んで考えたことを発表し合い、自分の考えを広げたり深めたりすること。
カ 目的に応じて、複数の本や文章などを選んで比べて読むこと。
「伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項」
イ 言葉の特徴やきまりに関する事項
(カ)語感、言葉の使い方に関する感覚などについて関心をもつこと。
本単元は、森林のはたらきとその効果を主たる題材とした教材文を読み、感心したり納得したりしたこ とを、その根拠とともに推薦することをねらいとした単元である。
教材文『森林のはたらきと健康』は、大きく二つの部分から構成された説明的文章である。古くから知 られている健康に役立つ森林のはたらき、そして、研究が進んだ結果わかってきたもう一つのはたらき、
においについて書かれている。前半部は、冒頭段落で示された問いに答える形で解説が進められており、
各段落の冒頭の文が中心文になっていることに気付けば、効率よく「森林のはたらき」についての情報を 読み取っていくことができるだろう。一方,後半部は、実験データを示して考察する展開に変わる。児童 も、実験データをもとに、「導かれる結論は適切か」と考えながら読み進めることになり、論理的思考を はたらかせながら情報を検討する学習が可能な教材文であると考える。
推薦文を書くために、児童は様々な観点から教材文を読む活動に取り組んでいくことになるが、推薦文 は、児童が初めて出会う文種である。「推薦」とは何か、推薦文を書き、その本のよさを効果的に伝える
ためには、文章をどのように読み進めていけばよいのかを、しっかり学ばせなければならない。
推薦文を書くためには、「自分は文章のどこに興味をもち、感心したのか」など、心が動いた点を明確 にする必要がある。また、それを相手に訴えるためには、興味や関心の拠となった文章中の言葉や文、図 や表などを引用・挿入するなど、根拠を示さなければならない。
それらの学習の先に、推薦する相手を置き、推薦する方法を明確に示すことで、意図をもった学習が行 われるだろうと考える。
本単元を貫く言語活動として、「ビブリオバトルをゴールとする推薦文を書く」ことを位置付けた。自 分たちが去年学習した『白神山地からの提言』を、これから学習する5年生を推薦の受け手として設定し、
5年生の学習に生かせる1冊を選んで、そのよさを伝えることをゴールに据えることで、説明的文章の特 徴や作りを学ぼうとする意欲を高めたい。更には、受け手である5年生に、どんな本に興味をもったか、
どのような表現で読みたくなったかなどの意見や感想を寄せてもらうことで、推薦のよさを実感させ、実 生活に生かすきっかけとなることを期待したい。
これらのことから、本単元でねらう「目的に応じて、文章の内容を的確に押さえて要旨をとらえ、感心 したことや納得したこと、意見などとの関係を押さえ、自分の考えを明確にしながら読んだりすること」
(C読むことウ)、「本や文章を読んで考えたことを発表し合い、自分の考えを広げたり深めたりすること」
(C読むことオ)を実現するのにふさわしい言語活動であると考えた。
(3)指導観
本単元で、児童に身に付けさせたい力は、「説明的文章の特徴をとらえ、的確に読み取る力」、「文章の 作りや叙述など根拠を明らかにしながら、感心したり納得したりしたこととともに、本を推薦する表現力」
である。その力を身に付けさせるために、単元を貫く言語活動として「ビブリオバトルをゴールとする推 薦文を書く」ことを位置付けた。
授業はまず、担任と読書活動推進補助教員が、それぞれ選んだ一冊の本を児童に推薦することから始め る。同じテーマに沿って本を選び、双方に異なる根拠を示して推薦する。なぜ、その本を薦めたいのか、
どんなところがよいのかを、文章の組み立てや内容を引用して紹介したり、図表を提示したりしながら推 薦する様子を視聴させることで、児童に「その本を読んでみたい」という思いを実際に感じさせるととも に、「推薦した本は訳に立ちそうですか」と問いかける。その上で、「森林に関する本の中から1冊を選 び、ビブリオバトルを開催して、『白神山地からの提言』の学習で、5年生が本を選ぶ際の参考にしても らう」という学習の目的を提示する。自分たちの学習の成果が、5年生に発信されて生かされるという意 識をもたせることで意欲の向上を図るとともに、教師たちの推薦の様子を見せることで、ゴールに対する イメージを具体的にもたせ、学習材となる『森林のはたらきと健康』を「何のために読むのか」「ど んな読みが必要なのか」を明確にし、児童の学習意欲を喚起したい。
また、教師の範読を聞いて感想を書き留め、交流する活動を設ける。その際、感想のもち方とし て、「感心したこと」「納得したこと」を観点として与えておく。ここで感じた児童自身の「感心し たこと」や「納得したこと」が、この後の学習のもとにもなっていくので、一人一人の感想のもち 方にも目を向けて大事に扱っていきたい。(みとおす)
ふかめる過程では、教材文『森林のはたらきと健康』の学習に入る前に、キーワードのとらえ方や要旨 の意味、文章の構成や文末の表現など、説明的文章の特徴や読み方を全体で確認する。確認したことは、
児童がワークシートに整理するだけでなく教室に掲示して、児童が教材文を読む際に常に意識し、読みの 着眼点となるようにする。
次に、前時に確認したことを生かしながら、教材文『森林のはたらきと健康』を深く読み込む一人読み の時間を設定する。キーワードととらえられるもの、筆者の考えだと判断するもの、接続語や文末表現な ど、着眼点に照らし合わせながら線引きしたり書き込んだりすることができるよう全文シートを準備して
おく。また、色の違った付箋を用意し、キーワードや要旨を抜き取ったり、自分が感じたこと、考えたこ となどを書き込んで貼っておくことで、文章全体を整理できるようにする。その際は、自分が感心した叙 述がどこにあるのか、どんな書かれ方をしているから納得したのかといったことにも目を向けるよう促し、
教材文のよさを推薦する活動を行うための「推薦したい根拠」として、後に活用できるようにする。
一人読みで深く読み込んだことは、それぞれ自分が感心したり納得したりしたことをもとにグループで 交流し合う。この交流で、「どんなところに心が動いたのか」が明確になっているか、「その根拠として いるものは的確か」をお互いに確かめ合ったり、「これも根拠となるのではないか」といったことを助言 し合ったりして、各自の読みをより確かなものとしていきたい。この交流を礎に、ゴールへの前段階とし て、『森林のはたらきと健康』を推薦する「ミニミニビブリオバトル」を同じグループ内で行う。ここで ビブリオバトルの流れやルールを理解するとともに、それぞれの推薦の内容を評価し合い助言し合う場を 設けることで、ゴールに向かって、意欲と自信を持って取り組んでいくことを期待したい。
これらの学習を経てまとめる・ひろげる過程では、並行読書してきた森林に関する本の中から一冊を選 び、その本のよさを推薦する「ビブリオバトル」を行う。各グループから2冊、計6冊のチャンプ本を決 め、後期に5年生が『白神山地からの提言』を学習する際、改めてその本を推薦することで、学習に役立 ててもらう。
自分が学習してきたことが誰かの参考になり役に立つという実感をもたせることで、意図をもって本を 読む力、そのよさを人に薦めることのよさを実生活でも生かせるよう図っていきたい。
単元の導入段階で「5年生に向けて学習の手助けとなる本を推薦する」というゴールを提示し、そのた めに「推薦文を書く」ことを明確に示すことで、児童はどんな本を選び、どんな内容でどのようにその本 を推薦しようかとイメージを膨らませながら、多くの本を手にして読んでいくだろうと想像できる。読書 活動推進補助教員の協力を得て、世界自然遺産や森林と人間との関わりなど、森林に関する本をそろえて もらい、教室に森林関連コーナーを設けて並行読書を進めていく環境を整える。本の内容や作りを様々に 読み比べていく中で、「この本なら5年生の学習の参考になるのではないか」、「この本ならわかりやすい のではないか」と考えながら、自分が5年生に薦めたい一冊を根拠をもって選択できるよう支援していき たい。
本に限らず、自分がよいと感じたものを人に薦める機会は、日常生活においても繰り返しあるだろう。
そんな時、そのよさを根拠とともに伝えることができれば、そこに説得力が生まれ、伝えたいことをその 意図のまま相手にわかってもらうことができる。多くの本を読み比べ、自分が「これだ」と感じたものの よさや面白さを薦めた相手から、興味を示されたり感想を伝えてもらったりすることを通して、「推薦」
のみならず、更に次の一冊へと手を伸ばして、本に触れようとする心情が育つことを期待したい。
(仮説1)
教科書において、「推薦」とは、「自分がよいと思ったものやことを、人に薦めること」と定義されて いる。具体的には、「あなたも読んでみませんか。」と、薦める文章として書かれている。そのためのポ イントを2つにまとめて考えたい。
まず、自分がよいと思ったものやことがなければ推薦にはならない。故に、文章を読み、感心したり納 得したりしたことなどを明確にする必要がある。教材文は、児童にとって初めて知ることもたくさん含ま れているだろう。実験方法も明確で納得が得られやすいと推測できる。その驚きや関心の中から、推薦す るに値するポイントを、一人一人に明確にもたせていきたい。
次に、そう思った根拠を文章中から探し出して裏付けることが必要だろう。児童は当然、森林のはたら きやにおいの効果などの内容面を抜き出そうとすることが想像できる。しかし、この単元において児童に 着目させたいのは、「説明の仕方・表現の工夫」や「図や表の使い方」などである。内容面に感心や納得 が得られた背景には、筆者の論理的な筋道の立て方や巧みな書きぶりがある。内容のおもしろさや驚きを 推薦するだけでなく、それを生み出す筆者の「書き方」にも着目させたい。
そのために、説明的文章の読み方を改めて確認し、キーワードや要旨、文章表現や段落構成など、説明
的文章の特徴を意識し、着目しながら教材文を読み進めていけるよう、全文シートを用意して自由に線引 きしたり書き込んだりできるようにする。また、大事だと思うことを抜き出したり、自分が考えたり疑問 に思ったりしたことを、色分けされた付箋に書いて整理したりするなど、「推薦」する目的のために教材 文を適切に「読む」学習環境を整えていきたいと考える。
実態として、全体指導や全体での確認だけでは理解しきれず、「板書されたものを書き写すだけで精一 杯」という児童も複数いるので、日常の中でのドリル活動において個別に対応しながら地力をつけていく ことはもちろん、授業においても、一人読みの際に着目すべき言葉や文章を一緒に探して、着眼点をもた せたり、グループによる話し合いの場では、聞く・話す観点を示し、○を付けるだけのワークシートを用 意したりするなどして、自信をもって活動できるよう支援していきたい。また、読み取りがしっかりでき る児童には、どうしたら相手に魅力的だと思わせる推薦ができるのかを考えた「資料作り」を大いに工夫 させ、推薦するための「構成力」を高められるよう支援していきたい。(仮説2)
3 目標
関心・意欲・態度 ・ビブリオバトルに興味をもち、進んで本を読もうとする。
書くこと ・感心したことや納得したことをもとに、その根拠となる文章の構成や作りのよ さを明確にしながら、選んだ本を推薦する文を書くことができる。
読むこと ・ビブリオバトルを通して本を推薦するという目的に応じて、文章の内容を的確 に押さえて要旨をとらえ、感心したことや納得したこと、意見などとの関係を 押さえ、自分の考えを明確にしながら読んだりすることができる。
伝統的な言語文化 ・語感、言葉の使い方に関する感覚などについて関心をもつことができる。
4 指導計画(9時間扱い)
過程 学習内容と学習活動 支援(○)と評価(◎)(評価方法)
・教師による「本の推薦」を視聴する。 ○文章の組み立てや作りのよいところを紹介したり、
・森林に関する本の中から1冊を選び、ビ 図表の提示、引用を用いたりするなど、教師によ ブリオバトルを開催して、「『白神山地か る推薦の仕方を見せることで、児童の学習のゴー らの提言』の学習で、5年生が本を選ぶ ルに対するイメージを明確にし、学習への関心・
み 際の参考にしてもらう」という、学習の 意欲を喚起する。
ゴール(めあて)を知る。
と
ビブリオバトル~ごちゃえもん図書決戦!~を開催しよう!
お
・森林に関する本を並行読書していくこと ○読書活動推進補助教員と連携し、本の紹介をする す を知り、読書タイムや休み時間、家庭学 とともに、森林に関する本を読むことを奨励する。
習等を使って読み進める。
(1) ・今後の学習の流れを知る。 ○学習の流れを掲示し、児童に今後の活動の見通し をもたせる。
◎学習に対する興味・関心をもち、意欲的に森林に 関する本を読もうとしている。
(発言・読書カード)
・教師の範読を聞き、教材文「森林のはた ○ここで感心したこと、納得したことが、この後の らきと健康」の感想を交流する。 学習に生きていくことを伝え、意図をもった聞き
方ができるよう図る。
◎教師の範読から、森林の働きについて感心したり、
納得したりすることをみつけ、伝えようとしてい る。(観察・ワークシート)
ふ ・説明的文章の特徴、読み方を確認する。 ○キーワードのとらえ方、要旨の意味を改めて指導
・キーワード するとともに、これまでの学習から説明的文章の
か ・要旨 特徴を考えさせながら、全体で確認する。
・表現の工夫 ○確認したことは教室に掲示し、教材文を読む際に、
め 文章の構成 これらを常に意識し、着眼点をもてるようにする。
文末表現 ◎説明的文章の特徴を考え、意欲的に発言しようと る 事例や実験 するとともに、キーワードのとらえ方や要旨の意
接続語 味を理解しようとしている。
(6) (観察・ワークシート)
・前時に確認したことに着目しながら、「森 ○前時に確認したことに着目することを促し、感心 林のはたらきと健康」を一人読みする。 したり納得したりしたこととともに全文シートに (2) 線引きさせる。また、色の違った付箋を用意し、
キーワードや要旨、読み取ったことや考えたこと などを付箋に書き込んで、文章全体を整理させる。
○うまく読み取りができない児童には、投げかけの 文末表現に線引きさせ、「~でしょうか。」等に対 する自分なりの答えを付箋に書いたり、題名にあ る言葉をキーワードとして設定し、文中のキーワ ード全てに線を引かせて、そこに目を向けること
ふ から始めるよう助言する。
◎説明的文章の読み方を意識しながら、教材文を読
か み込み、自分の考えをもとうとしている。
(観察・ワークシート)
め ・一人読みした全文シートをもとに、推薦 ○一人読みした全文シートをもとに、感心した り したいことを整理する。 納得したりしたこと、その根拠となるものなど、
る 推薦文を書くことにつながる思いや情報を精選す
る。
(6) ・グループで交流し、助言し合って、それ ○視点が異なる者同士で交流できるよう、予め3か ぞれの読みを深める。 ら4人のグループを作っておく。
○なぜそれを推薦したいのか、どんなことを根拠に そう思ったのかなど、質問の仕方も示して、話し 合いが活発に行われるよう支援する。
◎推薦したいことを明確にもち、根拠とともに伝え ようとしている。(発言・観察)
・ミニミニビブリオバトルの準備をする。 ○ビブリオバトルの方法や流れ、ルールとともに、
その目的を理解させた上で、効果的な推薦の仕方
<ミニミニビブリオバトルのルール> を考えさせる。
・時間は一人2分以内 ○全文シートでの読みを何よりの拠とさせ、付箋の
・提示する資料は1枚まで 内容を選んでワークシートに移して、推薦文の柱
・グループ内でチャンプ推薦者 を組み立てさせていく。
を決める ○うまく考えがまとまらない児童には、初めの感想
で、自分が感心したり納得したりしたことは何か 確認させる。また、全文シートを確認しながら、
書きためた付箋の内容に目を向けさせて、推薦文 の組み立てを一緒に行う。
◎感心したり納得したりしたことを、文の組み立て や内容など、説明的文章の要素を根拠としながら 推薦する文及び内容を考えようとしている。
(ワークシート)
・ミニミニビブリオバトルを開催する。 ○ビブリオバトルの進め方を確認し、先に話し合い をしたグループでビブリオバトルを行う。
・お互いの推薦の仕方を評価し合い、更に ○聞く観点を予め伝え、この後の話し合いが意図を 推薦力にみがきをかけるため、グループ もって行われるよう図る。また、その観点で評価 で助言し合う。 させ合い、次時からの活動に生かすとともに活動
・感心したり納得したりしたことが 意欲につなげる。
はっきりしているか ○聞いたことを評価したり、助言したりすることが
・それらが、教材文のどんなところ できない児童には、○を付けるだけのワークシー を根拠にして表されているか トを用意したり、話し方の例を記したカードを与
(本時 6/6) えたりするなどして、自信をもって交流できるよ う支援する。
◎感心したり納得したりしたことをもとに、その根 拠を明らかにしながら、教材文を推薦しようとし ている。(観察)
◎進んで発言し、自分の思いや感じたことを伝えよ うと交流の場に臨んでいる(発言・観察)
・並行読書してきた森林に関する本の中か ○ミニミニビブリオバトルで行った手順や確認する ら一冊を選び、その本を推薦する文を書 とともに、グループでの助言を生かしながら推薦 く。(ビブリオバトルの準備) の仕方、内容を考えるよう助言する。
ま ○学習のゴールを再確認し、自分の活動を5年生の
と ビブリオバトル 学習の一助としてもらう意識をもたせ、よりよい め ~ごちゃえもん図書決戦!~ 推薦をしようとする意欲を喚起する。
る ・時間は一人2分以内 ◎前回のビブリオバトルの反省や友達の助言を生か
・ ・提示する資料は2枚まで しながら、よりよい推薦の仕方を考えようと、ビ ひ ・質疑応答は2分以内 ブリオバトルの準備に取り組んでいる。
ろ ・グループで2冊チャンプ本を (観察・ワークシート)
げ 決める
る
(2) ・5年生に推薦するチャンプ本を決めるた ○3グループに分かれて、5年生に推薦するチャン めの「ビブリオバトル」を行う。 プ本を2冊選ぶ。
◎自分が選んだ本のよさを、根拠を明らかにしなが ら推薦しようとしている。(観察)
時 ・5年生にチャンプ本を推薦する。 ○5年生が『白神山地からの提言』を学習する時期
間 にチャンプ本を推薦する時間を設ける。
外
5 本時の学習(7/9)
(1)目標
関心・意欲・態度 ・進んで発言し、気づいたことを伝え合って、自分の活動に生かそうとする。
読むこと ・本文中の根拠を明らかにしながら、教材文のよさを推薦することができる。
伝統的な言語文化 ・語感、言葉の使い方に関する感覚などについて関心をもつことができる。
(2)準備物 学習計画表・ワークシート・ストップウォッチ
(3)展開
指導・支援(○)と個別対応の方法(☆)
評価(◎)
2 1 本時の活動の流れを確認する。 ○掲示された「学習計画表」を指し示しな 学習計画表 がら、学習の流れを確認し、本時の見通
しをもたせる。
1 2 本時のめあてを確認する。
「森林のはたらきと健康」を推薦し合おう
3 3 ミニミニビブリオバトルの目的と ○先に交流したグループでビブリオバトル 流れ、ルールを確認する。 を行う。
<ルール> ○評価の観点(聞く観点)を予め伝え、こ
・時間は一人2分以内 の後の話し合いが意図を もって行われ
・提示する資料は1枚まで るよう図る。また、その観点で評価させ
・グループでチャンプ推薦者を 合い、次時からの活動に生かすとともに
決める 活動意欲につなげる。
☆聞いたことを評価したり、助言したりす
<評価の観点> ることが難しい児童には、○を付けるだ
・どんなところに感心したり納得し けのワークシートを用意したり、話し方 たりしたのかがよくわかる の例を記したカードを与えたりするなど
・それらを説明するのに、文章のど して、この後の交流に自信をもって臨め んなところがよいと言っているの るよう支援する。
かが、よくわかる
・よいところを説明するのに、効果的 に引用したり資料を使ったりして いる
14 4 ミニミニビブリオバトルを行う。 ○友達の推薦を見聞きしながら、気づいた ワークシート ことはできるだけその都度、メモに書き ストップウォッチ 残すよう指示する。
◎本文中の根拠を明らかにしながら、教材 文のよさを推薦しようとしている。
◎語感、言葉の使い方に関する感覚などに ついて関心をもとうとしている。
時配 学習活動と学習内容 資料
10 5 グループで、一人一人の推薦内容 ○質疑応答も含めた話し合いを行うよう指 ワークシート や方法について話し合い、助言し 示する。
合うとともに、「チャンプ推薦者」 ○机間指導し、話し合いが滞っているグル を決める。 ープには、言葉を引き出すような発問を するなど、話し合いのとっかかりを意図 的に作る。
◎進んで発言し、気づいたことを伝え合っ て、自分の活動に生かそうとしている。
(観察)
14 6 グループの「チャンプ推薦者」の ○どんなことを根拠にどんなところを推薦 発表を聞く。 したのか、簡単に述べてもらい、よい所 チャンプ推薦者による推薦の様子を は自分の推薦に生かすつもりで聞くよう 視聴する。 指示する。(必要なことはメモ書きし、
ビブリオバトルのための参考とするよう 助言する。)
☆グループの時同様、個々に声をかけ、具 体的に書き方を教える。
1 7 次時の学習を確認する。 ○並行読書してきた本の中から1冊を選ん 学習計画表 で、推薦文を書くこと、ビブリオバトル
に向けた準備をすることを確認する。
(4)板書計画
森林のはたらきと健康谷田貝光克文
推薦するための根拠を明らかにしながら「森林のはたらきと健康」を読もう
○キーワードが盛り込まれている○要旨について書かれている○資料のよさに触れている○説明の順・仕方に触れている○実験の方法や説明の仕方について書かれている○筆者の文章の書き方について触れている
ミニミニビブリオバトル①時間は一人2分以内②提示してよい資料は1枚
評価の観点(聞く観点)・どんなところに感心したり納得したりしたのかがよくわかる・それらを説明するのに、文章のどんなところがよいと言っているのかがよくわかる・よいところを説明するのに、効果的に引用したり資料を使ったりしている
感想○根拠について触れた内容や○書くときに意識したことに○触れたものを書き出す
推薦文に入れたい 説明的文章の特徴や作り